地元病院の院長インタビュー2017年12月07日

 年二回発行の広報紙「福祉ネット北六甲」の第6号を来年1月下旬に発行予定である。役員会で地元の基幹病院の院長インタビューを掲載することを確認した。その病院の医療法人は福祉ネットのオブザーバーでもある。事前に面識のある理事長に調整してもらい、院長室で取材に応じて頂いた。
 1時間に及ぶインタビューで多くの情報と新たな見方が得られた。何しろ医師でもある病院長という立場の方との突っ込んだ懇談は初めてである。事前にインタビューポイントを整理して、福祉ネット広報紙のバックナンバー、直近の総会議案書、社協分区20年誌等の参考資料も添えてお渡ししておいた。
 50代後半の穏やかで誠実なお人柄のドクターだった。事前資料をよく読んでおられたようで、インタビューポイントに沿って的確に答えて頂いた。
 インタビューを通して最も知りたかったのは、病院としての在宅医療との関わり方だった。北部西宮という比較的限定されたエリアでの病院勤務医や開業医等の人的なつながりは良好とのこと。病院と診療所との機能分担もうまくいっているようだ。ただ病院と在宅医療との連携は必ずしも円滑とはいかない。在宅患者の家族の想いや事情、介護認定上の制約等が絡んだ難しさも生じる。
 福祉ネットについての期待や評価も頂いた。 「福祉ネットという網は、人体に例えると様々な臓器をつなぐ神経や血管ではないか。医療機関や介護施設や民生委員等の様々な社会資源を網で繋いでそれを太くきめ細かくすることで連携をスピーディに緊密する役割だと思う。またご近所さん、ボランティアさん、ちょい呑みオヤジ会員など末梢の人対人を繋ぐ毛細血管でもある。そこから様々な情報を吸い上げ各臓器に伝えている。その意味で人体全体を覆う大血管と毛細血管の機能が福祉ネットではないか」。ドクターならではの視点に共感した。

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