故・吉田和男氏の労作の一部が出版物に2017年08月16日

 昨年12月に私のHP「にしのみや山口風土記」の「国鉄有馬線」のサイトを見て連絡を頂いたN氏とお会いした。神戸市北区在住の方で、今は新興住宅地在住ながら実家は道場町の旧家らしく私と同年代の父さんは元・国鉄マンだったとのこと。父親譲りの列車と有馬線への想いが言葉の端々に窺えた。その時は有馬線に関する情報交換に終始した。もっとも私の方はご近所の知人で有馬線の研究者だった故・吉田和男氏から譲られた資料を紹介するだけだったが。
 その後、N氏は出版社とのやりとりで有馬線研究の集大成ともいうべき著作の出版が具体化したようだ。そのためあらためて吉田氏の資料の貸与を要請され一括してお貸しした。
 そんな経過の後、昨日N氏から出版用原稿が貼付さたメールが届いた、。PDFファイルの原稿A4で19頁にも及ぶもので、その内容は、有馬線に関する多岐にわたる調査結果を記述したもので有馬線の全貌を伝えて余りあるものだった。
 「終りに」と題した記述には「貴重な資料を残していただいた西宮市の故・吉田和男様、その貴重な資料をご提供くださいました西宮市の〇〇〇〇様・・・(略)・・・の皆様にこの場をお借りし、厚く御礼申し上げます」と私の氏名も記した丁重なコメントがあった。
 国鉄有馬線に興味を持つ人には貴重な著作になるに違いない。そうした著作に故・吉田和男氏の労作が引き継がれたことに感謝した。私のHP上の記述だけでなく出版物にも引き継げたことで吉田氏から譲られた私の使命も幾分なりとも果たせたと思えた。