国勢調査のほころびと忖度政治のつけ2020年10月13日

 国勢調査の国の集計が遅れているようだ。先日、指導員から「国の回答集計が遅れており、調査票提出の督促チラシの配布を中止する」旨の連絡があった。実際、毎日メールで連絡がある回答状況の数字は、7日を境に全く加算されなくなった。それまではネットと郵送に分けた数字が毎日のように小刻みに加算されていたのだが。
 今回の国勢調査は実施主体である国の進め方のまずさが目に付く。調査の手引きに記された調査活動の進め方はわかりにくく、いたずらに調査員の負担を過重なものにした内容と思える。「回答はお済ですか」という最初の督促チラシは回答の有無にかかわらず全世帯配布を求めている。ネット回答、郵送回答、調査員回収の三つの回答方式のそれぞれに対応した回収のきめ細かさがない。ネット回答でのシステム設計上のミスによる入力不可の事例もSNS等で紹介されている。要するに国の国勢調査方法の制度設計の稚拙さが目に付き、事務方官僚のレベル低下や取組み姿勢の緊張感のなさを感じてしまう。
 それも無理もないと思える。7年半に及ぶ安倍政権がもたらした忖度政治で今や国家公務員の仕事にたいするモチベーションはかつてなく低下しているのではないか。「国民のため」が「権力者のため」におきかわる時、官僚たちの関心事は仕事の誠実さ、真摯さ以上の「忖度」に向けられてしまう。

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