おしゃべり花ちゃん2019年05月01日

 ゴールデンウィークで花ちゃん一家が帰省した。直後の二日間ほどは地域活動が相次いだじいちゃんを残して花ちゃんたちは遊園地に出かけた。じいちゃんは遊園地で楽しむ花ちゃんのようすを写真で楽しむばかりだった。
 三日目の午後、ようやく花ちゃんと二人で家の周りをお散歩した。一筋奥の通りにやってきた時だ。あるおうちの前に救急車が止まっていた。それを見た花ちゃんが思い出したように保育園の避難訓練の話しをしてくれた。「地震の時にはね~、三角帽をかぶって避難するの。机の下にダンゴムシみたいに丸くなって隠れるんやで~」。かと思えばこんな話もしてくれる。「キョオウシロウ君はね、花ちゃんのこと好きなんやて」。思わず「花ちゃんもキョウシロウ君のことを好きなんか?」と尋ねてみる。「う~ん、分からん」。
 この時期の幼児の言葉を覚える能力に驚かされる。「避難」も「訓練」も意味は分かっていない。保育園で体験した時に交わされた言葉を記憶し、何かの拍子に思い出して口にする。三歳の孫娘は覚えたばかりの言葉をいっぱい口にしてとめどなくおしゃべりをしてじいちゃんを楽しませてくれる。

花ちゃん滞在最後の日2019年05月02日

 10連休という大型連休で花ちゃん一家は我が家に六泊七日の滞在だった。滞在中は花ちゃんは父ちゃん、母ちゃん、ばあちゃんに連れられて連日のように遊園地やお買物に出かけた。じいちゃんは手持無沙汰を敬遠して自宅にこもることが多かった。
 夕食後にはUターンするという日の午後3時頃、買物に出かける筈だった花ちゃんが何を思ったのか急に「じいちゃんと公園に行く」と言い出した。内心ほくそ笑みながら「しゃあないな~」と愛孫のリクエストに応えた。
 徒歩3分の住宅街の児童公園についた。ブランコ、すべり台、鉄棒、ジャングルジム、砂場、藤棚のあるベンチ、水飲み場を完備した公園である。 早速、お砂遊びに取り掛かる。二人だけだった公園に何組かの幼児連れの若いパパママが姿を見せた。花ちゃんと同年代の男の子がそばに来て砂遊びに加わる。ジャングルジムでもひとりでどんどんよじ登る。年上の男の子と物おじせずに競い合っている。ブランコでもいつの間にか著しい成長ぶりを発揮する。ブランコに立ったまま「じいちゃん押して!」とせがんでる。前回は座ったままで背中を押しても怖がったものだ。座ったままでうまく漕げない隣のお友だちの横で少し得意げな表情を浮かべて漕いでいる。次から次に遊具を取替えてたっぷり1時間半近くを過ごした。
 先に音をあげたじいちゃんの懇願を受けてようやく花ちゃんが公園を後にした。自宅付近に戻った時、買物から帰った母ちゃんばあちゃんの車に遭遇した。ばあちゃんは「長いこと遊んでたんやな~」と口にした。じいちゃんも花ちゃんとの最後のスキンシップを満喫した。その日の夜9時半頃、夕食とお風呂を済ませた花ちゃん一家が愛車ミニで我が家を後にした。

薄紅と薄紫の競演2019年05月03日

 新緑の季節がやってきた。早朝の散歩道は新たな命の息吹を醸している。
 有馬川緑道を南に進んだ。平成橋の先に薄紅色の花弁をまとった梢が広がっている。咲いたばかりの花水木の瑞々しい姿に見入った。数ある花の中で好きな花を問われた時、真っ先に浮かぶのが花水木である。ピンク色のさくらとは違った薄紅色になぜか惹かれる。比較的大きな花弁の姿も好ましい。
 旧集落を貫く街道沿いにこじんまりした児童公園がある。下山口中屋敷公園という趣きのある名前がポールに書かれている。その入り口には立派な藤棚を天井に頂く休憩所がある。天井を大きな房の藤が今を盛りにたわわに垂れている。その鮮やかな薄紫の姿が目に沁みた。
 新緑の季節の薄紅と薄紫の競演に癒された。

北 重人著「汐の名残り」2019年05月04日

 北重人著作の「汐の名残り」を読んだ。再読2作目である。短編時代小説6篇を収録した物語集である。
 いずれも北前船が行きかう日本海に面した湊町が舞台である。作者の故郷である山形県酒田市が舞台背景に色濃く投影されている。作品には酒田市をモチーフとしたと思われる「水潟(みなかた)」という湊町がしばしば登場する。藤沢周平作品に登場する鶴岡をモチーフとした「海坂」を思わせる舞台設定である。
 6篇の短編集に共通するこの舞台設定は物語を構成する重要なファクターである。その苛酷な地理的要素や気候風土故に様々な物語が紡がれ波乱に満ちたストーリーが展開される。元遊女の料理屋の女将、行き別れた兄との邂逅を求める古手問屋の主、隠居した廻船問屋の女主、仇討の漂白の果てに故郷に戻った絵師、相場の修羅場に身を置く米問屋の主等々、多彩な人物像が描かれる。いずれも過酷な運命の果てに辿り着く安逸の世界に読者を和ませる。

夫婦二人の尼崎城2019年05月05日

 連休も残り二日となった日、一日ぐらいは夫婦二人で出かけることにした。車の渋滞を避け電車で行ける近場ということで、行き先は築城間もない尼崎城にした。8時前に自宅を出てバスとJRを乗り継いでJR尼崎駅に9時前に到着した。JR尼崎駅から阪神尼崎駅南のお城までウォーキングを兼ねて40分ばかり街歩きした。
 阪神尼崎駅南口を出て東に3分ばかりのところに今年3月にオープンしたばかりの白亜の城が聳えていた。1階入口で入場券を求めエレベーターで一気に5階まで昇る。5階は360度の展望ゾーンだ。南を望む壁の掲示板には大阪湾を挟んで天保山の海遊館の観覧車が見えると表示されている。デジカメのズームを最大にしてモニターチェックすると確かに観覧車の頭半分が写っていた。4階の尼崎出身の城郭画家・荻原一青氏の百名城手拭のギャラリー、3階の貸衣装による戦国体験、2階の幅10mの大画面による尼崎城のCG映像を見て回った。
 阪神尼崎から阪神西宮に戻り、駅高架のショッピングモール・エビスタ西宮を散策した。家内には増床改装したばかりのモールは初めての来店だった。エビスタすぐ南の「えびす大黒」で昼食をとった。南部の会議の時にはよく利用する店である。お勧めの海鮮丼を家内と一緒に味わった。
 12時過ぎのさくらやまなみバスで帰宅した。夫婦二人の10連休最後のプチ旅行を楽しんだ。

人生会議2019年05月06日

 福祉ネット北六甲の主要テーマに「住民主体の地域包括ケア」に向けた環境整備がある。そのためには在宅介護等に関わる最新情報や行政の動向把握が欠かせない。そうした情報収集の貴重なソースが尼崎の町医者・長尾和宏医師のブログ「Dr.和の町医者日記」である。日々欠かさず閲覧している。最近の氏のブログを読んで気になるキーワード「人生会議」があった。
 「人生会議」とはアドヴァンス・ケア・プランニング(ACP)
についての厚労省が公募・選定した愛称である。人生の最終段階における医療・ケアの在り方についてあらかじめ本人や家族や医療者がじゅうぶんに話し合っておく自発的なプロセスがACPである。
 ACPの人生会議という愛称は違和感がないではない。介護という分野で「人生」という言葉が関わるとすれば、介護者の本人への接し方の根本にある姿勢の中にあるように思う。機械的、画一的な介護でなくひとりひとりの思いに寄り添った介護が問われている。本人の歩んできた人生というドラマを受け止め共感しながら寄り添う介護である。
 ただ終末期医療の在り方を話し合う場をACPという記号のような呼び方でなく人生会議という呼び方の方がベターであるとは思う。

介護医療院2019年05月07日

 長尾和宏医師のブログ「Dr.和の町医者日記」でもうひとつの気になるキーワードに「介護医療院」があった。
 昨年4月に介護保険法等の改正法施行により法定化された新たな施設である。超高齢社会、多死社会という環境変化を受けて医療・介護の変化するニーズに対応するために創設された。介護医療院は要介護高齢者の長期療養・生活施設として設計され、要介護者に対し、「長期療養のための医療」と「日常生活上の世話(介護)」を一体的に提供する。医療保険と介護保険の制度上の壁に阻まれて医療と介護の連携が進まない。そんな中での医療と介護を一体的に提供する施設としての期待は大きい。

ふれあい喫茶ゲスト出演の懐かしい顔ぶれ2019年05月08日

 地区社協主催のふれあい喫茶の日である。音楽グループのプチコンサートのイベントがある。1時半のイベント開始時刻の会場には30数名の来店者が詰めかけた。
 出演の4人グループは、旧知のメンバーだった。5年前まで市民ミュージカル劇団に所属していたメンバーたちだった。劇団後援会事務局長として劇団発足後3年ばかり劇団員たちと親交があった。開演直前のメンバーたちに声を掛けゲスト出演の感謝を口にした。
 ドロップスというグループ名は色とりどりの個性あるグループという想いが込められているという。1時間ばかりのプチコンサートは4人のメンバーの様々な組み合わせで彩られていた。童謡やシャンソンや沖縄民謡やミュージカルなどの合唱やソロ。ボーンチャイナ演奏や腹話術まで登場する。事情があって一緒に劇団を退団したメンバーで結成されたグループのようだ。それ以来の気心の知れた仲良しグループがこうした地域での演奏活動を続けている。
 今日も地域活動を通じた様々な出会いと再会を味わった。

病児保育2019年05月10日

 先月のつどい場”あん”での懇談で「病児保育」が話題になった。初めて聞く言葉だったが、懇談を通して身近で切実なテーマだと知った。
 共働きの娘が孫娘の急な発熱に出勤を断念したり、職場を早退して保育園に迎えに行くという事例を耳にしていた。聞けば保育園は37.5度以上の発熱がある場合は、保育を断られるという。娘からのSOSで急遽家内と一緒に娘宅に駆けつけたこともある。
 病児保育とは「親が就労している場合で、保育所に通っている子どもが病気になったとき、親に変わって病気の子どもを一時的に預かって世話をする」ことである。各自治体でも病児保育の事業を委託等で実施しているようだ。
 ちなみに西宮市でも社会福祉法人又は医療法人に運営委託して次のような比較的低価格で預けやすい病児保育を実施している。対象は生後6か月から小学校6年生までの児童。入院を必要としない病気・けがであること。費用は西宮市内に居住している場合、又は西宮市内の保育所・幼稚園・小学校等に在籍している場合は1日2千円。利用時間
は、月曜日~金曜日は8時~18時、土曜日8時~13時、日曜祝日休み。
 こんな病児保育が利用できれば乳幼児を抱えた母子家庭や共働き世帯にはありがたいことだろう。ところが実施施設は全市で5カ所と極めて少なく、地元山口にはない。北部地区には名塩に一カ所あるだけである。
 今年から地区社協でも子育て支援を重視する方針を確認した。山口地区での開設の可能性について模索したい。

キャッシュレス決済の利用2019年05月11日

 キャッシュレス決済が普及してきたとかしましい。静観を決め込むつもりだったが、その便利さが徐々に分かってきてとうとう利用することにした。
 、○○ペイといった利用決済の種類はやたら多い。結局、楽天銀行や楽天カード等を利用している関係で、その取引の多い楽天ペイを選択した。買物頻度の多いセブンイレブンでの決済が楽天ペイはできないが、こちらはナナコカードで対応することにした。
 最大の便利さは現金を持ち合わせなくても不自由しないことだろう。自分の銀行口座と連携しているので必要に応じてスマホにチャージして使える。カードの携帯すら不要である。決済額に応じてポイントも付与される。
 もちろんデメリットも色々出てくるかもしれない。とはいえ時代のトレンドには前向きに対応してきたのが身上である。ここはひとまずキャッシュレス決済に馴染んでおこう。