認知症の地域対応の本格化2017年12月27日

 昨年秋の民生委員の高齢者実態把握調査を終えて痛感したことがある。地域の皆さんの認知症に対する関心と不安が予想以上に広がっているという点である。事実、私の担当エリアでも330人ほどの高齢者の内、少なくとも7名の方が認知症である。
 そんな背景もあって、私自身も認知症に対する学習や情報収集に努めている。また認知症対応に向けての取組みにも関わりを始めた。ひとつは山口町での初めての認知症カフェの立上げである。昨年7月頃から唯一住民組織の代表する形で立上げ実行委員会に参加した。地域住民の関心と不安の大きさを背景に早期の立上げを要請した。
 今ひとつは市の認知症サポートべんり帳の地域版作成である。認知症はその歴史が浅いこともあり情報不足とそれに伴う誤解や過剰な不安が生じやすい。そこで認知症ケアパスという指針が考えられている。 「認知症を発症し症状が進行していく流れの中でどのように適切な医療・介護・支援が受けられるかを示した道筋」とい」う意味のようだ。昨年、西宮市でも全市版の「認知症サポートべんり帳」が発行され、更に地区版の作成が二地区で進められている。これに沿って我が地区でも福祉ネットで地区版作成を確認し、役員会メンバーから選任して作成委員会を設置した。
 身近に迫ってきた認知症に向けた地域対応に本格的に取り組みたい。