平成はどんな時代だったのか?2019年01月08日

 平成最後の新年を迎えた。4月には新たな元号が公表される。あらためて平成という30年間はどんな時代だったのかを振り返ってみた。
 国際的には1991年(平成3年)のソ連崩壊を端緒としてグローバリズムが世界経済を席巻した。新自由主義という市場経済万能主義が世界各国で様々なひずみと格差社会をうみだした。その反動がアメリカンファーストを声高に主張する平成29年のトランプ政権誕生に繋がった。グローバリズムの席巻とそのひずみの顕在化が平成時代を覆った。
 国内では昭和末期から平成初期にかけての数年間、バブル経済が絶頂期を迎え、平成4年に破たんした。その後「失われた10年」や「失われた20年」を経て日本経済は今尚活力を取り戻せないままもがいている。その意味で平成時代とは昭和の経済成長期の負の遺産処理に追われた時代といえる。
 他方で日本社会の高齢化が一気に加速化した時代でもあった。高齢化率は平成2年の12.1%が平成28年には27.3%に加速化し、平成19年には21%を超え超高齢社会に突入した。
 個人的には平成の前半20年を現役生活の後半生で過ごしリタイヤ後の後半10年を地区社協をはじめとした地域活動で過ごした。その地区社協は、平成7年に開発後10年余りのベッドタウンの地域福祉を担う組織として誕生した。20年余りを経てファミリー中心の人口拡大の街から人口減少の超高齢社会に様変わりし、地域包括ケアという新たな難問に直面している。
 こうして振り返ると平成時代から次の時代への転換とは、大きな時代の潮流の変わり目でもあるようだ。

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