残暑と初秋の狭間で2017年09月01日

 朝の散歩道のコースを変えた。ポケモンGOのポケステーション巡りで旧山口地区の街道沿いのコースを選択していた。おかげで季節の移ろいを感じることは少なくなっていた。ところがポケステーションの増設で有馬川緑道を南に辿るコースにも現状以上のステーションができた。モーニングコーヒーもポケステーションスポットでイートイン併設のセブンイレブンを利用できる。そんな事情から先日からコース変更した。
 長雨と猛暑が混在する異常気象の8月が終わった。日本のW杯出場が紙面をにぎわす朝刊を斜め読みして9月の初日の散歩に出かけた。爽やかな初秋の空気が夏を引きずった薄着の肌を包んだ。有馬川沿いの山口の大ケヤキが濃い緑の葉っぱを目一杯纏って睥睨している。大ケヤキの真っ青な空を背景にした濃いコントラストが真夏の香りを漂わせている。
 有馬川緑道の南の端のセブンイレブンまでやってきた。駐車場からは上山口の旧集落が望める。黄金色に色づき始めた稲田の向こうに上山口のランドマークのような大クスが聳えている。お気に入りスポットの稲田の日陰と日向の濃い陰影を眺めながら残暑と初秋の狭間の季節に浸った。

睡眠サポートサプリのお試し結果2017年09月02日

 睡眠サポートサプリ”グリナ”の6日分のお試し購入をして服用してみた。毎晩就寝前に6日間服用した。
 睡眠データは使用中のスマートウォッチで「深い眠り」「浅い眠り」「トータル」毎の時間数がスマホに記録される。その記録をエクセルで集計してみた。服用前3週間の上記各データの平均値はそれぞれ2.73時間、3.88時間、6.61時間である。服用中6日間平均値は3.47時間、3.41時間、6.88時間である。服用前は深い眠りと浅い眠りの比率が41%対59%だが服用中はこれが51%対49%と逆転し、深い眠りが長くなっている。また睡眠時間自体も服用後は104%伸びている。
 データ上の結果は明らかに効果があったことを示している。朝の目覚めの気分も心なしか快適であるように思える。とはいえ定期購入に踏み切るにはためらいがある。30日分の代金は6500円ほどでリタイヤ生活者には高額である。使用を中断した後のデータを見ながらしばらく様子を見てみよう。

第3回福祉フォーラム「在宅ケアと地域支援」2017年09月03日

 山口ホールで第3回福祉フォーラムを福祉ネットと地区社協共催で開催した。会場いっぱいに並べられたテーブル席は88名もの参加者で埋められた。
 過去2回は福祉ネットの総会とセットで開催した。構成組織からなる代議員やアドバーザー、オブザーバー等の参加がベースになるため参加者数の懸念は少なかった。ところが福祉ネット関係者中心で地域住民の一般参加は少なかった。その時々の福祉課題をテーマに地域での問題意識の共有が趣旨である。福祉ネットの総会の在り方についても折角年一回、関係者の集う場であり、総会後には交流の場が必要ではないかという意見もあった。そこで福祉ネット総会と福祉フォーラムを分離、今回は独立したフォーラムとして開催した。
 そんな背景もあって、果たしてどれほどの参加者があるかが大きな懸念材料だった。事前に電話やメールで参加打診を行いなんとか80名前後の参加が見込めたものの当日の実際の参加は尚不安を残していた。そんな経過での88名の参加者は予想以上の結果と言える。
 今回のテーマは「在宅ケアと地域支援」である。西宮市内の開業医で15年に及ぶ訪問診療の実績のある川崎医師に講師をお願いした。参加者の多くは差し迫った在宅介護という現実を少しでも学んでおきたいという気持があったと思われる。テーマのタイムリーさも参加数の背景にあったようだ。

大学同窓三人のホテル・フルーツフラワーでの一泊懇親会2017年09月04日

 大学時代の同郷の友人の現役生活を終えたという挨拶状が届いた。古希を越えて尚、東京で単身赴任生活を送っていたがようやく郷里の姫路に戻ったという知らせでもあった。大学時代はもうひとりの同郷の友人と三人でとりわけ懇意にしていた。
 早速、三人でやりとりをして懇親会を持つことになった。大学卒業後50年の歳月が流れた何十年ぶりかの再会である。二~三時間の呑み会では収まらない。神戸市北区のホテル・フルーツフラワーの日曜夜の格安宿泊プランを予約した。
 日曜の15時に我が家に集合してもらった。顔見知りでもある家内も交えてしばらく歓談して車で20分ほどのホテルに向かった。チェックインし大浴場で汗を流した後、レストランでバイキング料理を肴にビールや焼酎で呑み交わした。夕食後も部屋で引続き自販機のビールで呑みなおした。
 それぞれのその後の来し方が披露された。リタイヤ直後の技術者だった友人は中国でのプラント立上げ等で苦労があったようだ。工学部卒業後医学部に転入し医者になったもうひとりの友人は今尚地元で町医者を続けている。とはいえ開業医の仕事は古希を越えた身には想像以上にきつそうだ。できればリタイヤしたいという想いと地域医療を支える使命感との葛藤が吐露される。12時近くまで歓談しようやく一つ部屋で眠りに着いた。
 診察時間に間に合うように帰宅したいという友人に合わせて6時45分のオープン直後の朝食バイキングにありついた。もうひとりの友人の車で我が家まで送ってもらいしばし歓談して別れた。久々の再会を存分に歓談し合った懇親会だった。

第3回福祉フォーラム参加者の全体像2017年09月05日

 第3回福祉フォーラムの参加者名簿や受講アンケートを整理して今回の参加者の全体像や意向が掴めた。
参加者数は88名だった。その内、福祉ネットを構成する組織の役員等の代議員は31名、オブザーバー、アドバイザー等の関係者は10名でいわゆる動員数は計41名である。これに対し一般参加者数は47名で動員数を上回る。過去の総会とセットのフォーラムでの一般参加者数は第1回が40名、第2回が34名だった。単独開催となった今回は過去を上回り地域に開かれたフォーラム開催という狙いは達成できたと言える。
 受講者アンケートは42名の方に回答を頂き、回収率は48%だった。男性21名と女性20名で地域活動での参加状況としては男性の多さが目についた。年代別では60代12名、70代10名、50代8名、80代以上と40代が各4名と続く。30代も1名参加があった。講演内容の評価では「良かった」30名、「普通」11名、「不満」1名である。
 フォーラムの感想、今後取り上げてほしいテーマ、福祉ネットや地区社協への要望意見についても多くのコメントが寄せられた。全くコメントのない回答はわずか4枚で他は何らかのコメントが記載されている。「開業医間の一層の連携を」「初期認知症と診断された時の医療機関以外の出かけ先を」「神戸市北区や三田も含めた医療連携の強化を」「旧地区も巻き込んだ取組みを」「認知症初期集中支援チームの地域での発足を」「在宅医の負担軽減のための環境づくりが在宅ケア推進に欠かせない」等々。今後の福祉ネットや地区社協の取組みに参考にすべきコメントも多かった。

在宅医療の開業医連携(福祉フォーラムから)2017年09月07日

 第3回福祉フォーラムの講演内容を整理しておきたい。講師は西宮市内で15年に渡って外来診療の傍ら在宅医を続けてこられた55歳の川崎医師である。地域医療にも意欲的でメディカルケアネット西宮の有力メンバーで「みやっこケアノート」の作成者のひとりである。
 多数のパワーポイントシートを駆使したプロジェクターによる講演だった。大阪府貝塚市出身の医師が地縁のない西宮市内で開業し軌道に乗せるため医師会はじめ積極的に地域の勉強会や研究会に参加されたという。訪問診療を手掛ける上で訪問看護ステーション、ケアマネ、ヘルパー、理学療法士等の専門職とも交流を重ねた。このことが川崎医師の今も原点になっているようだ。
 地域包括ケアの本題では、急性期病院やリハビリ回復期病棟からの在宅移行後の対応が地域包括医療の役割となる。医療機関単独の対応では限界がある。訪問看護、訪問介護、薬剤師、訪問リハビリさらに介護保険による生活支援サービス等の多職種による連携が欠かせない。これに対応するため「強化型在宅支援診療所」があり一診療所3名の医師か川崎医院のような9診療所未満の連携体制がとられる。講師からは具体的に川崎医院を含む七つの開業医による連携体制が紹介された。こうした在宅支援診療所による5年余りの連携で「情報共有」(在宅処置や、麻薬の使い方、症状緩和の工夫等)、「医療機器の共有」(ポータブルタイプの超音波検査器等)、「自由時間の確保や緊急時の代行」(遠方への旅行、学会参加などでの留守番や緊急時対応)が可能になったとのこと。
 訪問診療の実情を知るにつけて在宅医の過剰な負担が気になった。今後の在宅医療の需要の急増は訪問診療の基盤を揺るがしかねない。当面の対応は訪問診療に携わる開業医間の連携しかないことが分かった。在宅医は体力的にも苛酷な24時間対応が迫られる。若手の志ある医師の在宅医への参入と既存の強化型在宅支援診療所での連携を期待したい。

いきいき体操ボラセン版のスタート2017年09月08日

 住宅街の2番目のいきいき体操のグループが船出した。住宅街には3年前から老人会運営のいきいき体操が自治会館を会場にスタートしている。その後順調に登録者が増え今や常に40数名の参加者を数える。会場いっぱいで入りきれないほどの盛況である。新たな体操希望者の受入れ態勢が求められていた。
 そんな事情もあり地区社協のボランティアセンターが新たな運営グループの立上げを呼びかけたところをボランティア登録者を中心に20名近い応募があった。ボランティアコーディネーターを含めると30名前後の登録が見込める。そんな経過で9月7日にボラセン版いきいき体操がスタートした。
 会場の安心プラザ1階集会室は、自治会館に比べて手狭である。20数名の会場いっぱいの初回参加者があった。ちなみに男性はわずか4名だった。市から来てもらった理学療法士や看護師さんなど数名のスタッフの進行で始まった。ハンドブックによるいきき体操の概要や注意事項の説明があり、体力測定になった。
 移動能力(椅子に座った状態から3mほど先のコーンを回って元の椅子に座るまで何秒かかるか)と下肢筋力(椅子に座った状態から30秒間に何回立ち上がれるか)の2つの体力測定が行われた。それぞれの結果を性別年齢別得点換算表で1~5点の基準で評価する。結果は毎日1万歩以上のウォーキングを続けている成果もあってか移動能力は5点、下肢筋力は4点とまずまずだった。
 その後、いよいよいきいき体操本番である。5つの準備体操、10の筋力体操、3つの整理体操で構成された通常30分程度の体操である。各体操毎に注意点の解説をまじえながら初参加者にとっての初めてのいきいき体操が和やかに行われた。
 2時から始まった初めてのいきいき体操が4時ちょうどに終了した。

保育園敬老のつどいの花ちゃん2017年09月09日

 敬老の日に花ちゃんの保育園で祖父母を対象とした園児たちの「敬老のつどい」が開催された。婿殿側の祖父母に出席してもらった。その時の動画がクラウドサービスで更新された。
 舞台前の陣取った年長さんたちの「いちごさ~ん!」という呼びかけに応えて舞台袖からいちご組の園児たちが入場する。なんと花ちゃんは先頭を切って入ってくる。足踏みしながら会場に向かって整列する。すると今度は列の後方にいた花ちゃんが前のお友だちをかき分けて最前列に出てきた。我が孫ながらその積極性に苦笑する。
 「おはようございま~す!」というあいさつの後、お遊戯が始まった。「だるまさんアップップ」では♪笑うと負けよアップップ♪の歌詞に合わせて一斉にほっぺを膨らませる。その後みんなで「ワ~~」と両手を広げて笑い声をあげる。広げたボードに隠れて「いないいないバ~」をした後、「カエルのうた」の遊戯になった。我が家でも何度も目にした花ちゃん得意の遊戯だ。♪ゲロゲロゲロゲロガッガッガ~♪のメロディに合わせて舞台正面の一番前でどのお友だちよりも大きな動作で四つん這いになったり飛び跳ねたりしている。思わず頬を緩ませながら「上手!上手!」と口にする。
 「バイバ~イ」。先生の声に合わせてみんな一斉に会場に向かって両手を振っている。ここでも花ちゃんは主役のような振舞いを見せている。会場の拍手に送られて足踏みしながら舞台袖に姿を消した。入場から退場まで7分足らずの動画を目を細めながら思い切り愉しんだ。

大衆理容、15分のスゴ技!2017年09月10日

 現役の頃から散髪にかかる時間は苦痛だった。高齢になりみかけのこだわりも少なくなった。ましてやどんどん薄くなる頭髪は時間をかけても意味がない。それでも限度を超えると見苦しくなるのが髪の毛である。リタイヤした頃に近くに大衆理容ができた。安くて短時間で最低限の調髪をしてくれる大衆理容は大歓迎だった。ここ10年ばかりもっぱら大衆理容のお世話になっている。だいたい2カ月毎の散髪が定着している。
 9時前に歩いて10分の開店直後の大衆理容に出かけた。すぐに鏡の前の専用椅子に案内された。「髭剃り、シャンプーは?」「カットだけで」といつものやりとり。散髪椅子からの早期脱出もテーマのひとつ。自分でできることは自分ですます。バリカンで借り上げてもらいてっぺんも短く2cmほどにカットしてもらう。どちらかと言えば角刈り風だが、なんせ軟弱な髪の毛で角はない。もみあげや際剃りを済ませて一丁上がり。この間わずか15分の早業である。あっという間に2カ月に一度のお勤めを終えた。

障がい児子育ての夫婦の葛藤2017年09月11日

 8月のお休みを挟んで2カ月ぶりにつどい場”あん”が開催された。コープこうべの関係者や障がい者家族会の親子二組の初参加者を含めて合計20名もの参加があった。地域に開かれたつどい場”あん”として着実に定着し広がりを見せている。
 いつもは昼食後2時頃には帰路に就くのだが今回は面識のある障がい者家族会の方やコープこうべの方との懇談に花が咲き3時15分頃まで滞在した。懇談の話題はもっぱら障がい児の子育てを巡るものだった。
 子育てはどこの家庭でも通常は母親に委ねられる。障がい児もどうようである。ところで障がい児を抱える家庭では片親が多いようだ。聞けば子育ての考え方を巡る夫婦の葛藤が離婚にまで突き進んでしまうきらいがあるという。通常の場合でも子育てを巡る夫婦のスタンスの違いはしばしばバトルを招きやすい。ましてやそれが障がいのある我が子を巡る場合、母親の想いと心労が倍加し一層深刻化しやすい。その日常的な夫婦のバトルが我が子に与える影響を考えた時、バトルそのものを我が子から切り離す「離婚という選択肢」が現実味を帯びてくる。
 もうひとつ考えさせられる話題を伺った。両親が亡くなった後の知的障害のある知人の現状である。古風で体面重視の両親は息子の知的障害を頑なに認めようとしなかったという。その結果、障がい者福祉の一切の保障を受けられないまま成長し今に至っている。その両親が相次いで亡くなり年金も途絶えた。今や50代になったご本人は生活の糧もなく一気に困窮生活に直面する。行政につないで今は何とか生活環境は整ったようだ。その話は障がい者家族、とりわけ親たちには身につまされる深刻な問題である。親亡き後の我が子の行末をどこまで手当てしておけるか。
 2カ月ぶりのつどい場で貴重な話をお聞きした。