地域住民たちの「戦争体験記」発行 ― 2019年12月19日
「戦争の記憶を残して後世に伝えていかないといけない」という想いから北六甲台パソコンクラブの代表だった蘆田敏郎さんを中心に戦争体験記発行の取組みが始まった。蘆田さんは7月に急逝されたが、その遺志を受け継いだクラブのメンバーたちによって12月に「平和への願い伝えたい(戦争体験記)」というタイトルで発行された。
2年前の北六甲台文化祭で大正生まれの蘆田さんはじめ3名のクラブ会員による戦争体験が語られた。これを皮切りに自治会や福寿会(老人会)の協力も得て、原稿の執筆依頼や会員による聞き取りが進められ、ようやく66頁の冊子発行に至った。蘆田さんの2代後の地区社協代表として発行に向けてささやかなお手伝いもした。
「体験記」には北六甲台住民を中心に14編の生々しい体験が綴られている。当事者提供の写真も随所に掲載されている。敗戦後74年を経て戦争体験者は年を追うごとに少なくなっている。それは戦争の悲惨さの風化を意味している。そんな背景のもとでの体験者による生の声の住民自身による貴重な収録である。
「体験談を記録に残していくことで、戦争の事実を次の世代に伝え、人間が人間で無くなる戦争について語り続けてほしいのです」。蘆田さんの巻頭言である。
2年前の北六甲台文化祭で大正生まれの蘆田さんはじめ3名のクラブ会員による戦争体験が語られた。これを皮切りに自治会や福寿会(老人会)の協力も得て、原稿の執筆依頼や会員による聞き取りが進められ、ようやく66頁の冊子発行に至った。蘆田さんの2代後の地区社協代表として発行に向けてささやかなお手伝いもした。
「体験記」には北六甲台住民を中心に14編の生々しい体験が綴られている。当事者提供の写真も随所に掲載されている。敗戦後74年を経て戦争体験者は年を追うごとに少なくなっている。それは戦争の悲惨さの風化を意味している。そんな背景のもとでの体験者による生の声の住民自身による貴重な収録である。
「体験談を記録に残していくことで、戦争の事実を次の世代に伝え、人間が人間で無くなる戦争について語り続けてほしいのです」。蘆田さんの巻頭言である。
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