地区社協ボランティアコーディネーターと民生委員との懇談会2017年10月13日

 地区社協のボランティアコーディネーターと民生委員との懇談会が2年ぶりに開催された。登録ボランティアコーディネーターは13名で主任児童委員を含む地区の民生委員は定員10名である。その内5名が両方を兼務しており欠席者3名を除き15名が出席した。
 この懇談会は2年前にボランティアセンターの呼びかけで始まった。民生委員の交替やボランティアコーディネーターの新規登録などもあり相互の交流や役割分担の理解が希薄化してきたことが背景にある。
 自己紹介の後、進行役のボランティアセンター長からボランティアセンターの活動内容が報告された。「ボラセンの相談日案内」「コーデネーター会議」「登録ボランティアの研修と交流」「安心キッドの申込窓口」「電話訪問活動」「カーボランティアと家事支援有償ボランティア」「施設派遣・小学校福祉学習支援・さくらまつり出店等のボランティア活動」等々。
 その後は民生委員からの質問や意見を中心に懇談した。意見が多かったのは安心キッドに関することだった。「冷蔵庫内の保管を嫌がる人が多い。玄関の下駄箱等での設置でもよいのではないか」「担当地区の誰が導入しているか知りたい」「緊急情報の更新指導が不十分」「情報更新用に緊急情報用紙の定期的な一斉配布が必要ではないか」「施設入居等で不要になった安心キッドの処分方法」等である。その他「コーディネーターのボラセン当番での待機時間が長すぎる。ボラセン活動の活性化策を講じるべき」という意見もあった。
 両方を兼ねる立場から次のような意見を述べた。「民生委員の困り事支援のためのひきだしとして三つのボラセン活動の活用を想定している。カーボランティア、よりそいサポート、電話訪問だ。高齢者実態調査の訪問等で必要に応じてそれらのひきだしから支援の案内をしている」。
 社協と民生委員は車の両輪と言われる。社協の面としての行事や活動に対し、民生委員は点としての個人支援を行う。この面と点で地域福祉が支えられている。ボランティアセンターの役割には社協の面の活動と個人とをつなぐ機能がある。地域住民の困り事相談の受付け機能である。民生委員の相談活動とボラセンの相談活動との連携が密になった時、地域福祉は一層強化されると思う。