地域支援マップ2017年07月01日

 先日から5日間ばかり全くスケジュールがない。気分的にもゆっくりできる。こんな時こそ、懸案の課題を一気に処理しておきたいと思った。
 7月中旬の福祉ネット役員会で広報紙次号のタタキ案を提案する。見開き2頁にA3サイズの地域支援マップを掲載したいと提案し了承された。福祉ネットを構成する各組織や役職はそれぞれに対象エリアでの高齢者の見守りや困り事の地域支援取り組みを実施している。問題はその内容が全体像として把握され住民に提示されていないことだ。これをテーマ別に分かりやすくイラストを配してマップ化して掲載したいと考えた。福祉ネットでしかできない課題であり、福祉ネットだからこそ取り組める課題でもある。
 実際取り掛かってみるとなかなか厄介だったが、どうにか作成した。後は役員の皆さんの意見を聞き手直しして印刷にかかるばかりである。久々に達成感を覚えた活動をこなした。

THE歴史列伝「日本民俗学の父 柳田国男」2017年07月04日

 歴史番組が好きだ。BS-TBSの「THE歴史列伝」もお気に入り番組のひとつだ。先日再放送の「日本民俗学の父 柳田国男」を観た。郷里・姫路に隣接する福崎町出身の日本民俗学の創始者である。柳田国男の生涯がその足跡や思想の変遷とともにコンパクトにまとめられた好番組だった。
 生い立ち、文学への傾倒、親友・田山花袋との出会いと絶望、農村支援の農政官僚としての富国強兵の国策との葛藤、農村伝承の収集と「遠野物語」の発表、南方熊楠との交流と神社合祀反対活動、退官と農村文化の調査研究、民俗学の誕生といった展開である。1時間の番組が息もつかせぬドラマのようにあっという間に終わった。柳田国男という在野の偉大な研究者のドラマチックで壮大な人生に共感するとともに「民俗学」というジャンルにあらためて魅せられた。
 グローバル資本主義というモンスターが地球を席巻し、究極の格差社会を生みだし、「改革」というまやかしの大義を振りかざし地域社会を分断・破壊しつつある。民俗学とはその対極の位置にあるローカリズムのバックボーンともいうべき学問ではないだろうか。それは日本人のアイデンティティの追求であると同時に地域に根ざしたカルチャーの砦づくりの営みでもある。
 山口風土記という地域の風土やカルチャーをテーマとした公民館講座を15回に渡って開講した。後半は名塩、道場、有馬の隣町の風土記だった。振り返ればそれは私にとってのささやかな民俗学との関わりでもあった。

花ちゃんがエライコッチャ!2017年07月05日

 花ちゃんが手足口病にかかったという一報が入った。エライコッチャ!すぐにネットで調べた。主に乳幼児に発症するウイルス感染症で、口や手足に発疹ができ発熱なども生じ通常は数日中に治まるようだ。ということでひとまずホッとした。
 ただ感染症だけに乳幼児が集団生活をする保育園の通園は控えなければならない。そんなわけでじいちゃんばあちゃんは急遽明日花ちゃん宅を訪問し花ちゃん保育をすることになった。
 花ちゃんは辛いだろうがじいちゃんばあちゃんには突然訪れた花ちゃんとの再会の機会である。このブログを書いている傍らでばあちゃんがせっせと持参の食材づくりに余念がない。

花ちゃんの手足口病顛末記2017年07月07日

 花ちゃんの手足口病発症の一報を聞いて、昨日の早朝じいちゃんばあちゃんはおっとり刀で花ちゃん宅を訪れた。保育園の通園自粛で花ちゃんのお守りが必要になった。7時半過ぎに通勤の母ちゃんから花ちゃんを託された。
 10時半頃に最寄りの小児科にベビーカーで花ちゃんを連れて行った。前回の診察で二日後に明日の通園の可否を判断することになっていた。診察室で女医さんから「やはり明日はまだ無理ですね。週明けからの通園になります」とのこと。
 自宅に戻り昼食後たっぷり花ちゃんと遊んだ。楽しかったのは花ちゃんを背中に乗せてお馬さんごっこをしたことだ。40年近く前に我が子二人を背中に乗せて同じ遊びをした記憶が蘇る。当時の年賀状画像が残されている。40年を経てようやく念願の孫が背中にいる。
 遊び疲れた花ちゃんがようやくお昼寝してくれた。じいちゃんばあちゃんが交互に散歩したりお買物したりして出かけた。じいちゃんひとりの時に花ちゃんが目覚めた。お昼寝の寝起きのぐずつきが大変だと母ちゃんが言っていた。予想通りどんなにあやしても延々と泣き続ける。30分ばかりして泣き寝入りしてくれた。これもまた楽しい思い出のひとコマになるのだろう。

花ちゃん元気いっぱい2017年07月08日

 木曜日に手足口病発症で花ちゃん保育のため花ちゃん宅を訪ねた。かかりつけの小児科の再診では翌日の通園はまだ無理とのことでもう一日花ちゃんのお守りが必要だ。
 その日は父ちゃんは研修のため外泊だったのでじいちゃんばあちゃんは花ちゃん宅に宿泊した。5時過ぎに帰宅した母ちゃんも交えてばあちゃん持参の筍ご飯や惣菜で夕食を囲んだ。花ちゃんに手足口病の影響は全く見られない。
 8時半頃に花ちゃんが母ちゃんと一緒に寝室でネンネの態勢に入った。9時すぎにじいちゃんは読みかけの文庫本をもって父ちゃんの部屋で横になった。うとうとしかけた頃に突然パタパタと足音がして開けていたドア越しに花ちゃんが顔を出した。「じいちゃんネンネ」と口にする。すぐに母ちゃんが連れ戻しにやってきた。何度か繰り返しようやく眠ったようだ。
 翌日5時前に目覚めた。いつものように町並み散策に出かけた。40分ばかりの散策を終えて帰宅すると花ちゃんはじめみんな起きていた。母ちゃんが前日に買ってきたバラエティ豊かなパンをみんなで食べた。
 母ちゃんが出勤した後タップリ花ちゃんと遊んだ。じいちゃんはその日の11時には地域の抜けられない会議が入っていた。8時半には花ちゃんをばあちゃんに託してひとりで電車で帰ることになった。マンションの玄関でばあちゃんに抱っこされた花ちゃんがバイバイしてくれる。歩き始めて振り返ると、突然花ちゃんが泣き出している。じいちゃんとの別れを悲しんでいるのだと思わずウルウルした。
 その日の夕方帰宅した家内にその話をすると、「私がお部屋に帰ろうかというたからや」とつれなく言い放った。お外で遊ぶのが大好きな花ちゃんである。さもありなんとは思ったが・・・。

障がい者家族会・パズルの会と交流(その1)2017年07月09日

 大津の花ちゃん宅から地域の会合出席のため電車で帰路についた。JR西宮名塩駅からバスで三軒家で下車し、11時前に阪神福祉センター診療所会議室に到着した。山口町の障がい者家族会・パズルの会の皆さんが顔を揃えておられた。
 6月の福祉ネット総会でパズルの会の代表者にアドバイザーに就任頂いた。総会後の交流会でパズルの会の皆さんと一度交流したいとお願いした。毎月第1金曜日が定例会なので直後の定例会に参加することになった。
 自己紹介を兼ねて福祉ネットの活動内容をお話しした。その後9名の家族会の皆さんからそれぞれに自己紹介、子供さんの状態、困り事、要望などが述べられた。全員が障がいを抱えた子供を持つお母さんたちだった。
 「高校3年の息子の就職が近い。地域とのつながりを深め当たり前の暮しをさせてやりたい」「ダウン症の息子のリハビリが北部にない」「小学2年の子どものSP(スピーチセラピー)が北部にないので困っている」「発達障害と自閉症の小学4年の娘が大人になっても受け入れてもらえる施設があるか不安.。情報収集の手だてが分からない」「ADSD(他動性障害)の小学2年の息子の北部での施設の不足や手続、申請に南部まで行かなければならないことが悩み」「成人になった娘が地元の作業所にお世話になっている」「成人の息子が三田の作業所に。親亡き後はグループホームにお世話になるしかないがそれが可能か、またそのことをどう息子に伝えるか」「ADSDの小学1年の娘のリハビリ施設が北部にない。放課後等デイサービスも北部西宮になく三田や神戸市北区でお世話になっている」「不登校や家庭内暴力を繰り返していた長男が18歳の時に初めて知的障害と分かった。今は地域の理解も得て何とか安定している」等々。
 障がい者と日々向き合っているお母さんたちの赤裸々な想いを伺った。それぞれに初めて聞く貴重な情報だった。

障がい者家族会・パズルの会と交流(その2)2017年07月10日

 障がい者家族会・パズルの会の9人の皆さんからそれぞれにお話を伺った。その上で私から4点ばかり問題提起した。
 ひとつは「情報開示」という点だった。お話を伺って障がいの多くが発達障害等の精神的なものだった。外見的には健常者にしか見えないだけに地域で支える上で本人や家族の情報開示が欠かせないのではないかと思った。これについては特に異論は出なかったが積極的に賛同するという雰囲気でもない。家族の抱える複雑な心情が窺えた。
 次に西宮市の北部地区の格差問題がある。障がい者を受入れリハビリ等を実施できる施設やスタッフが南部に比べてかなり脆弱だ。格差のもう一面は役所の手続や申請にそのつど南部まで出かけなければならない点だ。健常者の不便さ以上に障がい者を抱えた家庭の大変さは想像に難くない。これらの南北格差は山口地区だけでなく塩瀬地区とも連携した北部地区共通の問題としての取組みが必要だ。幸い東山地区には「つくしんぼう」、名塩地区には「タンポポ」という家族会がありパズルの会も含めて月一回の連絡会が開催されているようだ。
 更にグループホームへの期待という点がある。障がい者家族の「親亡き後」という共通の課題である。北部地区に建設予定の一羊会のグループホーム計画の進捗が話題になった。参加者からは「一羊会の計画は西宮市手をつなぐ育成会(育成会)のニーズを受けて地価の高い南部を避けて山口町に計画されたという背景があるようだ。それだけに育成会メンバーでない北部の当事者の入居は難しいのではないか」という懸念も聞かれた。
 上記とも関係するがパズルの会と育成会の関係が気になった。参加者の一部は育成会に参加しているが、参加していない家族の方が多いようだ。会議等で南部に出かける負担感や役員等の活動分担が難しい等の事情のようだ。育成会の北部向けの対応も検討されているようだが双方の率直な意見交換を通じた連携の進捗を期待したい。

セカンド・ダイニング(めしや食堂)2017年07月11日

 ご近所のオバサングループのパックツアーの日である。昨晩予定していた参加者のひとりが突然参加できなくなったという連絡が家内に入り、家内は急遽今朝早くから出かけた。
 残されたオジサンは今日一日何も予定がない。とりあえず昼食をどうするかが問題だった。徒歩数分のところに「めしや食堂」がある。おかずを自由に選択できる文字通り「めし屋」である。加えて生ビールも注文できる。家内同伴ではできない相談だが単独で出かける分にはOKだ。
 12時前に入店し生ビールのアテの惣菜もタップリお盆に乗せて鰻まぶしご飯と生ビールを注文した。昼時とあって店内は作業員風のオジサングループ、サラリーマン、老夫婦などで込み合っている。中に私と同じ年配のおじさんひとりのテーブルも目についÞ。
 奥さんに先立たれた知人もこの店をたまに利用するという。冷えたビールを味わいながらふと思った。家内に先立たれる場合がないではない。そんな時私もこの店が手ごろなセカンド・ダイニングになるのだろうか。それはそれで男やもめには重宝なインフラのひとつになりそうだ。

私の履歴書2017年07月13日

 少し時間的なゆとりが出てきた。懸案だった「自分史」作成を進めている。当初は「趣味」「読書」「病気」「旅行」等のテーマ別の自分史を中心に構成するつもりだった。これに各年代ごとに書き溜めていた作文やエッセイや論文を配した自分史をイメージしていた。ところが全体の構成を「目次」として整理してみると、何か一本筋が通っていない。出生から今日までの足跡を辿った記述(通史)がないと気づいた。
 現役時代は日経新聞をよく読んでいた。朝刊の最終面には各界の著名人たちが自身の半生を綴ったコラム「私の履歴書」が掲載されていた。好ましい人物や関心のある人物を中心によく目を通した。この記事を思い出してこれだと思った。自分の生いたちから今日までの様々なトピックスを一連の流れとして綴っておきたいと思った。
 暇を見つけて綴り始めた「私の履歴書」は大学卒業を終えた時点で原稿用紙10枚に及んだ。この調子だとリタイヤライフの今を語るまでに何枚を要するのだろう。とはいえ人生の黄昏(たそがれ)を迎えて思い出を振り返りながら執筆する営みはこのうえなく愉しいものだ。

花ちゃん来訪の臨時ボーナス2017年07月15日

 三連休の初日である。花ちゃん一家がやってくることになった。一週間前に花ちゃんの手足口病発症で訪問したばかりである。お盆までもう会えないと思っていた矢先の来訪はじいちゃんには臨時ボーナスでももらったような気分である。
 8時半頃に花ちゃん一家が到着した。チャイルドシートで眠っている花ちゃんを引き出して抱っこした。寝起きを起こされて泣き出すのを覚悟していた。ところが目覚めた花ちゃんは嬉々として笑顔を見せている。お向かいの懇意のご夫婦が窓から顔を見せた。花ちゃんとは同じ年頃の孫つながりである。そちらにも笑顔いっぱいに手を振っている。
 来訪の主な目的はハーバーランドの神戸アンパンマンこどもミュージアムに花ちゃんを連れていくことだという。1歳7か月の花ちゃんはアンパンマンが大好きだ。その花ちゃんにアンパンマンショーを見せたらどんなに喜ぶだろう。花ちゃんたちは10時頃にはミュージアムに出かけることになった。ところがその午前中は私は福祉ネットの役員会で一緒に行くことは叶わない。それでも9時半頃まで精一杯花ちゃんと遊んだ。