シングルマザーの実家暮らし2019年11月08日

 PTA役員の経験豊富な知人女性と懇談した時の話題である。年度初めのPTAの会合でしばしばシングルマザーが増えていることに気づかされるとのこと。苗字が以前と変わっている事例の多さで推測されるという。シングルファーザーの事例も散見されるようだ。
 新興住宅街である我が町でもシングルマザーは増えている。民生委員の実態把握調査でもそれは窺える。ただ我が町の場合は、そのほとんどが離婚後、子供と一緒に実家の両親の元に戻ってくるというパターンである。住居費や子育て等、両親の支援は大きい。娘の不幸は別にしても両親にとっても娘と可愛い孫との同居生活はまんざらでもない筈だ。
 交通の便の悪い新興住宅街である。我が家も含めて子どもたちが世帯を持った時に実家に戻ってくるのは稀である。老夫婦二人の生活で車の運転が叶わなくなって南部の交通の便利なマンションに転居される事例も増えている。配偶者を亡くし、日常生活に支障をきたすようになると子どもたちの住まいに転居したり、施設に入居される事例も増えてくる。空き家は増える一方と思われる。
 ところがシングルマザーの実家暮らしは、そうした空き家化の例外事例であることに気づかされた。