天上橋近くの竹藪の石垣跡2019年07月07日

 今朝の散歩道で初めて気がついた光景があった。それは天上橋のすぐ北側の土手道東側に生い茂る竹藪の中にあった。竹笹の枯葉に埋もれそうな形で石垣跡が見え隠れしていた。
 かなり古いその石積みは屋敷跡があったかのような雰囲気を漂わせていた。ところがその場所は有馬川と狭い道路ひとつを隔てた場所にある。有馬川を挟んで西側は地形的に護岸が高いが東側は低い。有馬川は歴史的にもしばしば氾濫している暴れ川だ。被害の多くは東岸側である。護岸工事が万全でなかった昔はその被害はずっと甚大だったはずだ。だとすれば竹藪の中の石垣跡が屋敷跡と考えるは無理があるかもしれない。
 ただ天上橋は古来、お天上山(現在の北六甲台)に鎮座していた公智神社に詣でる際の有馬川を渡るメインの橋だった。その袂近くの古い石積みは、そのことと何らかの関係がありはしないか。
 久々に山口風土記の史跡探訪の香りに浸った。