地区社協役員会の認知症地域支援の議論2019年09月05日

 9月の地区社協役員会があった。従来、報告中心で役員の意見を聞く機会の少なかった役員会である。今期の重点課題のひとつに「意見交換を重視した運営による役員会の活性化」を掲げた。運営方法の見直しもあり、昨年以上に活発な意見が交わされるようになった。
 今回の役員会では「認知症の地域支援」についての活発な議論があった。冒頭、私から一週間前に国道の車道を歩いていた認知症のおばあちゃんを保護した事例を報告した。これを話題にある役員から個別の事例報告にとどめるのでなく地域としての支援の在り方を検討すべきではないかという意見が出された。認知症であることの地域での開示が前提。認知症支援は当事者家族の意向が優先されるべき。家族からの徘徊時の捜索要請があった場合に地域で受け止めるツールや仕組みがあるのか。自治会の一斉メールはペットの捜索依頼は多いが認知症絡みの情報は受けた記憶がない。そもそもそうした一斉メールの発信方法が知らされていない。認知症当事者家族の困り事の対応と合わせて地域の声掛けや認知症カフェの案内等、認知症取組みの全体像を整理して発信する必要がある等々。
 閉会予定の9時を15分ばかりオーバーした熱のこもった役員会だった。