自治会班長会議でスピーチ2020年08月09日

 在住の自治会の班長会議に出かけた。例年4月末に改選直後の新班長に15分程度の地区社協や福祉ネットの取組みを説明する機会を貰っている。今年はコロナ対応もあり8月初めのこの時期になった。
 今年のスピーチは、新自治会長の地域福祉への前向きで意欲的な姿勢もあり、事前調整の上で自治会や地区社協に共通する「環境変化への対応」をテーマに20数人の班長を前に20分余り次のような踏み込んだ話をさせてもらった。
 
 「団塊世代のウエイトが突出している我が町の高齢化が著しい。高齢化で空き家増、ゴミ出しトラブル、自治会役員忌避や退会者増、認知症徘徊等の問題が発生している。空き家増は防犯・環境悪化を招き、住民の資産価値低下につながる。
 自治会員減少化の収入減と自治会所有の三物件の老朽化補修の支出増で財政悪化を招いている。盆踊り、文化祭の大型イベントの運営負担の過重感が高齢化と相まって年々役員忌避の傾向を強めている。役員忌避の加速化は自治会の組織基盤の危機を意味し、地域コミュニティの崩壊にも繋がる。
 盆踊りや文化祭等のイベントは環境変化に伴う見直しが検討されることなく1年任期の役員の前例主義の慣習のもとで踏襲されている。超高齢社会を迎え一過性の大型イベントでなく住民の誰もがいつでも集い合える交流の場というインフラこそが必要ではないか。
 地域コミュニティ脆弱化対策で市もテコ入れ策を講じている。多額の補助金を準備して小学校区ごとに常設共生型地域交流拠点づくりの推進である。当地区でも地区社協を中心にその取組みを着手した。本来コミュニティ再生は自治会の取組み課題でもあり、拠点会場選びの上でも自治会の支援は欠かせない。自宅で最後を迎えられる地域のインフラのひとつでもある。班長の理解と支援をお願いしたい」

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック