オリンピック開催? もう黙ってられない!2021年05月02日

 変異株が猛威をふるい、医療崩壊をきたし、医療を受けられないまま自宅待機のコロナ感染者が相次いで死亡する。日本のコロナ禍は危機的状況である。
 こんな事態になっても政府をはじめオリンピック関係機関や関係者は頑なに開催を訴える。都知事は浸透しない感染対策に業を煮やして「東京に来ないで!」ととんでもないことを口にする。都庁の職員の多くが東京以外の在住者であることをどう説明するのか。その東京に世界各国からアスリートや関係者が大挙して来訪することには口をつぐんでいる。開催都市の責任者としてはインド株の猛威を前にしてもインドからの来訪に「東京に来ないで!」とは口が裂けても言えない。
 オリンピックの中止・延期の国内世論が70%を占めている現実に、オリンピック関係者はダンマリを決め込んでいる。国民の命を担保にして、解散総選挙目当ての開催や経済活性化のための開催が画策されている。そのことを今や大多数の国民が知っている。
 国際的にも国の経済力がワクチン接種の格差を生み出している。感染拡大を抑えられない国からはオリンピック参加は難しい。貧しい国は参加できないということでもある。それだけでもオリンピック精神を全うできないし、開催の意義を喪失している。ましてや開催国はワクチン接種後進国で感染対策失敗国である。そんなオリンピックに参加を拒否する国やアスリートが今後明らかになることは避けがたい。こんな誰でもわかりそうな理屈が公に議論されないところに日本の民主主義の底の浅さが透けて見える。
 政治的色彩の濃い内容のブログ発信は極力控えてきた。しかしこの問題だけはもう無視できない。この期に及んでのオリンピックである。もう黙ってられない!

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック