コロナ蔓延下の地区社協活動2020年04月09日

 昨年12月に中国・武漢で最初の感染者が見つかって以来、新型コロナウイルスの猛威はとどまることを知らない。今年1月には日本でも最初の感染者が見つかり、4月8日現在、世界で143万人、日本で4500人もの感染者数を数えている。この人類に襲った未曽有の疫病収束の気配は見えず、長期に渡る苛酷な日常を強いられそうである。
 2月中旬に遅まきながら政府の最初の緊急対応策が発表され、2月末の学校の一斉休校要請を機に本格化した。以来、行政による市民に対する外出時の人との交流や接触の自粛が矢継ぎ早に要請され、4月8日には兵庫県も含めた7都府県の緊急事態宣言が発令された。
 市社協の自粛要請を受けて2月中旬以降、地区社協の活動、行事、イベントも中止を余儀なくされた。友だちつくろう、ふれあい喫茶、カーボランティア、いきいき体操、障がい者支援の青い空、福祉講座等の中止が相次いだ。
 そうした状況下の4月8日、換気、消毒、マスク等の万全のコロナ対策のもと地区社協の総会が予定を繰り上げて開催された。2020年度の事業計画や予算について、事業や活動のコロナ対応に伴う影響が指摘され意見が交わされた。疫病蔓延の状況は1ケ月前の議案書起案時の状況と明らかに様相を異にしていた。「嵐が過ぎるのを待つ」といった一過性の災厄ではないことは誰の目にも明らかだった。長期に渡って地域社会の基盤に重大な影響を及ぼす事態である。
 この非常事態で地区社協の活動も見直しが迫られている。社協は高齢者、障がい者、児童や子育て世代等の見守り・支援のための組織である。そうした人たちとの交流や接触抜きには成り立たない。そうした交流・接触の長期に渡る自粛が求められている事態で、地区社協はどんな活動や取組みが可能なのだろう。地区社協が対象とする皆さんが、コロナ蔓延化の今どんな困り事に直面されているのか。新年度の事業計画とは別に直面する課題へのも対応を模索したい。