地区社協事業の再構築2017年09月27日

 地区社協の執行委員会があった。地区社協の今後の在り方に関わる重要で本質的な議論があった。
 事前の三役会議での協議を経て、会長として敬老のつどいとふれあい交流会の在り方についての見直しの検討を提案した。永く踏襲されてきた大きな行事の見直しである。当然ながら多くの異論が出された。そこで私から見直しの背景や趣旨を以下のように総括的に述べた。
 地区社協が発足して21年目を迎える。この間、少子高齢化をはじめとして大きな環境変化があった。とりわけ超高齢社会を迎えて社協が対象とするお年寄りの高齢化は著しい。発足当初は多数を占める元気なお年寄りを対象とした敬老のつどいやふれあい交流会等の交流・懇親目的のイベント型の活動が重視された。ところが20年を超えて今や元気でなくなったお年寄りの見守り、寄り添い等の活動が重要な課題になってきた。そのため安心キット、よりそいサポート、福祉ネット等の新たな取組みも実施してきた。
 ただ地区社協の活動に投入できる予算や人材は限られている。今後更に在宅ケア、認知症対応等の新たな課題に取組む上でも現状の活動の見直しが必要だ。かつての元気なお年寄り中心の活動から、元気がなくなったお年寄り向けの活動に予算や人材を徐々にシフトしていくほかない。今回の見直しの提案の趣旨はその点にある。
 時間的な制約もあり、今年度は現状通りの形態で実施することにしたが、来年度の総会で上記の趣旨の事業計画を盛り込むことを確認して議論を納めた。