花ちゃんと往復30分の散歩2020年07月04日

 知人から頂いた美味しいマンゴーのお裾分けを名目に久々に花ちゃん宅を訪ねた。平日で在宅勤務の母ちゃんは午前中はお仕事に専念し、花ちゃんはじいちゃんばあちゃんが相手した。
 早速花ちゃんが保育園で作った作品を見せてくれた。七夕の織姫と彦星と願い事を書いた短冊である。ロケットと称する作品もあった。自慢の出来栄えのようでいかにも得意げだ。
 花ちゃんに「一緒についてきて」と2階のベランダに連れていかれた。ベランダに置いてあった真新しい子供用自転車を降ろすよう頼まれた。自転車で一緒にお出かけすることになった。てっきり近くの公園まで位と思い込んで付き合った。ところが予想外の展開となった。
 後輪に補助車輪のついた自転車に乗って花ちゃんはどんどん進む。数分かけて名勝・瀬田の唐橋の袂までやってきた。ここで折り返すのかと思いきや信号待ちをした後、唐橋を渡ると言ってきかない。橋を渡りながらようやく事情がわかった。父ちゃんと何度か行った瀬田川対岸の遊具のある公園が目的地のようだ。
 片道15分ほどかけてようやく公園に着いた。お目当ての遊具でしばらく遊んでいると突然「おしっこ!」と口にした。近くのトイレの昔ながらの和式の汚い便器を目にした花ちゃんは当然ながら拒否反応。おもらしされては大変と川岸の草むらで用を足すよう促すが4歳ともなればこれも断固拒否。我慢できるという花ちゃんの言葉を頼りに帰路について自宅をめざす。公園入口の真新しいトイレが目についた。期待通りのきれいな洋式トイレが待っていた。何とかおもらし危機を脱して唐橋を渡った。
 花ちゃんとの往復30分もの長い自転車の散歩を終えた。じいちゃんと孫とのかけがえのない思い出の頁が加わった。