住宅街の孤独死2019年03月19日

 在住の住宅街で独り住まいの高齢女性の孤独死と思われる事案が起きた。発見のきっかけはコープの配食サービスの担当者の通報だった。配食済みのお弁当が放置されたままなのを不審に思い「地域包括」に通報した。コープこうべは市と「協力事業者による高齢者見守り事業」の協定を締結しており、その協定に沿った包括への通報だった。その直前には自治会隣保長が回覧の際に郵便受けに新聞が溜まっていることから班長に連絡し対応を相談していた。その最中の出来事である。
 包括の通報を受け、駆けつけた警察官が包括担当者や担当民生委員やご近所さんから情報を得て対応した。閉ざされた住居への安否確認のための窓からの侵入には家族の同意が必要だ。民生委員からの情報で緊急連絡先の息子さんに連絡するが中々連絡がつかない。最終的にレスキュー隊が出動してご遺体が確認された。
 高齢ながら車の運転もできる元気な方だったようだ。固定電話の受話器が外れたままだったとの情報もある。容態急変のSOS途中の事態だった可能性も想定される。独り住まいの方の突然死には発見の迅速さという手立てしかない。担当民生委員は日頃からきめ細かい見守りを心がけておられた。それでもこうした事例は避けがたい。高齢化が加速し見守り対象者は増加の一途である。民生委員だけの見守りには限界がある。いよいよ地域ぐるみの見守りの仕組みづくりが問われている。