市営住宅の状況と自治会活動の実態2019年11月11日

 地区社協の対象エリアにある隣町の市営住宅の自治会長さんにお会いした。担当の民生委員さんの仲介だった。1100世帯余りの隣町には推定70棟500室ほどの集合住宅があり、そのほとんどが賃貸住宅である。かねてから地区社協としてそうした賃貸集合住宅の皆さんと直接連絡が取れていないことが気がかりだった。今回ようやくそれが実現できた。
 同年代の男性の自治会長さんとファミリーレストランで1時間ばかり懇談した。2棟24戸の市営住宅は隣町の集合住宅の中でも最も戸数が多い。阪神淡路大震災の復興住宅として建てられ築20年以上経っている。全戸数満室で空室があってもすぐに入居があるとのこと。高齢世帯、高齢独居世帯、その他世帯にほぼ三分される構成のようだ。
 自治会は管理組合的な性格もあり、自治会費は管理費込で通常の会費よりかなり高額だ。ただ会費で建物管理や敷地内の樹木等の管理が維持されている。そんな事情もあって全世帯が自治会に加入し、会長、副会長、会計の自治会役員は2~3年ごとの持ち回りで分担しているとのこと。
 初めて賃貸集合住宅の状況と自治会の実態についての情報が得られた。私からは地区社協や民生委員の活動内容についての冊子やチラシをお渡しし、関連のありそうなポイントを説明した。今後の広報紙等のポスティング手順や相互の連携を確認し懇談を終えた。

つどい場”あん”でも交流拠点が話題に2019年11月12日

 2カ月ぶりにつどい場”あん”に出かけた。具だくさん豚汁、唐揚げや知人の差し入れの鯖サンド、黒枝豆などに舌鼓しながら12人の参加者たちと2時間余り歓談した。
 ここでも地域交流拠点が話題になった。つどい場を立上げたご夫婦も多世代交流の場をつくりたいという気持があったようで、ここに参加するメンバーにも共通の想いがあるようだ。
 初めてお会いしたご婦人の夢が語られた。幼い頃、ふるさとで祖母が誰もがぶらっと訪れて気軽に読書したり歓談できる私設図書館をやっていたのが忘れられず、いつか自分もそんな施設を創ってみたい。交流拠点の一角にそんな図書コーナーができれば嬉しいとのこと。
 誰でもいつでもぶらっと訪ねられる地域交流拠点は多くの人が期待する多世代交流の場である。今月24日に、そんな拠点の実践モデルともいえる「東灘こどもカフェ木洩童」を訪ねる。つどい場の関係者も7人参加の予定のようだ。交流拠点について関心を寄せる住民が予想外に多いことに驚いた。

赤ちゃん訪問件数増の不思議2019年11月13日

 民生委員の赤ちゃん訪問に出かけた。主任児童委員と一緒に生後二か月の赤ちゃん宅を訪ね子育て支援についての情報を提供する活動である。民生委員に就任した12年前から続けている。
 ところで今年の訪問軒数は一カ月を残して既に過去最高の7軒を数える。担当する地区は分譲開始後36年目を迎える成熟の街である。12年前の6軒をピークに訪問軒数は年々減少していたのが、今年になって増加に転じたのだ。
 その背景を考えてみた。訪問者宅の多くは分譲時に建てられた家屋の買取り入居者だった。更地にして新築されたり旧家屋の全面改装だったりする。高齢世帯や高齢独居世帯の住人が転居したり、施設入居したり、亡くなったりして空き家が増えていた。これまで空家のママ放置されていた家屋が価格下落も手伝って買取られ始めている。
 その比率はわずかではあるが少子高齢化する一方だった我が町にかすかな変化が窺える。

花ちゃんが絵本を読み始めた2019年11月14日

 花ちゃん一家が先週末に二泊三日でディズニーランドに旅行した。今週の花ちゃんとのFaceTimeはその話題で盛り上がった。その話題がひと息ついたところで母ちゃんが促した。「花ちゃん!じいちゃんばあちゃんに絵本を読んであげたら」。
 早速花ちゃんが絵本を携帯電話の前の持ってきて、一文字ずつゆっくりと読み始めた。花ちゃんが生後9ヵ月の頃、じいちゃんがよく読み聞かせていた「ミーちゃんとはな」というひらがなばかりの絵本だった。
 3年経って同じ本を花ちゃん自身がじいちゃんに読んでくれている。指で一文字ずつ抑えながらゆっくりと口にする。モニター越しの花ちゃんのそんな姿を感慨深く眺めた。

大腸内視鏡検査を受ける羽目に2019年11月15日

 20日ほど前に受診した市の集団検診の結果が郵送されてきた。2項目で要精検を通告された。大腸内視鏡検査と糖尿病検査が必要だ。避けられない厄介事は可能な限り早めに処理するのをモットーにしている。紹介状2通をもって早速かかりつけの病院に出かけた。
 長い待ち時間の末に、ようやく内科の診察室に入った。PCカルテを見ながら若い医師が告げた。「4年前に同じ検査を受けられたんですね。2~3年毎の検査予定になっていますが、少し遅れたんですね」。そうだった。4年前の孫娘誕生の日に同じ病院で同じ検査の結果を聞くためこの病院の待合室にいた。おかげで孫娘の出産立合いという絶好の機会を逃したものだ。担当医との話し合いで4日後の糖尿病の血液検査と大腸内視鏡検査が決まった。
 診察後、看護士による検査の心得がレクチャーされる。前日の検査用の食事制限と下剤服用、当日の絶食と朝から夕方近くまでの胃腸を空にする苛酷な検査が告げられた。

認知症専門医の福祉講座「認知症とは何か?」2019年11月15日

 地区社協の今年度2回目の福祉講座が開催された。今回は「認知症とは何か?」をテーマに福祉ネットのオブザーバーでもある有馬病院の認知症専門医・谷口医師を講師にお招きした。
 1回目の福祉講座の一般参加の受講者が10人未満と少なかったことから、今回の受講者数も懸念していた。そのため私の携帯に登録されている知人、友人の多くにショートメールで案内した。蓋を開けてみると41名もの受講者があり、用意していた資料が不足するという嬉しい誤算だった。内、社協関係者は11名で30名もの一般受講者だった。私の、メール案内による受講者も13名を数えた。また福祉講座に初めて受講された方も多かった。それだけ認知症についての関心が高く、聞く機会の少ない専門医の講演の魅力もあったのだろう。
 まだ40代と若い谷口講師のパワーポイントシート55枚に及ぶ資料による丁寧で分かりやすいプレゼンだった。「高齢化と認知症」「認知症の症状」「認知症の治療と介護」「病院の役割と有馬病院の可能な対応」等を70分ほどお話し頂いた。とりわけ「認知症の治療と介護」は自らの臨床体験に即した説得力のある内容だった。日頃、患者さんや介護家族に話されるのと同じような内容を同じような口調で話されたように思えた。
 予想外の受講者で大盛況の福祉講座が定刻の3時半に終了した。

アルキナーレ2019の最長コースの順調なガイド2019年11月17日

 今年も西宮山口アルキナーレがやってきた。いつも通り地区社協の仲間三人で最長コース8kmのコースガイドを担当した。毎回最長コースには200人ほどの参加者があり、全体ガイドは困難な状況だった。今回は事前の打合せ会で最長コースはAとBにグループ分けすることになった。
 9時過ぎから参加者が徐々に到着し、山口ホールでグループ別に椅子席に分かれてスタンバイしてもらった。定刻の9時20分にAグループ約70人で出発した。Bグループは10分遅れでの出発予定である。
 毎回、定番の丸山登り以外はテーマに沿ってコース見直しがある。今回は前半は旧国鉄有馬線の線路道を歩く設定である。有馬川緑道から高田上谷病院を抜けて有馬方面に旧線路道を歩く。途中、有馬線にまつわる幾つかのエピソードをガイド。行き止まりの登り尾公園で折り返し途中から金仙寺方面に向かう。金仙寺橋手前で北に折れ金仙寺観音堂前を抜けて丸山麓のルートを辿って丸山稲荷神社本社に到着。本社境内で下山口の皆さん接待の生姜湯を戴きながら小休憩。休憩中に丸山、本社、奥社の話題をガイドする。
 本社横を抜けて丸山の北側中腹の山道のコースに入る。全コース中最も歩きにくい難所である。最後の坂道をようやく踏破し浄水場前に到着したところで思わぬ事態に遭遇した。浄水場が管理する可動式フェンスが閉鎖したままである。片側のポールとフェンスの端にチェーンがかかりシリンダー錠で施錠されている。すぐに本部に連絡し錠の解除番号を聞いてようやくフェンスを開ける。
 浄水場前を北に下り大鳥居下の小道を南に進む。丸山ダムの裏側からダムに抜ける今回初めてのコースである。平坦な道を進んだ先に難所が待っていた。巨大なダムの下からてっぺんまで抜けるコースは段差の高い険しい階段が延々と続く。丸山ダムで小休憩し、再び金仙寺観音前に到着。トイレ休憩の後、最後の難所の丸山南参道往復コースが待っている。丸山山頂で稲荷神社奥社の参拝後、スタンプをもらって下山。
 工事中の樋ノ谷歩道橋を迂回していつものコースに合流。住宅街の遊歩道を西に向い郷土資料館経由でゴールに到着。
 予定より20分ほど早いハイクだった。途中Bグループからの合流組もあり100人ほどの参加者になったようだが、それでも途中小休止を入れながら隊列のまとまりは維持できた。グーループ分けが奏功して例年以上に順調な健脚コースのガイドを無事終了した。帰宅後の歩数計は2万歩を越えていた。

大腸内視鏡検査のバトル2019年11月18日

 大腸内視鏡検査の日がやってきた。前日の食事制限の苦痛に耐えて今朝の絶食後、家内に送られて8時15分にかかりつけ病院に着いた。窓口に予約票、同意書、診察券を提出し案内を待った。
 9時に4人の名前が呼ばれレクチャー室で看護師から検査説明がある。同じ検査を受ける4人の1人は偶然にも40代の知人男性だった。ただ彼は下剤服用の途中で気分が悪くなり検査延期となった。検査前に大腸をガラガラにするため検査前に2リットルもの下剤液を6回に分けて飲まされる。排泄した用便が透明になったことを看護師が確認してようやく検査に進む。
 幸いにも3回1リットルを消化した段階で透明になり一番乗りでパスした。11時15分に看護師さんに呼ばれて手術用の着衣に着替えて点滴が始まった。点滴が半分ぐらいの時に検査室に入り検査用ベッドに横向きで横たわる。目の前には30インチほどのモニターが設置されている。
 12時前に若い男性医師がやってきて検査が始まった。ファイバースコープが大腸内をさまよっている。その様子が目の前のモニターに生々しく映し出される。画像自体は苦にならないがお腹の中を這い回るスコープの動きは何とも苦痛だ。医師が画像を説明しながら突起状のポリープをスコープ内に装着された針金の輪っかで根元から切除する。結局6個のポリープを切除し病理検査に回されることになった。それでも5mm以上の大きなものだけでありそれ以下のものは様子をみることにしたので今後も定期の検査を怠りなくとのこと。
 30分ほどの検査を終え処置室のベッドで点滴が終わるまで横たわる。40分ほどかかった点滴を辛抱してようやく検査終了。看護師さんから1週間はアルコール禁止等の諸注意を受ける。10日後に病理検査の結果をもとに診察がある。着替えを済ませ家内に迎え依頼の連絡携帯。1時45分頃に会計を済ませ家内と合流し帰宅した。
 二日間に渡る大腸内視鏡検査のバトルを終えた。

担っている地域活動の棚卸し2019年11月19日

 終活の大きなテーマに担っている地域活動の整理・撤収がある。4年前に地区社協会長に就任して以降、充て職が増え一気に活動負担が増大した。今まで担っている地域活動の全貌を整理したことがない。終活を念頭に担っている地域活動の棚卸しをしてみた。
 まずどうしても出席・参加しなければならない毎月の定例会議・活動を書き出した。地区社協の執行員会、役員会、福祉ネット役員会、地区民生児童委員会があり、ちょい呑みオヤジ会、ボランティアコーディネーター会議も外せない。これに可能な限り参加している二地区のふれあい喫茶、子育てサロン、認知症カフェ、つどい場”あん”がある。これだけで毎月12回の会議・活動になる。
 次に毎月ではないが毎年定期的に開催される活動がある。地区社協の分野では広報部会6回、福祉講座3回、街頭募金3回、地区社協総会、ふれあい交流会各1回、市社協評議員会4回、同地区代表者会議、善意の日、北部地懇談会、北部地区小地域活動交流会各1回と22回ある。
 地区社協会長の充て職的な活動には、山口地区社協の総会・敬老のつどい各1回、小学校教育連携協議会3回、自治会関係団体連絡会3回、介護者の会4回、一羊会評議員会2回、山口苑デイサービス推進員会2回、山口地区活性化推進委員会2回、山口公民館協議会・連合福寿会総会・SC21総会各1回あり、これに福祉ネット総会・フォーラム・認知症サポーター養成講座各1回を加えると24回になる。
 ボランティアコーデネーターとしては、ボラセン当番が月1-2回、年間14回、ボランテキア研修会2回、山口地区交流会・ボラセン交流会各1回と18回を数える。
 民生委員としては高齢者実態把握調査が延10日、赤ちゃん訪問6回、小中学校の卒業・入学式計4回、市民児協総会・全体研修・小学校との懇談会各1回で23回となる。
 以上の毎年定期開催される年間活動は全体で87回を数える。これを毎月にならすと約7回となり、毎月の定例会と合わせると月19回は、何らかの会議・活動があることになる。リタイヤ後の後期高齢者を間近に控えた身にはいかにも多すぎる。次の役員改選時期に向けてやはり整理が必要だ。

家内の肺癌懸念の卒業2019年11月20日

 今年2月に家内の乳癌検査の際に肺に陰が見つかった。乳癌は手術で無事に完治したが、肺の方は同じ病院でのCT検査で経過観察となった。陰の推移によっては肺癌の疑いが濃くなる。
 家内の3度目の肺のCT検査に付き添った。9時過ぎにCT検査を終え、呼吸器の診察室で主治医に検査結果を聞いた。3月の画像と11月の画像を見比べながら主治医からお告げがある。「二つあった陰のひとつは完全に消えています。もうひとつの方も陰が小さくなっているので恐らく炎症だったのでしょう。癌の心配ありませんので今回で検査終了にしましょう」。
 良かった~。乳癌以上に死亡率の高い肺癌懸念の肺の陰は気になっていた。手間ひまかけた経過観察で得られた結果は嬉しいものだった。無事に肺癌懸念を卒業できたことを二人で喜んだ。