リタイヤオヤジの子育て支援2017年12月10日

 我が町の子ども会が会員数の激減で存続が危ぶまれる事態になっている。3年前には120人の会員だったが今や半数近くに減少し、入会率は会員対象児童の26%程度にまでになっている。
 少子化が背景にあるがそれ以上に重大なのは子育て世代のゆとりのなさが主要な要因である。会員数の減少は保護者の子ども会役員の分担頻度を高めることになる。今の子育て世代は共働きが一般的で、できれば子ども会役員は引受けたくない。ともすれば子どもの入会を避けがちである。それがますます入会者の役員負担の増大を招き一層の会員減少につながるという負のスパイラルに陥っている。子ども会だけでなくPTA活動等の子育てに関わる互助活動が今や危機に瀕している。とはいえそうした活動は地域のコミュニティ維持に欠かせない。
 今日の子育て世代の時間的、経済的ゆとりのなさを思えば、子育てに関わる互助活動を子育て世代だけに任せるのは無理があると思う。自治会をはじめとした地域ぐるみの支援が必要ではあるまいか。リタイヤ世代は時間的にも経済的にも比較的ゆとりがある。世代間のそうした格差を世代間交流を通じて補いあい、地域コミュニティを維持する仕組みづくりが課題ではあるまいか。
 12月16日に我が町の子ども会のクリスマス会が開催される。今回初めてオヤジ会代表世話人として子ども会の代表とコンタクトした。今回からクリスマス会の参加者を会員に限定せず全児童に案内することになった。参加者増に備えてオヤジ会メンバーも運営のお手伝いをする。オヤジ会でお手伝いを募ったところすぐに8名の方に手を挙げて頂いた。
 リタイヤオヤジの子ども会行事の支援という初めての試みが、今後の地域の多世代交流によるコミュニティ維持という仕組みづくりの嚆矢になればと思う。