6日間の自分史を辿る時間旅2019年06月01日

 5月29日から6月3日まで珍しく地域活動の予定がない。思わぬ6日間もの休暇である。今月中旬の福祉ネット総会の事前準備の対応はあるものの在宅中心の自由な時間を満喫している。
 こんな場合に備えてやりたいことはひとつ。自分史執筆と編集である。大枠の構成は固まっている。「私の履歴書」のタイトルで誕生から現在までの編年の自分史。「テーマ別自分史」をタイトルに編年では記述が難しい分野ごとの自分史。映画、趣味、読書、体育、部活、病気、旅行等を幅広く整理した。最後は「著作集」をタイトルとした膨大な著作の収録と編集である。論文集、活動記録、エッセイ集、作品集、青春の軌跡、交遊録、芸能招待席、我が家等、果てしない。
 それでもこの営みは楽しい。自分の足跡を辿る時間旅である。遺された3日間を存分に楽しもう。

初夏の田園風景2019年06月02日

 初夏の爽やかな気候に誘われて、早朝ウォーキングのいつものコースを変更した。上山口地区の集落を抜ける旧街道を西に抜ける小路を辿った先に田園風景が広がっている。
 有馬川支流の西川が田園地帯に灌漑用水を供給している。田植えを終えた水田もある。その一角で水田の虫を餌にするシラサギが羽を休めながら餌を物色していた。
 西川沿いの農道を心地よい空気に包まれて歩みを進めた。向こうから自転車に乗った農夫風の男性がやってくる。すれ違いながら同年輩の旧地区の知人と挨拶を交わした。
 爽やかな一日の始まりだった。

旧街道沿いの家屋撤去工事のその後2019年06月04日

 山口の集落を走る旧街道が早朝散策の定番コースである。街道沿いにトタンで覆われたは茅葺屋根の古民家が点在する。2カ月ほど前にそうした古民家の一軒が取り壊されているのに遭遇した。
 その後大型連休を挟んでしばらく工事が止まっていたが、連休後に再開されて撤去が完了した。撤去後の更地は予想外に広い。間口の割に奥行きの長い敷地だった。
 隣接する集合住宅の全貌が見渡せた。場合によっては新たにできた更地にも同じような集合住宅が建てられる可能性がある。かつての風情ある茅葺家が現代風の集合住宅に生まれ変わるのだろうか。時代の流れとは言え一抹の寂しさは拭えない。

「善意の日のつどい」の収穫2019年06月05日

 この時期に毎年開催される市社協主催の「善意の日のつどい」に地区社協執行委員のオジサン3人で出席した。 フレンテホールで開催された式典では今年も大勢の個人・団体が市長表彰等を受賞された。
 今回の参加で、ある収穫があった。受付で渡された資料の中に式典後の講演用のパンフレットがあった。学校法人生野学園理事長による「子供達の未来を輝かせたい」というテーマの講演である。生野学園の紹介用のパンフレットに注目した。
 生野学園は不登校を経験した生徒のための学校である。建学の精神「自然出立(じねんしゅったつ)」が「心の自然に立ち返り、自由と伸びやかさを取り戻そう」と紹介されている。その精神に沿って、「週末は帰宅する全寮制」等の様々な生徒の生活と学習の過し方が準備されている。パンフレットには「不登校という自分を見つめ発見する天与の機会を、親御さんも含めてかけがえのない機会となるべく出会いや体験を積み重ねる」等の心に響く言葉が記載されている。
 いじめ等の要因で不登校になる児童は家族がオープンにしずらいこともあり実態は予想以上に多いのではないかと思う。いざそうした事態に陥った時の本人や家族の対応の困難さと苛酷さは想像を超えるものがあるだろう。そうした家族にとって30年の歴史を持つ専門的な環境を備えた全寮制の中学・高校への入学は有力な選択肢のひとつだろう。
 地区社協は今年から本格的に新たな子育て支援の取組みに着手した。民生委員の児童委員というもうひとつの役割からも子育て支援のひとつのテーマに「不登校問題」があることに思い至った。生野高原パンフレットはそうした取組みや相談の貴重な引き出しのひとつになるだろう。

障がい者の本人中心支援計画2019年06月06日

 月一回のボランティアコーディネーター会議があった。今回は冒頭に市社協の地域共生センターの3名の相談支援専門員に来ていただき、障がい者の自立支援の現状をお聞きした。
 地区社協の障がい者支援部は毎週月曜日に障がい者支援のサロン「青い空」を開催している。ここには市の自立支援事業を利用されている重度の障がい者お二人が毎回利用されている。これまでそうした障がい者自立支援の実情を知る機会がなく、今回初めてその実情を聞くことができた。
 市の自立支援事業は利用者の個別の「本人中心支援計画」に沿って実施される。重度の障がいを持つ方でも本人が「自分の事は自分で決める」ために周りの家族や支援者や支援専門員が一緒になって計画を作成する。その計画の作成や見直しのための会議が同じメンバーによる「本人中心支援計画会議」であり、半年に一度見直しも含めて開催される。
 「青い空」利用のお二人は、週末は自宅等で過ごし、平日の月曜は「青い空」に、他の4日の内1日は西宮北部障碍者のつどい「たけのこクラブ」に、残り3日は重度障がい者の西宮活動拠点「青葉園」に通園されている。
 地区社協対象エリアの重度障がい者のお二人の日常の過し方の枠組みが把握できた。「青い空」がその一環として組み込まれている。それだけに今後の「青い空」事業の在り方はお二人の「本人中心支援計画」との関わりの中での検討が必要である。

タブレット越しのお絵かき花ちゃん2019年06月07日

 花ちゃんとFacetimeした。通信が繋がった途端、花ちゃんが下を向いて何やらゴソゴソしている画像が登場した。
 「花ちゃ~ん!何してるんや」。「お絵かきしてる。ちょっと待ってな」。しばらくすると「できた~。ほら見て~」。お絵かきボードの画面をこちらに向けて見せてくれる。「ほんまや!上手ににゃんにゃんが描けたな~」「違うで~。うさちゃんや」「うさちゃんやったらお耳がもっと長いやろ!」「赤ちゃんのうささんなんや」。
 三歳の孫娘とのタブレット越しの他愛のない会話である。ついこの間まで丸や線しか描けなかった花ちゃんである。顔の中に目や耳や口を描けるようになった。じいちゃんのかけた言葉に異をとなえ、自分の思いを伝えるようになった。タブレットの向こうの花ちゃんは着々と成長を遂げている。

地元小学校の30周年記念集会2019年06月08日

 地元小学校が創立30周年を迎えて記念集会が開催された。教育連携協議会委員の一員として来賓出席した。記念式典でなく記念集会と名付けられたところに主催者の思いが伝わる。関係者との協議を経て子ども中心の「子ども達が楽しむ集会」という趣旨のようだ。
 8時半から10時過ぎまでオープンスクールの授業参観、10時25分から12時まで記念集会だった。記念集会は来賓紹介もなく、校長の30年を振り返るスライド説明、子どもたちの○×クイズ、教頭のPTAから贈呈をされた記念品紹介等があった後、メインの記念公演が始まった。
 劇団四紀会による「ブレーメンの音楽隊」のプチミュージカル風の公演である。会場の体育館を埋め尽くした全校生の笑いや声援をいっぱい受けながら1時間余りの公演が終了した。

鴨の水掻き2019年06月09日

 初夏の日曜朝の散歩道である。国道沿いの民家の立ち並ぶ一角に辛うじて残された水田がある。この付近では日頃は見かけることのない鴨が二羽、田植えを終えたばかりの水田でたむろしていた。水面に浮かんで優雅に漂っているかに見える。よく見ると水面下では絶えず水掻きをしている様子が窺えた。
 気楽な朝の散歩を楽しんでいる風情の小生も、頭の中では直面している厄介事の対応が絶えず去来している。まさしく「鴨の水かき」である。

花ちゃんがじいちゃんを描いた2019年06月10日

 花ちゃんの母ちゃん(娘)からLineメールが届いた。添付画像付きで、「『西宮のじいちゃんやで』って花が描いてた。『髪の毛、ちょっとしかないねん』って補足してた」とのコメントがある。思わず口元がほころんだ。
 画像には長い丸の中の上の方に二つの黒丸が線付きで並んでいる。丸の下の方にはぎざぎざの横線が二本並んでいる。顔の中の二つの目と眉毛に口髭と顎髭のつもりなのだろう。3才6カ月の幼児の絵としてはこんなものだろう。むしろ髭と髪の毛の特徴だけはしっかり描こうとしていることを褒めてやろう。
 「花ちゃんに、じいちゃん喜んでたと言っといて」と返信メールした。

済生会病院の駐車無料の通院時間2019年06月11日

 持病のひとつに前立腺肥大症がある。5年前にPSAが基準値の4.0を超えて以来の付き合いである。血液検査によるPSA検査では基準値前後を行ったり来たりしている。基準値越が続いた2年前には前立腺生検という厭な検査も味わった。
 ところが昨年6月以降PSAは極めて良好である。3カ月毎の血液検査も半年に一回になった。検査前の前日だけの禁酒を三日前からに延長したことも奏功したようだ。
 そんな経過の今日のかかりつけの済生会病院への通院だった。血液検査もなく投薬の処方のための通院だった。病院駐車場で8時15分の駐車券で入庫し、出庫は9時10分だった。出口の精算機に診察券を入れて清算しようと用意したが、その手順は不要の1時間以内の無料清算でバーが上がった。この病院での通院では初めての経験だった。