初めての夫婦二人のお正月2020年12月22日

 今年も残り10日になった。子供たち一家の帰省の日取りが話題になる時期だが、今年は様相を異にしている。コロナ禍である。しかも感染拡大まっしぐらの最悪の時期である。幼い孫のいる大津の娘一家は早々と帰省を控える意向を示した。名古屋の息子夫婦も最終的に帰省を断念した。
 そんなわけで今年ばかりは老夫婦二人だけのお正月を迎えることになる。家庭内感染の拡大が続き、家族に感染者が出れば濃厚接触者としてそれぞれがしかるべき施設への入所を求められ、一家離散の憂き目となる。そうおもえば夫婦二人のお正月も受け入れるほかない。
 思い返せば初めての事態である。新婚後子供たちが誕生するまでは私の実家で正月を過ごした。子供たちが生まれて以降も同様だった。両親が亡くなって以降は我が家で子供たちと一緒に過ごした。子供たちの独立以降も我が家に帰省していた。
 従って、後にも先にも夫婦二人だけのお正月は初めて迎える事態である。これもまたコロナ禍がもたらした新しい生活様式なのだろう。