長尾和宏医師のブログ”自宅のベッドも地域のベッド”2019年11月27日

 欠かさず閲覧している「Dr和の町医者日記(長尾和宏医師のブログ)」に興味深い記事が掲載されていた。
 超高齢社会にも耐えうる医療提供体制を構築するため、2014年に成立した「医療介護総合確保推進法」によって、「地域医療構想」が制度化された。 この構想は、将来人口推計をもとに2025年に必要となる病床数を4つの医療機能ごとに推計した上で、病床の機能分化と連携を進め、効率的な医療提供体制を実現する取組みとされる。その流れで都道府県ごとの病院の再編統合リストが公表された。このリストに対し関係者からは反発や抗議が相次いでいる。
 これについて長尾医師は公表の稚拙さを指摘しつつも、今後20~30年間の多死社会を想定し、高度医療や急性期医療の需要が急速に減少することを念頭に置いた検討の必要性が語られる。以下その要点である。

 構想で想定されるテーマは医療機能ごとの病床の再編であり、在宅医療の病床の視点が欠落している。地域包括ケアの観点からも地域の病床数は今や病院のベッドだけでなく在宅のベッドも含むべきだ。病床再編と地域包括ケア推進は車の両輪ではないか。
 長期的には病院再編で余った人的資源は在宅医療という形で地域に流れるしかない。医療の中心はもはや病院ではなく、地域の在宅のベッドにシフトしていく。自宅のベッドも地域のベッドであるという視点が欠かせない。
 
 在宅医のプロならではの視点であり、「目から鱗」の直言に共感した。