フジテレビ「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」2019年01月07日

 フジテレビ開局60周年特別企画番組「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」を観た。フランス文学の不朽の名作を現在の日本に舞台を移したドラマである。リメイク版とはいえ原作の大まかな筋立てだけを取り込んだ独自の作品と言ってよい見応えのあるドラマだった。
 3時間ドラマだが視聴者をぐいぐい引き込んでいくストーリー性豊かな展開だった。三部構成で舞台を神戸、東京、福島と移しながら展開する構成も納得性があった。第一部では自立支援施設や阪神大震災を、第二部では、認知症、キャバクラで働くシングルマザー、悪質な無認可保育園を、第三部では東日本大震災や臓器移植・ドナーなどの現代日本の深刻なテーマを取り込みながら物語が展開する。それが必ずしも無理なプロットに感じさせないだけの筋立てだった。
 苛酷な運命に次々と見舞われながら、困難を真正面に受止め乗り切っていく主人公の誠実さと強さに涙した。ディーン・フジオカ、井浦新、奥田瑛二等の俳優陣の好演も光っていた。
 正月休みの最後の日曜の夜をいいドラマの観賞で締めくくった。

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