夏場の北海道マラソンを堪能した2017年08月27日

 テレビ番組表にマラソンの文字を見つけた。この猛暑にマラソン?どうせマイナーな大会だろうと思ったが、東京五輪マラソン代表選考対象レースでもある本格的な北海道マラソンだった。
 午前9時札幌大通公園スタートのレースをテレビ中継で満喫した。男女が同時スタートし、それぞれのレース展開を二重に味わえる。実際にレースは男女それぞれにドラマ性を帯びた見応えのある展開だった。
 このレースのもうひとつの興味は東京五輪選考会への出場権をかけたゴールタイムである。男子は1位で2時間15分以内か2~6位で2時間13分以内、女子は1位で2時間32分以内か、2~6位で2時間30分以内に入ることが条件となる。
 男子は序盤からスローペースで終盤まで設定タイム以内のゴールは絶望的だった。ところが終盤に抜け出した村沢明伸が懸命にスピードアップした。2時間15分の設定タイムをクリアできるかどうかゴール直前まで手に汗握る展開となった。結果的に2時間14分48秒で優勝し出場権を獲得した。
 女子は序盤から設定タイムを上回るペースで何人が2時間30分以内でゴールできるかという期待に満ちたレースとなった。優勝争いは後半に野上恵子が抜け出しそのまま独走してゴールするかに見えた。ところがいつの間にかペースを落とした野上をマイペースで刻んだ前田穂南が追い上げ終盤に一気に抜き去りそのまま2時間28分48秒で設定タイムを悠々とクリアしてゴールした。残るは野上が設定タイムをクリアできるかにかかった。こちらもギリギリのタイムだったが最後に惜しくも10秒余りオーバーし出場権獲得はならなかった。
 苛酷な夏場のマラソンでありタイム的には期待薄だったが、五輪出場権を絡めた設定タイムという仕掛けが思わぬ興趣をもたらした。

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