五月人形に花ちゃんの反応は?2017年04月07日

 2月初めに我が家の和室床の間に雛人形が30年ぶりに復活した。娘の雛人形を孫娘に披露するためだった。先日まで我が家に滞在した花ちゃんはこの人形に大いに関心を示した。何度も床の間によちよち歩きをして、「んぎょ、んぎょ」と舌足らずの言葉で雛人形を指さした。
 4月に入り花ちゃんが自宅に戻った後、家内はせっせと雛人形の片づけを始めた。二階の押し入れに片付けたその足で今度は五月人形を収納した段ボールを持って降りた。ところがこちらは一向に飾る気配がない。「これはお父さんが飾るもの」というわけだ。
 我が家は一男一女である。二人とも独立して世帯を持ちとっくに家を出ている。子どもたちの祖父母にそれぞれに五月人形と雛人形を揃えてもらった。息子の成長とともに鎧人形が飾られることがなくなって久しい。30数年ぶりの復活である。孫娘に五月人形でもあるまいとは思うが、要は花ちゃんにみせてやりたいだけだ。
 段ボールを開け具足ごとに収納された鎧、兜を取り出した。簡単な飾り方の説明書きを見ながらあっという間に飾り付けを終えた。久々に眺める鎧人形はなかなかの迫力だった。今月末には再び花ちゃんがやってくる。雛人形ですら最初はおっかなびっくりだった。それでもしばらくしたなじんでくれた。今度の鎧人形はどうだろう。雛人形以上に怖がるはずだ。それでもすぐに怖いもの見たさの感情が芽生えるだろう。今度も「んぎょ、んぎょ」では芸がない。「ヨロイ、ヨロイ」と教えることにしよう。その日が今から待ち遠しい。