大盛況の認知症カフェのオープン2018年12月14日

 12月13日の木曜日の午後1時半、西宮市の北部地区では初めての認知症カフェがオープンした。会場のコープこうべ西宮北店3階の組合員集会室には大勢の関係者がつめかけた。
 昨年8月に山口地区認知症カフェを立上げ実行委員会が発足して以来、1年4カ月に及ぶ準備を経てようやく誕生した。山口包括、市社協、介護施設事業者、福祉ネット北六甲等の実行委員に今年2月からは14名の地域ボランティアの皆さんが加わって具体化に向けての協議と準備を進めた。
 オープンの参加者は総勢54名である。地域の事業者5人を含む一般参加者26人、主催者側の運営ボランティア14人、専門職14人という内訳だった。主催者側の不安をよそに、認知症当事者とその介護者・家族、デイサービス事業者、認知症に関心を寄せる住民等の一般参加者の多さに地域の認知症への関心の深さを実感した。とりわけ特徴的だったのが高齢男性の多さだった。
 主催のにこにこ丸山カフェ運営委員会代表の几帳面で丁寧な挨拶があった。しばらく各テーブルごとに歓談した後、オープニングイベントの地元サークルのハンドベル演奏が行われた。MCの軽妙なトークと会場を巻き込んだ合唱が一気に場を和ませる。その後、再び歓談が続く。終盤には施設の専門職による脳トレが行われ、1時間半のカフェが幕を閉じた。
 終了後には運営委員会メンバーによる反省会があった。運営上のこまごまとした問題点をはじめ、次回以降の専門職のプチ講座、相談コーナー設置、トイレの案内方法、参加者名簿の保管、会計担当の確認などが話し合われた。
 山口地区の認知症取組みの幕開けともいうべきメモリアル・イベントが盛況裡に終了した。