花ちゃんのじいちゃんばあちゃんの思い出づくり2022年05月01日

 花ちゃんが我が家にやってきて二日目である。持参した子供用タブレットを開いて何やらタッチ操作をしている。そばで見てみると算数のゲームのようだ。聞くと「トドさんすう」という算数学習アプリだという。足し算、引き算、掛け算、割り算の問題がゲーム感覚で次々に出題される。花ちゃんは慣れた様子で次々にこなしている。自宅でのお勉強環境にもIT化の波は押し寄せている。共働き夫婦の子育てにはありがたいツールのように思えた。
 ばあちゃんが花ちゃんに声を掛けた。「エンドウ豆をとりに行こうか?」「行く行く!」と応じた花ちゃんはばあちゃんの育てた野菜の収穫には目がない。来訪した際にいつもその時々に実っている野菜を楽しみながら獲っている。ばあちゃんにとっても孫娘との収穫は何物にも代えがたい励みになっている。しばらくしてたくさんのエンドウ豆が食卓に並んだ。
 孫娘の来訪はじいちゃんばあちゃんに成長に応じた思い出をもたらしてくれる。

オヤジ会の会場が取り壊される?2022年05月02日

 ちょい呑みオヤジ会の発足以来、6年間に渡って50数回に及ぶ会場だった住宅街のカフェが閉鎖されて久しい。マスターが亡くなり奥さんが独りでお店を続けるには無理があったようだ。
 先日、我が家に奥さんが来訪された。粗品持参の転居挨拶だった。5月初めに宝塚に引越するとのこと。住宅併設の店舗建物は住宅街の開発当初に建てられ築40年近い。それだけに老朽化が進み雨漏り等の傷みが出てきているようだ。独り住まいには不釣り合いの広いスペースを維持するのも無駄が多い。そんな事情が転居の決断を促した。売却後は建物は取り壊されて更地化した後転売されるようだ。
 何とか建物が維持され奥さんのひとり住まいが続くようなら、飲食すべて持ち込みで事前事後も参加者が対応する形でオヤジ会の続行ができないものかという淡い望みを抱いていた。その目論見は見事に打ち砕かれた。事情を聞けばやむなしである。
 ご丁寧なご挨拶に感謝し、お別れした。

認知症こどもサイト2022年05月03日

 新聞で小学生に認知症の理解を深めてもらうウエヴサイト「認知症こどもサイト」の紹介記事を読んだ。公益法人「認知症の人と家族の会」(京都市)が作成したものだ。
 早速そのサイトにアクセスしてみた。サイトを解説する記事に「認知症キャラバンメイトの方々と連携した授業」というコメントがあり、このサイトがキャラバン・メイトにも活用されることを念頭に置いていることが窺えた。
 サイトの内容は、「認知症こどもサイトについて」「体験ストーリー」「認知症のおはなしQ&A」の三編で構成されている。それぞれ、このサイトの活用方法、二つのストーリーの体験を通した認知症の学習、「認知症とは」「認知症の人のお話し」「家族のおはなし」についての基礎知識が分かりやすく説明されている。指導者用テキストもリンクされており、実践的な認知症学習の指南書にもなっている。イラストがふんだんに使われ、こども向けの優しい言葉でコメントされている。 
 こども向けの認知症サポーター養成講座の教材としてそのまま使用できる優れたサイトである。Wi-F環境があればプロジェクターでこのサイトにアクセスしてそのまま使用できそうだ。
 地元小学校の体験学習にぜひ活用してみたいと思った。

生命が息吹く季節2022年05月04日

 GW真っ只中の朝、いつもより遅い8時頃の早朝ウオーキングだった。有馬川の土手道を名来神社に向かっていた。まばゆいばかりのさくら並木の新緑の葉っぱが次々と目に入る。
 道に腕を伸ばした枝から糸を引いた毛虫の幼虫が垂れ下がっていた。1Cmにも満たない細い緑の幼虫が顔にぶつかりそうになって思わず顔を背けて躱した。幼虫の姿を収めたいと思ったがなかなかうまく撮れない。ようやく樹の幹を背景にした幼虫をキャッチした。
 国道に出たところで山口のシンボルでもある大ケヤキを目にした。つい先日まで枝だけが目につく骨だらけの大樹だった。今は生えたばかりの瑞々しい葉っぱが初々しい装いで迎えてくれる。
 誰かの小説で「新緑の季節は命の闘いの季節だ」と綴っていた記憶が蘇った。毛虫や若木など多くの生物が新たな命を得て育ち始める季節である。見た目の心地良さや美しさの裏側で、生命を育むための様々なバトルが展開されている。

新潮社編「歴史小説の世紀(地の巻)」2022年05月05日

 蔵書処分をしていた時に見つけた気になる本があった。「歴史小説の世紀(地の巻)」という800頁もある厚い文庫本だった。27人の作家の短編歴史小説27編を収録したものだ。21人は私の知っている作家だが、6人は知らない作家だった。各作家がそれぞれにどのような歴史小説を描いているのか興味をそそられ、読み始めた。そして丸一カ月かけてようやく読み終えた。 
 読了後の感想は正直言えば落胆したということになる。平均すると一編当り30頁にも満たない作品集である。この程度の短編で歴史小説を描くには無理がある。よほどテーマ性に優れたものでなければ短編としてのインパクトはない。実際、これはと思わせられたキラッと光る作品には遭遇しなかった。
 ただ、しみじみとした味わい深い作品と思えたのは、藤沢周平のはしり雨」と平岩弓枝の「ちっちゃなかみさん」だった。これとても厳密に言えば歴史小説ではない。明らかに時代小説だった。

独居高齢男性の孤独死で残されたもの2022年05月06日

 民生委員の担当地区の主婦から連絡を受けた。先月中旬に孤独死された独居高齢男性宅のご近所の主婦である。故人の生前には何かと気にかけいた方で、民生委員の私にも必要に応じて情報を伝えてもらっていた。その主婦から次のような相談があった。
 「独り住まいの○〇さんが亡くなって、家屋を管理する人がいなくなった。親族や親類縁者とも連絡が取れないようなので、家屋は管理者不在のまま今後長く放置される。荒廃による環境悪化も心配だが、当面、植えられたばかりのさくらの樹の管理が気になる。すぐに成長して毛虫の繁殖被害や落葉処理が近所で問題になる。若木の内なら伐採も楽だし、将来の厄介事も解消するが、よそ様の木を切るわけにもいかず困っている」。
 聞けばもっともな話である。要はさくらの若木を処分すればいいだけのことである。それについて誰も文句を言わないどころかご近所こぞって喜ばれる筈だ。問題は所有権者に無断で処分することの法的な責任をどうクリアできるかという点に尽きる。所有権者を特定しその人の同意を得ればよいのだが、所有権者を特定する手立てがない。そんなやりとりを交わした後、しかるべき人と相談してみたいと応じてひとまず話を終えた。
 翌日の早朝ウオーキングの途中で件のお宅を訪ねて現地を確認した。玄関脇の庭先にそのさくらの若木が立っていた。高さ1.5ⅿほどで根元近くの幹は直径2cmほどである。はてさていかなる対応がかのうだろうか。

有料道路障害者割引申請書の更新手続きの北部地区のオンライン化?2022年05月07日

 15年前に右手親指に悪性黒色腫という皮膚癌を患って切除手術を受けた。以来、身体障害者5級の障害者手帳を持つ身となった。おかげで障害者福祉の様々な恩恵を受けている。観光施設、文化施設、各種公演、乗物、飲食等の割引が受けられる。中でも大きいのは高速道路料金が半額になることだ。特にETCが普及して一度手続きをすれば障害者手帳を提示することなく自動的に半額処理される点はありがたい。
 ところでこの有料道路障害者割引は2年毎に更新手続きが必要である。申請書に障害者手帳、車検証、ETCカード、ETC車載器セットアップ証明書を添えて市役所本庁の障害者福祉課で手続する。
 先日、この申請手続を行うため市役所本庁を訪ねた。北部からバスに乗って手続きするのは厄介だ。担当者に「この手続きもオンライン化はできないものか」と愚痴ってみたら思わぬ返事が返ってきた。「今年3月から北部地区も各支所設置のブースでPC操作によるオンライン更新が可能になったんですよ」とのこと。
 初耳だった。それが可能であればわざわざバスに乗って本庁迄出かけることもない。山口支所迄歩いて行って済ませられる。帰宅後詳しい情報を得るため市のHPで調べたがどこにも情報はない。担当課に連絡するとHPには記載をしていないという。折角の良い施策もこれでは効果が薄い。これもお役所仕事のひとつなのか。

行政手続きの遠隔相談窓口2022年05月08日

 先日、市役所本庁を訪ねて有料道路障害者割引の更新手続きをした。その際、担当者から山口、塩瀬の北部地区支所で今年1月からリモートによる遠隔手続ができるようになったと聞いた。
 次回手続きは2年後であるが、その遠隔操作の確認のため山口支所を訪ねた。支所カウンター前にパーテーションで仕切られた二つのブースがあった。入口の張り紙には「当ブースは、支所で取り扱っていない業務をテレビ電話を通して市役所担当課と相談や手続きができる窓口です」と書かれていた。
 ブースのデスクにはPCとカメラ付きモニター、マウスに相当する操作機、プリンター等が設置されている。モニターのトップ画面には、このブースで対応可能なメニューが表示されている。「有料道路障害者割引」「固定資産税」「保育所入所」「認可地縁団体」「市民税申告・減免」の4っつだが、有料道路障害者割引と固定資産税以外は「準備中」の表示がある。
 試しに有料道路障害者割引の表示枠をタッチしてみると、電話のコール音が鳴り、担当者を呼び出している。慌てて再度タッチしてコール音を止めた。これで大体の手順が推測できた。利用者はモニター越しに本庁の担当者と対話しながらPC操作をして手続きを進めるのだろう。車検証や障碍者手帳等のチェックが必要な書類はスキャンしてプリンターでデータ送信するのだろう。いずれにしろ最低限のIT知識は欠かせない。当面は利用者は限られるだろうが、個人的にはありがたい環境として歓迎した。

認知症徘徊者の行方不明時の手配チラシ2022年05月09日

 山口町内で発生した認知症の方の行方不明事件が地域に衝撃をもたらした。様々な場面でそうした場合の対応についての対応が問われた。地区社協でも執行委員会や役員会でテーマとなり、真剣な意見交換があった。
 民生委員であり、地区社協会長でもあることに加えて、この1月には認知症サポーター養成講座の講師資格を取得しキャラバンメイトとなった。そんな立場から積極的に対応手順について提案し多くの意見を頂いた。
 そんな中で気になったのは、誰もが関心を寄せ積極的な対応を求める点では異存はないのだが、捜索に当たって幅広い支援を要するこの取り組みの実務的なコーデネーターを誰が担うかという点だった。
 真っ先に必要になるのは、行方不明者の情報をまとめたチラシである。認知症家族は多くの場合高齢者であり、端的な情報を記載したチラシ作成は困難である。民生委員か高齢者あんしん窓口(地域包括)が担うほかない。ただ民生委員については対応の市政やスキルにバラツキが想定される。結局のところセンターに常在し機器の環境も整ったあんしん窓口に汗をかいてもらうしかない。
 ちなみに行方不明時の手配チラシのサンプルを作成してみた。

地区社協のイメージ戦略2022年05月10日

 地区社協のイメージ戦略が活発になった。地区社協活動の「愛称」を”ぬくもり”とし、ボランティアセンターの通称も”ボランティアセンターぬくもりとした。更にボランティアセンター開設時に併設するつどい場の愛称も”ぬくもりカフェ”とした。こうしたイメージ戦略は、広報紙「ぬくもり」のロゴをロゴデザイナーに依頼して作成したことがきっかけだった。
 ぬくもりカフェを地区社協主催のふれあい喫茶で開催する出張ボランティア相談で紹介することになった。その際、簡単な案内カードを配ることにした。そこでボランティアセンターの広報担当者にそのカードを作成してもらった。なかなかの出来栄えである。