地区社協の初めての見守り活動の着手2020年05月01日

 民生委員の担当地区の気がかりな方の電話による声掛けをした。外出自粛や人との接触回避といったコロナシフト下での後期高齢者でひとり住まいの方の巣ごもり生活での孤立化を心配した。子どもたち等の離れた家族の連絡でない地域の声掛けに対し、いちように驚かれたり歓迎されたりした。こんな非常事態だからこそ地域でも見守られていることの安心感と感謝の気持ちが返された。
 私の民生委員担当地区は地区社協の担当エリアと同じ2つの住宅街の8つの丁目のひとつである。地区社協でも各丁目毎に75歳以上のひとり住まいの方の電話訪問が必要ではないか。そんな想いから地区社協三役のLINEグループで提案した。幸い2年前から実施している敬老お祝い訪問による75歳以上の独居世帯のデータがある。お祝い訪問で地区社協の見守り活動の趣旨も伝えている。この非常事態の今こそ具体的な電話による声掛けという地域支援活動の意味がある。
 最終的に三役の了承を得て、丁目毎の分担と声掛けのポイントを提案し電話訪問に着手した。

PCメインテナンスソフトの導入2020年05月02日

 パソコンの快適性が損なわれてきた。起動やシャットダウンがのろい、ネットの速度が遅い等ストレスがたまる。無理もない購入して7年目のノートPCである。これまでは4~5年で買い替えていたのだから。ただ買替え後の各種の設定やソフトの再導入等の煩わしさを思うとなかなかふんぎれない。
 そんな時、編集ソフトやエンディングノートを購入して以来、定期的に配信されるソースネクストのメールが目に留まった。パソコンのさまざまなパフォーマンスを改善するSystem Mechanic(システム・メカニック)というソフトだ。PCを新品のように快適さを保つソフトという触れ込みである。67%オフプライスでダウンロード価格4千円ほどである。
 ダメモトで購入した。多少手こずったがダウンロード自体は何とかクリアできた。ソフトのアイコンをクリックして稼働させる。PCの各種環境をスキャンして点検し不具合を抽出して修正している。一通りお仕事を終了させた後、再起動してPCのパフォーマンスをチェックする。起動やシャットダウン、ネット速度は少しばかり改善された感じはあるが、劇的な改善には遠い。こんなものかと中途半端に納得。

覚えのない商品のカードの注文確認メール2020年05月03日

 4月24日にAmazonからまったく覚えのない何点かの商品の注文確認メールが届いた。商品はビデオゲームや医療用帽子だった。すぐにAmazonに覚えがない旨の連絡を入れた。緊急事態宣言下でネット販売は大混雑で担当窓口の電話が繋がらない。ようやくチャットでやりとりした結果、不正アクセスの恐れがあるとのことでアカウントの変更処理をした。その後、意味不明な注文確認メールは来なくなったが、ビデオゲーム2点2万円余りは「発送済みで処理できない、カード会社に対応依頼してもらうしかない」と回答された。
 その2点のカード利用情報のメール受信を待って、楽天カードに連絡した。こちらも問い合わせは大混雑で電話はおろかチャットもメールも繋がらない。9時半のコンタクトセンターOPEN直後に電話してようやく繋がった。カード情報や注文確認メールの情報やAmazonとのやりとりを伝えて対応を依頼した。「専門部署に連絡し対応を検討する。現在のカードは新たなカードに変更する。2週間後位に対応を連絡する」とのことだった。
 うっとおしい問題のとりあえずの対応はできた。後はカード会社の対応結果を待つしかない。

コロナシフトのコープの売場2020年05月04日

 コロナシフトの元での単調な日常生活が続いている。そんなある日、事務用品の調達で最寄りのコープ2階の百均の店に出かけた。購入後、1階の食品売り場を回ってみた。
 いつもより客数は多そうだ。自宅での自炊中心の食生活を余儀なくされた消費者の食材調達の来店なのだろう。従業員はじめ来店客もほぼ全員がマスク着用である。レジ回りの景色の変化が目についた。レジ係と清算客の間は透明のビニールシートで遮断されている。四角い窓を通して金銭の受け渡しが行われる。しゃべる人も少なく静かな店内だった。
 コロナシフト下のコープの売場の変化が興味深かった。

声かけ電話訪問で実感した地域活動のやりがい2020年05月05日

 外出自粛や人との接触回避といったコロナシフト下での後期高齢者でひとり住まいの方の孤立化を心配した。地区社協の三役やボランティアコーディネーターで分担して電話訪問による声掛けを実施した。
 民生委員の担当地区の対象者への声掛けを終えた後、担当地区以外の数人の方とも電話連絡することになった。担当者の声掛け後の地区社協会長としてのフォローが必要な方である。
 私にとっては面識のない方への初めての声掛けである。少し緊張しながら「社協の〇〇です」と自己紹介から始めた。驚いたことに「あ~○○さん!いつも地域のために苦労を掛け、ありがとうございます」等と何人かの方から返された。
 思えば、民生委員や地区社協役員に就任して12年目を迎える。自分なりに精いっぱいやってきたつもりだが、いつの間にか地域でもそれなりに受け止めてもらっていたようだ。もちろん地区社協会長という肩書への敬意もあるだろうが、口コミ等を通じた私個人への評価も含まれているようにも思える。
 初対面の方への初めての電話がもたらす緊張感を吹き飛ばす反応に無邪気に喜び感謝した。地域活動のやりがいと達成感を感じさせてもらえる出来事だった。

コロナシフト下の地区社協活動--声かけ電話訪問--2020年05月06日

 コロナシフト下でも地区社協として可能な取組みがあるのではないか。そんな想いから孤立化しがちなひとり住まいのお年寄りの声かけ電話訪問を検討した。
 ただ会議が開催できないため協議の場がない。そこで威力を発揮したのが事前に環境整備していたグループLINEだった。三役LINEグループで打合せて実施を確認した。以下はその取組みの報告である。

北六甲台地区社協・見守り電話訪問取組み報告 
【取組みの趣旨】
・外出自粛と人との接触回避というコロナシフトで特におひとり住まいのお年寄りの孤立化が心配です
・地区社協のボランティアセンターやふれあい喫茶等の支援活動も休止を余儀なくされています
・活動休止中でも電話訪問による声掛けは可能であり、地区社協の見守り活動着手の良い機会です
・そこで敬老お祝い訪問で得た情報をもとに75歳以上のおひとり住まいの高齢者への電話訪問を検討しました
【取組みの概要】
①取組みの分担
・個人情報活用のため分担を絞りこむ必要から専任三役を中心に丁目毎に分担する
・分担の難しい丁目はボランティアコーディネーターの協力を要請する
②訪問対象者
・敬老お祝い訪問による個人情報をもとに79名の対象者をリストアップ
③声掛けの例示
・お買物等の日常生活に欠かせない外出はどうされているか
・ご家族等の来訪や電話連絡はあるか
・デイサービスの利用やヘルパーの来訪はあるか
・その他困り事はないか
④実施時期
・4月30日~5月2日
【成果と課題】
<成果>
①コロナシフト下で孤立しがちな独居の後期高齢者に地区社協の見守りの声掛けと生活ぶりの聞取りができた
②日頃、人との接触の少ない対象者からは、概ね電話訪問を歓迎・感謝され、積極的に状況を伝えて頂いた
③おひとり住まいのお年寄りの下記のようすが把握できた
・買物は、娘さん等の家族の支援、コープの個配、デイサービス施設やヘルパーの介助等でカバーされている
・介護保険認定者はデイサービス利用やヘルパーの定期来訪での日常生活の支援が大きい
・日常の連絡は娘さん等の来訪や電話連絡が中心だが、地域での定期的な見守り環境はない
・加齢による難聴で電話連絡が難しくなりつつある方が増えている(メールやLINE 活用でカバーしている方もある)
・いきいき体操や趣味のサークルの休止で人との接触がなくなったことの落胆が大きい
・日常で地域のつながりのある人は、ご近所さんの買物や外出等での支援がみられる
<課題>
①敬老お祝い訪問でのデータ内容が以下の点で変更されている
・配偶者の死亡で高齢世帯から独居世帯に変更された方がある
・入院や施設入所で連絡できなくなった方がある
・ひとり住まいが困難になり子ども等の家族同居になった方がある
②加齢に伴う心身の衰弱で介護保険申請を検討する方が増え、民生委員やあんしん窓口との連携が必要
③難聴で電話連絡が難しくなりつつある方へのメールやLINEの活用の選択肢の提案
④いきいき体操、趣味のサークル、ふれあい喫茶等の交流・居場所の早期再開

Zoomミーティングに挑戦した2020年05月07日

 現役世代の知人とメールのやりとりをしていた。「コロナシフトで週の半分が在宅勤務だ。在宅中はテレワークでZoomミーティングもある」とのこと。人一倍好奇心旺盛で新しもの好きである。俄然、Zoomに興味を持った。
 ネットでZoomを調べてみると導入は意外と簡単そうだった。ミーティングに参加すだけの場合と、ミーティングを主催する場合の二通りがある。より高度で使い勝手のある「主催する場合」に挑戦した。パソコン、タブレット、スマホのいずれでもZoomは可能だが、機動力のあるスマホに導入することにした。
 まずスマホのAppStoreからZoom cloud meetingsのアプリをダウンロードする。招待されたミィーティング「参加する」だけならこれだけでOKである。主催する場合は、Zoomのアカウントを取得しなければならない。Zoomのホームページからアカウント作成サイトにアクセスする。メールアドレスを入力すると確認メールが送られる。メールの画像の「アクティブなアカウント」をクリックし、氏名、パスワードを入力してアカウントを作成する。アカウントが作成されるとスマホにZoomアプリがインストールされる。Zoomアプリを起動するとサイイン画面が表示され、メールアドレスとパスワードを入力して「サインイン」する。サインインするとZoomの操作画面が表示され、「ビデオありで開始」をクリックすれば、ビデオがONになった状態で、ミーティングを開始できる。
 何とか以上のことをクリアした。早速、知人に事前にメールして試験運転に付き合ってもらうことにした。Zoomを起動し、「新規ミーティング」をタップしてビデオをONにする。画面下の「参加者」マークをクリックし次の画面の「招待」ボタンをクリックして連絡先から知人を選択して招待メールを送信する。待機中だった知人の「参加」操作でいきなり知人の顔が画面いっぱいに表示される。私の顔も画面上部に小さく表示される。オーディオON設定しているのでこれで自由におしゃべりできた。
 かくして私の初めてのZoomミーティング体験が無事終了した。

パンデミックが露呈させたパクス・アメリカーナの限界2020年05月08日

 新型コロナウイルスが世界を席巻している。その波及力は、疫病蔓延といった事態を越えて今やパンデミックと呼ばれる人類全体に及ぼす破壊力となって私たちを襲っている。その波及は人類の隅々にまで及び生活の根底を揺るがしている。日常生活の風景が一変し、人類が到達していた文明が覆されようとしているかに見える。
 かつて人類は、その時代の超大国に率いられて世界的な規模の平和を享受するという歴史を刻んできた。パクス・ロマーナ、パクス・ブリタニカ、パクス・アメリカーナといった変遷である。それはその国家の根底をなす価値観や生活様式を多数の民族や国が認め受け入れてきた歴史でもあった。文明の変遷と言ってよい。
 私たちは今、パクス・アメリカーナの終焉期を迎えているのではないか。米ソ両超大国による冷戦を経て1991年のソ連邦崩壊によってパクス・アメリカーナが現出した。それは社会主義に対する自由主義の勝利を意味し、その根底にある価値観である市場原理主義とグローバリズムを一気に拡大させることになった。以来30年を経て、パクス・アメリカーナは様々な歪みと矛盾をもたらした。個人主義の蔓延、声高に叫ばれる自己責任、貧困と格差の拡大、共同体とコミュニティの崩壊、一極集中と過疎化、地域の風土や伝統文化の喪失、豊かな自然の破壊等々。
 コロナ危機とはそうした歪みと矛盾を集約化したものではあるまいか。ウイルスの発生そのものは別にしてもそれを蔓延させたのは人と物流のグローバル化である。また新型コロナ蔓延で社会生活を危機に陥れている要因の多くを市場原理主義とグローバリズムが負っている。経済優先のアベノミクスが感染対策を遅らせ、そのことが逆に経済再生を遠のかせ、国民生活を絶望的な危機に陥れている。小さな政府を標榜する新自由主義的政策が医療・介護の態勢整備を阻み、行政改革の名分で推し進められた政策が行政組織と人材の脆弱・疲弊化を招き、リスク対応は危機に瀕している。
 新型コロナのパンデミックがパクス・アメリカーナの限界を露呈させた。他方で米中の両超大国が覇権を争っている。いずれも強権的でおよそ歓迎したくないリーダーに率いられている。人類は今後いかなる世界と向き合うのだろう。目下の見通しは暗くて辛いものになりそうだ。

覚えのない商品の不正請求の顛末2020年05月09日

 Amazon購入の覚えのない商品数点の注文確認メールが来た。Amazonとやりとりして何点かは取消し処理ができたが2点2300円の商品は発送済みとのことでカード会社での処理が必要となった。カード会社の楽天カードのコンタクトセンターに連絡したところ「フィッシングの可能性があり、使用中のカードは廃棄し新たなカードを作成する。該当商品の引落し中止の対応は専門部署からあらためて連絡する」とのこと。
 新しいカードの到着を待たずに、その電話連絡があった。「該当商品の引落し中止の処理は済んだ。Amazonに支払中止の依頼をしており、Amazonから問い合わせがあるかもしれない。楽天カードのネットアクセスのIDとパスワードの変更が必要」とのことだった。
 やれやれである。何とか不正な請求の引落しは免れたようだ。ネット取引にはこうしたトラブルはつきものとは言え、我が身に起こるとは思ってもみなかった。それでもくじけずに手だてを講じて対応するしかない。それもネット社会に身を置くためのスキルなのだろう。

自叙伝に寄せられたありがたい感想の数々2020年05月10日

 3月末に出版した自叙伝「あるがままに 時代とともに」を200人余りの知人・友人にお届けした。1ケ月余りを経て70人の皆さんから相次いで感想を寄せて頂いた。
 寄せられた通信手段は様々である。封書やハガキ、PCメール、スマホのLINEやショートメール、携帯電話や固定電話の通話、お会いしての会話等々。あらためて今日のコミュニケーションツールの多様さを実感した。
 コメントもまた千差万別だ。自叙伝の出版そのものへの敬意や、ブログ読者の「自叙伝を待ちかねていた」という声も。最も多かったのは400頁にも及ぶ分量の驚き。全般の感想では、波乱万丈の充実した人生、テーマ性のある生き方、多面性やパワフルさ、色んな切り口の楽しい読み物等のコメント。文章についても「面白い」「濃密でユーモアのある文章」「流れる文章」「端正で気遣いに満ちた文章」「こなれた上手な文章」「文士並みの語彙力」等々、過分な評価に恐縮。
 テーマごとに自身との関わりのコメントも多い。幼馴染みの幼少期の共通の思い出、直木賞作家・車谷氏への級友のコメント、闘病体験からの闘病記への共感、孫誕生直後のおばあちゃんのじじバカ日誌コメント、夫婦関係や女性観や妻への謝辞を評価した女性陣の感想、地域活動のバイブルというボランティアのコメント等々。本田教授の「読者の立場に応じていろいろな読み方のできる自叙伝」という紹介通りの読まれ方である。
 自叙伝発刊をきっかけにコロナ危機後の再会の声掛けを頂いた方も多い。晩年を迎えて自叙伝発刊がもたらすご縁の復活に感慨深いものがある。