中学校同窓会の存続は?2020年02月16日

 中学校同窓会に出かけた。会場のJR姫路駅の手前の加古川東駅で下車した。同級生でもある弟の住まいの最寄り駅である。改札口の前のベンチでは先に着いた車椅子の弟と級友二人が歓談していた。級友のひとりは今日の同窓会出席ではるばる沖縄からの駆けつけた人で、中学時代に弟ととりわけ懇意だった人だ。歩行が不自由で同窓会出席が叶わない弟に開催前に会っておきたいとの意向もあっての途中下車の歓談となった。私ともうひとりの級友も同席した。最寄りの喫茶店に席を移して1時間余り4人で旧交を温めた。
 姫路駅前11時半発の送迎バスに乗車し会場の市役所西側の「北京閣・別館」に着いた。女性幹事たちが待ち受ける宴席会場前で受付を済ませ資料を受け取る。懐かしい顔ぶれとの挨拶を交し合ったり、資料の進行表、出席者名簿、欠席者のコメントを読みながら開宴を待った。出席者は40名で前回の約半分で、男女別にはほぼ半々である。物故者や体調不良による欠席者増は避けがたい。
 司会者挨拶と乾杯の後、出席多数で前回できなかった出席者近況報告が始まった。何人かの女性陣や少数の男性からは配偶者の死亡が語られた。ひとりの級友は車椅子での参加だったし、体調が思わしくない中での日常を語る声も多い。反面で今尚現役で仕事をしたり、ボランティア活動や趣味のサークルに忙しい毎日を送っているという級友もまた多い。74歳の悲喜こもごもの近況が1時間ばかり語られた。
 その後は、5つつの円卓を離れて自由な歓談となった。前回は卒業年次のクラス別配置だったが、今回はクジ引きによる配置だった。そこで卒業年次のクラス仲間を中心に次々と円卓を巡り旧交を懐かしんだ。
 2時半頃に予定より30分ほど繰り上げてお開きを迎えた。幹事役から今回の同窓会で最後としたい旨の閉会の辞が告げられた。会場からは存続を望む声も相次いだ。とはいえ高齢になった会の幹事役の事前事後の準備の苦労や参加者数の減少も考えれば無理を言えないのも現実だ。故郷を遠く離れ、幹事役を免れた身には発言権は弱い。後期高齢者目前の中学同窓会の存続は微妙である。
 東加古川で一緒だった三人が、二次会をパスして送迎バスで姫路駅まで送られ、3時前の新快速電車で帰路についた。

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