コロナ過による地域の弱者支援の活動自粛の疑問2020年05月16日

 コロナウイルスの国内感染者数が下火になってきた。第2派、第3派の懸念はあるものの、出口戦略についての議論も必要だ。「自粛」がもたらす影響は社会的弱者に容赦なく襲い掛かる。
 地域社会の弱者支援のインフラはコロナ過で窒息させられている。地区社協等のボランティア組織の活動も一般住民と同レベルで一律に自粛を求められていることに違和感を覚える。医療従事者、介護施設スタッフ、公共交通機関や行政組織従事者は懸命に現場を支えて活動している。そうした人たち以外は地域では全て活動自粛の対象者である。
 医療介護や公的事業従事者とそれ以外の住民とが活動自粛について〇か×かで区分されている。地区社協や民生委員等の地域の弱者支援の活動は〇でなくとも△の分野ではあるまいか。出口戦略の検討に当たってお役所風の前例主義的で画一的な対応でなく活動分野ごとの柔軟な判断基準を期待したい。