人材コーディネート2019年04月14日

 深刻な人材不足の波が地域活動にも及んでいる。この一カ月ほどの間に3件の人材確保に関わるコーディネートを依頼された。特別養護老人ホームの特定の作業を担当する人材、小学校の特別支援学級の補助活動の人材、県立高校の中国人出身学生の通訳関連の補助活動の人材等である。
 それぞれに私が関わる地域活動の各分野の知人からの依頼だった。多面的な地域活動に関わっていることの反映だろう。活動分野の広がりから多様な人材情報への期待を込めた依頼のようだ。通常であれば一般的な求人活動で賄えるのかもしれない。それが様々なツテを頼りに個別に求人を手当てせざるをえないことに人材不足の深刻さが窺える。
 依頼を受けた案件には個別に次にようにコーディネートした。福祉ネットの関わりからの依頼である老人ホームの案件はオヤジ会繋がりで休職中だった高齢男性を紹介できた。小学校の教育連携協議会の関わりからの特別支援学級の補助活動の案件は障がい者家族会の代表の方に打診し家族会の会員の方の反応があった。つどい場の関わりからの依頼だった中国語通訳絡みの案件は地区社協繋がりで日本語教師のキャリアのあるリタイヤ男性に打診中である。
 平成の30年間を経て日本社会が「成長から成熟への転換」という節目を迎えた。加速化する少子高齢化と人口減少がその要因であることはいうまでもない。その結果、職場や地域は未曽有の人材不足を招いている。人材不足の要因のひとつには人材のミスマッチもある。不足する人材と希望する人材の適正な情報伝達による組合わせができていない。特にビジネス感覚の薄い地域活動の分野ではその傾向が顕著である。
 地域活動の様々な分野で高齢化と人材固定化が進んでいる。リタイヤした団塊世代の地域活動参加も遅々として進まない印象がある。外国人労働者の受入れにも期待と裏腹に不安も大きい。つまるところ個別の案件ごとのきめ細かな人材コーディネートが当面の手だてのように思える。そのためには幅広い活動分野での情報や人脈をもった人材の育成が欠かせない。

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