地区社協福祉講座「ボッチャ体験」2018年11月17日

 地区社協の今年度第2回の福祉講座「ボッチャ体験」が開催された。地域にはなじみの薄い「ボッチャ」であり、参加者数が懸念された。ふたを開けると一般参加者2名、一羊園の障がい者2名と介助者1名、地区社協役員6人で、指導の市社協3人も含めて14名という寂しさだった。
 それでも体験ゲームが始まると和やかな雰囲気に包まれる。赤ボールと青ボールを使用する赤組と青組に分かれての対抗戦になると一気に盛り上がる。
 障がい者も健常者もルールや道具を工夫することで同じ立場で競技に参加できるのが障がい者競技の特徴である。今回のボッチャでも車椅子の障がい者用にボールを滑らせるスロープが用意された。介助者は標的のジャックボールの方を見てはならない。競技者である障がい者の方向や高さの指示に従ってスロープを移動させる。初めはなかなか思うようにいかなくても徐々に的に近づいてくる。最後の一投が見事にジャックボール近くに止まった時、会場の拍手が響いた。
 同じチームの比較的軽い障がいの方の明るさに和まされた。チームが勝った途端に満面の笑みで仲間全員にハイタッチを求められる。嬉しくなって強いハイタッチで応えた。ボッチャは健常者と障がい者がごく自然に垣根を越えて触れ合える機会でもある。