バイデン新政権の100日2021年05月03日

 今年1月の22日、23日に米国のバイデン新大統領就任の記事を期待を込めて相次いでコメントした。そして去る4月27日に就任100日目の前日にバイデン大統領の施政方針演説が行われた。バイデン政権の100日の歩みを追った。
 演説に先立って、大統領は「マダム」という女性の敬称を使って背後の議長席に陣取る上下両院の二人の議長に呼びかけた。ハリス上院議長とペロシ下院議長である。アメリカの大統領が議会上下両院の合同会議で、演壇の背後の議長席に二人の女性が着席する中、演説を行ったのは初めてのことだ。バイデン政権を支える女性陣の存在感を象徴する光景である。
 施政方針演説では「アメリカは再び動きだした」と述べて、新型コロナウイルス対策や経済対策で成果をアピールするとともに外交政策についてはトランプ政権の一国主義を転換し、国際協調を重視する姿勢を鮮明にした。
 3月19日公表の調査によると、バイデン大統領の支持率は59%で、1月下旬時点から約4ポイント上昇した。新型コロナウイルスの対応とそれに伴う経済危機に対して着実に手を打っている点が評価されたとみられている。
 何はともあれ、バイデン政権が期待通りに順調な政権運営の滑り出しを切っていることに安堵した。