知人の「ミニ・自分史」2020年12月11日

 知人から「ミニ・自分史」と題された小冊子を贈ってもらった。私の20代半ばの頃からの50年にも及ぶお付き合いのある方である。同じ流通業界に身を置き、ともに労組役員として共通の労働団体に属して交流した仲間でもある。
 B5版全9頁の”人生3度の挫折を糧にして”と題された小冊子は、80年余りの人生の足跡が端的に綴られていた。戦時下の生立ち、挫折の青年期、大学生協時代、労組活動と現役生活、リタイヤ後の地域福祉のボランティア活動、現在の心境と続く波瀾万丈の人生の描写である。
 今春自費出版した私の自叙伝もお届けした方で、過去8冊もの出版物発行の実績がある。7歳年上の先輩であるが、この冊子を読了してあらためて人生の軌跡の私との共通の重なりを感じさせられた。労組活動やリタイヤ後のボランティアといった活動面だけでなく社会との関りのスタンスの共通性である。
 人生の晩年を迎えて冷静に自身を見詰め直す真摯な営みが、共感とリスペクトをもたらした。