福祉講座「驚きの”コマ”の世界」2019年08月27日

 地区社協の今年度第1回福祉講座があった。80歳前後の枇杷紘一朗氏と喜代子ご夫妻を講師とした「驚きの”コマ”の世界」の講座だった。地区社協の今年度の重点課題のひとつに「多世代交流」がある。今回の講座はその趣旨にうってつけの子育て世代、子どもたち、お年寄りの多世代の参加が期待できるテーマだった。そんな話を開会挨拶で述べた。
 期待に反して一般参加のお年寄りと社協関係者ばかりの受講者を前に開会挨拶をしていた時だ。会場にどよめきが起こり、入り口ドアから若いママに連れられた児童と幼児が姿を見せた。期せずして受講者全員の拍手で迎えられた。子ども二人を含む21名の受講者による講座が始まった。講師お二人は共に教職出身で先に退職された奥さんがコマに惹かれ江戸独楽の制作者の追っかけをするうちにこうしたコマの紹介活動を始められ、ご主人も定年後に合流されたとのこと。一緒に活動を始めて既に20年前後にもなるようだ。
 講座中の観客の主役は何といっても7歳と3歳の男の子たちだった。コマの実演に参加し成功するたびに大人たちの歓声を浴びている。まさしく多世代交流のひと時だった。ブリキの蛇がコマの芯の磁石でくねくねと生きてるように蛇行する様は驚きだった。ご夫婦が両端をもった糸をコマが移動する綱渡りにも歓声が上がった。
 予定されたストーリーに沿ってご夫婦のこなれた分担で坦々と「コマの世界」が展開する。「各地の珍しいコマの紹介やコマ回しの実演」「桃太郎のからくりゴマによる日本昔話」「一緒に回して遊ぶ体験コーナー」と1時間半の講があっという間に終了した。

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