ふれあい交流会でのメッセージ2020年01月19日

 ふれあい交流会で主催者として開会挨拶をした。お食事会での挨拶には不向きかと思ったが、「認知症にやさしい街づくり」をテーマにお話しした。100名以上もの75歳以上のお年寄りを対象に話せる機会はほかにない。単なる挨拶でなく地区社協としてのメッセージこそ必要だと思った。
 
 ここのところ相次いで認知症が身近になってきた事例を経験しました。国道のセンターラインを歩かれている高齢女性を保護しました。住宅街のバス停近くで帰り道が分からなくなった若年性認知症の現役の男性を自宅にお連れしました。民生委員として高齢女性からクラブ活動のお友だちから持ち物を盗ったのではないかと言われたという相談を受けました。5人に1人が認知症と言われる2025年が5年後にやってきます。認知症は地域の「日常生活のヒトコマ」になる日が遠くありません。
 地区社協や福祉ネットを通じて認知症の地域支援の取組みを進めています。認知症の入門講座ともいうべき認知症サポーター養成講座を毎年11月に定期開催しています。認知症カフェのにこにこマルヤマカフェがオープンして一周年を迎えました。昨年4月には認知症サポートべんり帳北六甲台地区版を発行しました。
 認知症当事者や介護者が地域であるがままに生活できる「認知症にやさしい街づくり」が必要です。認知症を隠すのでなくオープンにしながら誰もがそれを包み込み、地域ぐるみで支え合える街づくりが求められています。そのためにも認知症サポーター養成講座や認知症カフェに参加し、認知症の理解を深めて頂きますようお願いします。