文化祭講座”旧・国鉄有馬線”開講2019年11月01日

 住宅街の自治会主催の文化祭が始まった。初日10時の自治会長挨拶の後、私のふるさと講座で文化祭が幕を開けるのが4年前からの恒例となった。
 今回のテーマは”かつて山口を蒸気機関車が走っていた”をキャッチコピーにした「旧・国鉄有馬線」である。例年より少なめだったが40名の皆さんに受講して頂いた。性別では男性21名、女性19名といつもながら男性が多い。地域活動関係の講座は女性が多数だが、郷土史関係の講座はやはり男性の関心が深いようだ。
 同じ住宅街のご近所さんだった故・吉田和夫氏から有馬線の膨大で貴重な資料を託された。今回の講座でも吉田さんの遺志を住民の皆さんに伝えられたことを有難く思うと締めくくった。

住宅街から雲海を見た2019年11月02日

 めっきり夜明けが遅くなった。早朝ウォーキングも暗いうちに出かけることになる。街灯のない有馬川土手道のコースはためらわれた。広い住宅街の縁を辿ることにした。
 住宅街のゆるやかな登り勾配を上り詰めて東に向って歩いていた。東の空に日の出前の陽光が醸し出す美しい朝焼けを目にした。高台の住宅街から眼下の風景を眺めた時、思わぬ絶景が目に飛び込んだ。見事な雲海が広がっていた。
 住宅街の丘陵の裾を貫くように中国自動車道が走っている。その向こう側の森林と有馬山地の山々との間の裾野を乳白色の雲海がすっぽり覆っていた。思いついてコース変更した早朝ウォーキングの思わぬ報酬をもらった。

住宅街の文化祭中の認知症サポーター養成講座2019年11月03日

 福祉ネットと自治会の共催による認知症サポーター養成講座を昨年に続き今年も開催した。今年は様々な事情があって予定していた日程を繰り上げて住宅街の文化祭二日目午後の開催となった。
 37名と予想を上回る受講者数だった。総数では昨年より3名多いだけだが昨年は認知症サポートべんり帳への掲載を念頭に地域事業者の受講を呼掛け8名の皆さんに参加頂いた。従って一般住民の参加に限れば11名の参加者増となる。
 今回の講師は同じ住宅街在住のキャラバンメイトで有馬あんしんすこかセンターのケアマネジャー・辻生子さんだった。前半45分はパワーポイントによる認知症の基礎知識の解説だった。冒頭、クイズ形式で幾つかの事象について認知症か老化かの問いかけで始まった。後半45分からは受講者全員参加のワークショップである。事前に打合せた地区社協役員や市社協地区担当4名が台本片手に三つの寸劇を披露する。「晩秋の公園で薄着でミカンを食べるおばあちゃんとご近所さんのやりとり」「見えないものが見える姑さんお嫁さんのやりとり」「道路の真ん中を歩いているおばあちゃんとご近所さんのやりとり」である。
 寸劇を見終えて参加者が3~4人のグループに分かれて意見交換する。寸劇のどれかを選んで、自分ならどのように声掛けや対応をするかが話し合われた。15分ばかりの意見交換後に、グループの発表が求められる。数グループの代表が意欲的に報告された。
 最後に講師から報告についてのコメントと認知症の啓発動画によるまとめがあり、予定を10分ばかりオーバーして講座が終了した。閉会挨拶は講座受講の自治会副会長だった。認知症の地域ぐるみの対応の必要性を痛感したとの期待通りの挨拶だった。

文化祭のカラオケ大会2019年11月04日

 住宅街の文化祭の最終日の4日に、連合福寿会(老人会)が運営するカラオケ大会が催された。年に何度か福寿会同好会のカラオケ大会が催されており、装飾や舞台設定、機器設定等の準備はこなれたものだ。
 自治会の企画案では当初、2日目の午後の開催だった。行事主催者、出演者、出品者等で構成される文化祭打合せ会で、福寿会等からこの案に異論が噴出した。結論が出そうにない雰囲気を読んで、私から日程変更して全日開催とし運営を福寿会に全面的に委託する旨の調整案を提案し合意された。
 そんないきさつがあったので、今回初めて文化祭のカラオケ大会に顔をだした。開会直後の会場には50数名の参加者の姿があった。10時から16時までの大会には47組のエントリーがある。第1部は福寿会カラオケ同好会の会員発表会で前半30組が、第2部は自治会有志カラオケ大会で後半17組が出演する。地域のカラオケ好きのお年寄りたちの年に一度の晴舞台である。
 開会直後の30分ばかりをお付合いした。福寿会会長挨拶の後、事前の抽選順にカラオケが始まった。圧倒的に女性が多い。出演者順に氏名、曲名、歌手名、丁目が記載されたプログラムの約半数は顔見知りの方だった。真っ青なドレスに身を包んだふくよかな高齢女性が登場し、ひと際拍手が大きいくなる。
 カラオケ大会はお年寄りにとって自分らしさを発揮できる貴重な機会なのだということをあらためて実感した。

アルキナーレコース下見で脱輪2019年11月05日

 17日に西宮山口アルキナーレ2019が開催される。今年も約11kmの健脚コースのコースガイドを担当する。今回は丸山浄水場近くの大鳥居北側から浄水場の東を抜ける細道がコース設定された。歩いたことのないルートなので朝7時頃に下見に出かけた。
 細道入口の狭い空地に駐車し、そこからルートを歩くことにした。斜めから空地に侵入したところ突然ガタンという音をたてて車体が傾いた。フロント越しに見ると草むらの先に溝があり、そこに右側前輪が脱輪していた。焦ってアクセルをふかすが脱出できない。色々操作を試みるが空しく空回りするばかりだ。あきらめてSOSすることにした。
 車検証入れにある保険証書で確認し損保会社に連絡した。センターに繋がり、事情と場所と溝のサイズ等が問われた後、最寄りのレッカー事業者に連絡するとのこと。10分ほどしてレッカー業者から連絡が入り30分前後で到着できそうとのこと。
 8時過ぎにレッカー車が到着した。下車したドライバーがざっと脱輪状況を確認して運転席に乗り込み運転操作を試みる。片手ハンドルで車輪を見ながらゆっくりバックする。なんと!見事に前輪は溝から脱出した。幅40cm位、深さ30cm位と比較的狭くて浅い溝だったことが幸いしたようだ。下車したドライバーが「こんな場合の運転のコツがあるんです」とのこと。プロの技術を教えられた。

住宅街の並木の落葉2019年11月06日

 散歩道である。住宅街を縁どるさくら並木の紅葉がグラデーション状に始まり、落ち葉が路上に散在していた。住宅街の高台を抜けて麓を巡って有馬川に架かる天上橋袂に出た。北に向い中国道の高架下を抜けると風景が一変する。刈り入れを終えた寒々とした稲田が広がる。
 名来橋を折り返し有馬川土手道から中国道方向を眺めた。稲田との間に続くさくら並木は紅葉の終盤を迎え寒々とした風情を漂わせていた。落ち葉は路上に散乱することなく風に吹かれて見事に土手道の縁に押し込まれ赤く縁どっていた。

家内丹精の貸農園の枝豆畑2019年11月07日

 家内のセカンドライフの楽しみのひとつに家庭菜園がある。ご近所の奥さんたちとの共通の趣味である。貸農園で一緒に枝豆畑の一角を借りて栽培している。いつもはお友だちと一緒に行く収穫に今回初めて亭主が付き合った。
 自宅から西に車で15分ばかり走り、神戸市北区大沢町の神付ふるさと村の貸農園に到着した。かなり広大な貸農園の敷地の奥まった畑の一角に仲間5人がまとめて借りている何本かの畝があった。その内の一畝を友人と半分ずつ借りていた。その半畝に12株の枝豆を植えている。既に半分を収穫し、今回は2株を残して4株収穫するという。
 畑の隅で家内と一緒に収穫した枝豆の株毎に葉っぱのついた枝を切り取って袋に入れて収穫作業を終えた。この間ひたすら枝豆オーナーである家内の指示に従うばかりだった。
 たまには連れ合いの楽しみの一端を垣間見るのも悪くない。

シングルマザーの実家暮らし2019年11月08日

 PTA役員の経験豊富な知人女性と懇談した時の話題である。年度初めのPTAの会合でしばしばシングルマザーが増えていることに気づかされるとのこと。苗字が以前と変わっている事例の多さで推測されるという。シングルファーザーの事例も散見されるようだ。
 新興住宅街である我が町でもシングルマザーは増えている。民生委員の実態把握調査でもそれは窺える。ただ我が町の場合は、そのほとんどが離婚後、子供と一緒に実家の両親の元に戻ってくるというパターンである。住居費や子育て等、両親の支援は大きい。娘の不幸は別にしても両親にとっても娘と可愛い孫との同居生活はまんざらでもない筈だ。
 交通の便の悪い新興住宅街である。我が家も含めて子どもたちが世帯を持った時に実家に戻ってくるのは稀である。老夫婦二人の生活で車の運転が叶わなくなって南部の交通の便利なマンションに転居される事例も増えている。配偶者を亡くし、日常生活に支障をきたすようになると子どもたちの住まいに転居したり、施設に入居される事例も増えてくる。空き家は増える一方と思われる。
 ところがシングルマザーの実家暮らしは、そうした空き家化の例外事例であることに気づかされた。

落ち葉2019年11月09日

 朝6時過ぎの散歩道である。住宅街を縁どるさくら並木のそばを歩いた。ガードレールの向こう側に立つさくら並木は鮮やかな紅葉に染まっていた。ガードレールの手前の舗装路の縁には赤い落ち葉が吹き寄せられていた。
 並木の赤い帯と落ち葉の赤い紐を白いガードレールが切り裂くように分けていた。

隣町の文化祭展示で想ったこと2019年11月10日

 地区社協は二つの町が対象エリアである。私の住む住宅街と国道を挟んで向かいの住宅街である。双方のイベントに関わる人も多いことから秋の文化祭は一週間ずらして開催されるのが恒例である。
 一週遅れの隣町の文化祭に出かけた。会場は2階建ての自治会館である。1階のホールはサークルの演奏や住民のうたごえサークル発表会が催される。2階の3部屋には住民の書画、手芸、パッチワーク、生花等の展示会場となる。
 2階の展示に注目した。20人余りの住民の多彩な作品が展示されている。その殆どは毎年恒例のこの展示会に向けて作られた作品である。作品に添えられた作品名と作者名を確認しながら、作者の想いを忖度した。作者の多くのが地域活動でも交流のある知人である。地区社協にボランティア登録してもらっている高齢女性やリタイヤ男性などである。セカンドライフの自由な時間をボランティアに参加しながら趣味の分野でも楽しまれている。毎年の地域の文化祭の展示はそうした皆さんの励みになっていることだろう。