松島・銀山温泉・最上川・羽黒山・蔵王の旅(二日目後半)2018年06月17日

 最上川舟下りを終えて10kmほど南の次の目的地の羽黒山に到着した。月山(1984m)、湯殿山(1500m)とともに出羽三山のひとつだが414mと最も標高の低い山である。山頂付近のレストハウスの駐車場でバスを下車して出羽神社に参拝する。レストハウス付近には山伏姿の修験者の姿があった。本殿の三神合祭殿横の儀式殿で公開中の秘仏拝観と五重塔特別拝観の共通券(700円)を購入する。秘仏を拝観し月山・羽黒山・湯殿山の三神を合祭した大社殿・三神合祭殿で三神を参拝する。
 お目当ての五重塔は羽黒山頂から参道が続いているようだがかなりの距離がある。一旦バスに乗車し南方を迂回して参道近くの駐車場で下車した。付近には出羽三山の参篭所である宿坊の昔ながらのたたずまいがあった。山門である朱塗りの随神門をくぐり長い坂道を下った先にようやく杉並木の中の国宝・五重塔を目にした。雨の中のかすんだ空気に包まれた五重塔は葯600年前に再建された東北地方最古の塔である。塔の二階側面に架設階段が設けられ等の塔の内部の真ん中の芯柱と周囲4本の柱の構造を目の当たりにした。
 2日目の4カ所ものスポットを訪ねる旅程を終えて宿泊地竟の蔵王温泉に向かった。山形県の日本海側の鶴岡市から宮城県境の山形市の蔵王温泉までの長距離のバス乗車の後、18時半頃に「おおみや旅館」に到着した。
 大宮旅館は外観こそ洋風だが3階建てのエレベーターもない昔ながらの純日本風の旅館そのものだった。玄関で靴を預け全面畳敷きの屋内を素足で巡る。案内された部屋も上質の木材をふんだんに使った落ち着いた空間だった。19時からの夕食は「太郎兵衛」と名付けられた純和風のテーブル席が並ぶ部屋だった。10品の和定食は地元の食材を中心とした豪華で美味しい料理が配膳された。日本海の海鮮カルパッチョ、山形牛と彩り野菜の陶板焼き、山形産米つや姫など大満足だった。この豪華な料理をFaceTimeで花ちゃんにも見せたりした。入浴はフロント近くのこじんまりした浴場だった。それでも2つの湯船に露天風呂が備わっていた。落ち着いた部屋での就寝で旅の疲れをいやした。