市社協エリア別代表者会議での地域交流拠点の議論2019年12月15日

 市社協のエリア別代表者会議に地区社協副会長と一緒に出席した。年4回ある地区組織代表者会議の1回は塩瀬、山口の北部エリア5地区代表者によるエリア別会議として開催される。
 議題は、前回の代表者会議でのグループ討論のまとめについての各地区の報告をベースにした意見交換と、共生型地域交流拠点についての意見交換だった。
 興味深かったのは地域交流拠点についての議論だった。各地区の地理的条件や地区社協の成立ちの違いに応じて交流拠点の関心度の違いがある。南部の市街地エリアではそれほど問題にならない拠点の位置が、名塩、生瀬、山口等の対象エリアが分散したり坂道が多い地区では小学校区と言えども拠点を一カ所に決めるのは困難という意向が強い。そのため一カ所集中の拠点開催でなく、週5日の開催を分散した巡回型の拠点開催という考え方が提案された。
 もうひとつは市の運営委託費を受けて老人会が運営する「老人いこいの家」との関係である。いこいの家は平日9時半から16時まで会員の当番制で常設されている。会場は地域の中心近くの主要な公共施設が使用されていることが多く、地域交流拠点の候補施設と重なる場合が多い。ところが市からの運営委託費は老人会財政の3割程度を占めると思われ、老人会としても既得権を手放すといった判断は容易ではない。伝統的に老人会活動が活発な地区からはそうした観点からの行政としての考え方の整理や指導を求める声があがった。