息子と我が家の終活に向き合った2022年06月15日

 外資系の製薬会社に勤務し、現在名古屋市内在住の息子から連絡があった。週末の神戸での出張帰りに我が家に帰るという。盆正月でもない時期の異例の帰省連絡に驚いた。神戸出張なら通常は1時間半ほどで自宅に戻れる筈だが、一泊して帰るという連絡は、両親に何事があったのかと不安をもたらした。
 終末の3時半頃に帰省した。雑談を交わしながらおっかなびっくり帰省の意図を訊ねた。どうやら自分の老後生活を見据えながら両親の終活について話し合っておこうということらしい。
 息子は大学卒業以来30年近くを経て10回を超える転居・転勤を繰り返している。この間、3回の転職も経験している。子供ができなかったことがそうした転勤族の人生をも選択させているのかもしれない。昨年11月に50歳を前にして明石市内に戸建住宅を購入した。定年後の夫婦二人だけの終の棲家を海の見えるところで過ごしたいという夢を実現したという。息子なりに老後生活を見据えた計画を進めている。
 そんな息子にとっても両親の終活が気がかりになりだしたのだろう。以前から口にしていたが、あらためて実家に戻る計画はないと告げられた。とはいえ長男として両親亡き後の実家の処分については「ちゃんとするから」とも付け加えた。経済的には恵まれた製薬業界で転職の度にジョブアップしてきた息子である。子どもがいなかったこともあり老後の蓄えに不安はない。両親の遺産へのこだわりがないことも伝えたかったようだ。 
 久々に息子との我が家の終活について突っ込んだ会話を交わした。

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