独り住まいの母を訊ねる娘さん2020年06月19日

 地区社協の広報部会を終えて帰宅していた。住宅街の民生委員の担当地区の一角のバス通り沿いのおひとり住まいの80代の高齢女性宅の前に通りかかった。車が停車し中年の女性が門扉の前に降り立った。高齢者実態調査の際に、隣接市在住の娘さんが週1回は訪ねてくれるという話を聞いていた。初めてその場面に出くわした。いい機会だと思い民生委員である旨を告げて声をかけた。
 母親から民生委員の来訪があることを告げられていたようだ。すぐに打ち解けておばあちゃんの近況を教えてもらった。「年々足が弱ってきて外出をしなくなった。ご近所の仲良しさんとの電話でのおしゃべりが楽しみなようだ。地域でも気にかけてもらってありがたい。声をかけてもらってありがたかった。今後とも母をよろしく」。「困り事や相談事はいつでも連絡下さい。連絡先はお母さんに伝えていますから」と告げて辞した。
 バス通りを更に自宅に近いところで再びひとり住まいの80代の高齢の女性宅に駐車中の中年女性の姿を見かけた。駐車場前で下車されるのを待って声をかけた。こちらはおばあちゃんの24時間見守りサービスの紹介を通じて面識のある娘さんである。「いつもお世話になっています」との挨拶に始まって「ひとりで買物に行けなくなったがコープの個配の利用でほんとに助かっています」等の近況が告げられた。
 今や二世帯同居は稀である。夫婦二人の高齢世帯はいつか独居高齢世帯に移行する。それでも娘さんのいる世帯はひとり住まいの親を訪ねてもらえる場合が多い。幸い我が家も独立して世帯を持つ一男一女の子供がいる。ひとりになっても訪ねてもらえる人間関係や環境づくりを心したい。