安心キットの好意的な反応2019年02月10日

 ある会合で安心キットの使い勝手が話題になった。実際に活用した際の好意的な感想を聞いて合点したことがある。
 安心キットは我が町では地区社協が中心になって老人会や民生委員が共同で5年前に導入した。個人的にも事務局として導入実務を担った。結果的に高齢者の42%の653人の方の申込みがあった。プラスチックの筒状の容器にかかりつけ病院、服用薬、緊急連絡先などを記した用紙を入れておき、救急車での緊急搬送時に迅速に救急隊員に情報を伝えるツールである。
 導入当時は、救急隊員が駆け付けても本人や家族が適格・迅速に必要な情報を得られないため事前に用意しておくという認識が強かった。どちらかというと救急隊員向けのツールという受止め方だった。
 ところが先日の会合での話ではむしろ本人や家族にとって大いに役立ったということだった。駆けつけた救急隊員は必ずしも安心キットの有無や所在を確認するわけではない。まずは本人や家族にかかりつけ病院等の必要な情報を訊ねる場合が多いという。その際聞かれた側は本人はもとより、家族も、混乱していたり、入院準備に追われていてキチンと答えられる状態でない。そこで安心キットが役に立つ。キットの中の緊急情報用紙を渡すことで迅速に伝達できる。
 様々な仕組みは、実際に運用したり使ってみることで初めてその効用が理解できることが多い。

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