市社協評議員会での問題提起2019年02月01日

 市社協の評議員会に出席した。議事は実質的に二つだけだった。資金収支の補正予算の議案と指定管理制度の育成センター等の指定候補者選定結果の報告である。質疑がないまま予定時間を大幅に短縮して議事を終えそうな進行だった。
 いい機会だと思い予ねてから気になっていた市社協受託事業である育成センターの在り方について以下の点について質問した。
①学童保育という公共性の強い事業が指定管理者制度という形で民営化が進められていることに保育の質等の疑問や懸念がある。
②多数を占める共働きの子育て世帯にとって子どもの放課後の居場所問題は最大の困り事。育成センターはその大きな受け皿だが、3年生までの保育が基本の市の施策は遅れている。最大の受託事業者である市社協の市の施策に対する対応は。
③市社協の育成センター事業への地区社協の関わり方が疑問。各センターの運営委員会に役員派遣をしているだけで多くはフィードバックもなく問題意識は希薄。市社協の地区社協に対する要請等もない。子育て支援に大きな役割を持つ育成センター事業に地区社協の積極的な関わる枠組みが必要ではないか。
 常務理事から誠実でまっとうな答弁があった。
 
 市社協の資金収支をみると育成センター事業は最大の受託金収入であり全体の事業規模の約40%を占める。それだけにこの事業の舵取りは市社協全体に大きな影響を及ぼすと思われる。市社協以外の私企業等の受託事業者が漸増する中で、社会福祉法人であり地区社協という地域住民に根を張った基盤を持つ市社協だからこそ可能な育成センター事業の特性を模索してほしい。

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