花ちゃん滞在最後の日2019年05月02日

 10連休という大型連休で花ちゃん一家は我が家に六泊七日の滞在だった。滞在中は花ちゃんは父ちゃん、母ちゃん、ばあちゃんに連れられて連日のように遊園地やお買物に出かけた。じいちゃんは手持無沙汰を敬遠して自宅にこもることが多かった。
 夕食後にはUターンするという日の午後3時頃、買物に出かける筈だった花ちゃんが何を思ったのか急に「じいちゃんと公園に行く」と言い出した。内心ほくそ笑みながら「しゃあないな~」と愛孫のリクエストに応えた。
 徒歩3分の住宅街の児童公園についた。ブランコ、すべり台、鉄棒、ジャングルジム、砂場、藤棚のあるベンチ、水飲み場を完備した公園である。 早速、お砂遊びに取り掛かる。二人だけだった公園に何組かの幼児連れの若いパパママが姿を見せた。花ちゃんと同年代の男の子がそばに来て砂遊びに加わる。ジャングルジムでもひとりでどんどんよじ登る。年上の男の子と物おじせずに競い合っている。ブランコでもいつの間にか著しい成長ぶりを発揮する。ブランコに立ったまま「じいちゃん押して!」とせがんでる。前回は座ったままで背中を押しても怖がったものだ。座ったままでうまく漕げない隣のお友だちの横で少し得意げな表情を浮かべて漕いでいる。次から次に遊具を取替えてたっぷり1時間半近くを過ごした。
 先に音をあげたじいちゃんの懇願を受けてようやく花ちゃんが公園を後にした。自宅付近に戻った時、買物から帰った母ちゃんばあちゃんの車に遭遇した。ばあちゃんは「長いこと遊んでたんやな~」と口にした。じいちゃんも花ちゃんとの最後のスキンシップを満喫した。その日の夜9時半頃、夕食とお風呂を済ませた花ちゃん一家が愛車ミニで我が家を後にした。