初めての地域ケア会議2017年06月05日

 初めて地域ケア会議に参加した。民生委員の担当地区在住の高齢女性の地域での個別ケアのための会議である。彼女の担当ケアマネさんが所属する介護施設の会議室に12時に関係者が顔を揃えた。安心窓口山口のスタッフ2名、民生委員、ご近所さん、通所している介護施設ヘルパーさん2名、参加している趣味の会の役員2名、担当ケアマネさん、息子さん夫婦の10名である。
 担当ケアマネさんの進行で参加者の自己紹介を兼ねたご本人との関係や気づいたこと、気になることなどが順次話された。相互にそれぞれの関わりからのコメントを語り合うことで各自の知らない情報が共有される。現在の心身の状況、かかりつけ医や服薬の状況、片付けや掃除等の生活上の困り事、趣味の会参加のバラつきや会費忘れ、ゴミ出しや分別問題等々。
 ヘルパーたちのきめ細かな服薬指導や大型カレンダーでのスケジュール管理などのケアや趣味の会参加の環境整備などが話された。問題の多くは認知症発症に伴う記憶障害に起因する。路上でのご近所さんとの立ち話でも認知症発症を知らなければ時にご本人を傷つける会話にもつながる。そのことが一層ご本人のひきこもり化を招くことにもなりかねない。
 地域の認知症発症者ケアについて次の二点を提案した。①ご本人や家族の認知症発症のご近所への情報開示がどこまでできるかが課題であり、②地域住民も今後の認知症多発に備えて発症者との接し方についての理解が不可欠ではないか。
 参加者の内、初対面の方はわずか2名でほとんどが旧知の方だった。とりわけ進行役の担当ケアマネさんはつどい場”あん”の参加者であり懇意な方だった。個人的なネットワークの拡大を実感した。