マスク着用の「個人判断」宣言2023年04月01日

 3月13日以降、マスクの着用は「個人の判断が基本」となった。ところが街中はさすがにつけていない人も見かけるが、地域の会議となると誰もが着用している。室内でお互いの顔が認識し合える場では無難に過ごしたいという想いが強いのだろう。日本特有の「同調圧力の強さ」を感じてしまう。
 先日、私が主催者である地区社協の10人余りの会議があった。マスク着用自由化後の初めての会議だった。誰もがマスクを着用している中で私自身は着用しなかった。
 冒頭「13日からマスク着用は個人判断になりました。私は着用しません。地区社協は基本的に多様性が尊重されるべき組織と心得ています。皆さんも着脱については自由な意思で個人判断して下さい」と敢えて宣言した。
 個人的にはマスク着用の弊害が気になっている。乳幼児の子育てやお年寄りの介護にとって顔の表情が隠されるマスク着用は好ましくない筈だ。コロナ禍の感染がインフルエンザ並みに落ち着いた今、罹患者や花粉症対策の着用は別にしても、一般人の一律的な着用は懸念がある。
マスクを着用しないことに多少とも気負いを感じなくて済むのはいつのことだろう。

さくらウオーク、抽選会場の長蛇の列2023年04月03日

 山口町の”さくらまつり”がコロナ禍で中止になって3年目の昨年、ようやく”さくらウオーク”として復活した。そして今年4月1日に復活後2回目の”さくらウオーク”が山口と北六甲台の地区社協共催で開催された。
 会場の有馬川緑道の北と南に受付を設け、中間地点の夫婦松公園でイベントを開催するという昨年のスタイルを基本的に踏襲した。但し、昨年の反省を糧に、幾つかの改善点もある。抽選参加者数の想定を昨年の177名の実績をもとに300名に増やして景品を準備した。両地区社協による屋台も準備し、カレー、フランクフルト、ポップコーンを低価格で提供する。抽選会は子どもも楽しめるよう市社協所有のガチャポン使用の抽選とした。
 事前の2回の実行う委員会の確認に従って、朝9時に山口センターに集合し、テントや備品の搬出と会場の設置作業を行った。天候は快晴、さくらは満開で絶好のコンディションである。
 10時半の受付開始前に来場者が詰めかけているとの情報。11時抽選開始のイベント広場も10時45分頃から列が始まり11時前には公園をはみ出す程の長蛇になった。11時前に抽選開始としたものの、ガチャポン抽選は思いの外時間を要する。長蛇の列は中々縮まらない。長い待ち時間に苦情の声もチラホラ伝わる。子どもが喜ぶ抽選だから・・・という保護者の声に救われる。受付配布の抽選整理券は11時過ぎには配布完了し、イベント広場の抽選会も何とか12時過ぎには終了した。屋台の食材も11時半過ぎには相次いで売り切れとなる。キッチンカーや福祉施設のフリマの出店でカバーして貰えた。
 コロナ禍で長期間の外出自粛が続いた後の久々のイベントが快晴に恵まれたこともあって想定外の来場者となった。おそらく500名前後の来場だったと思われる。両地区社協と山口中学の大勢のボランティアの支えで何とかイベント会場の大勢の来場者を受入れられた。
 12時半頃から後かたずけをはじめ13時半には完了した。久々の長時間の立作業にさずがにぐったりとしながら帰路に着いた。

”にしきたショパン”・・・久々の映画鑑賞。2023年04月04日

 さくらウオーク後片付けを終えていったん帰宅し、3時過ぎに再び山口ホールに向かった。3時半から上映される映画「にしきたショパン」を観るためだ。
 この作品の主演女優・水田汐音さんとはちょっとした関りがあった。2014年に同じ山口ホールで上演された「ミュージカル・有間皇子物語」の幼少期を演じたのが当時13歳の名塩出身の水田さんだった。私はその公演を主催した劇団・希望の後援会事務局長だった。そんな縁もあり、また身近なホールでの興味深い作品ということもあって会場に足を運んだ。
 ホールに足を踏み入れた。会場は7割方の観客で占められていた。上映に先立ってプロデューサー・近藤修平氏と監督・竹本祥乃氏によるトークショーが始まった。この作品が誕生する経過や主演二人のプロフィール、作品のみどころなどが分かりやすく紹介された。
 上映が始まった。水田さん演じるヒロイン凜子が登場する。かつての幼さの残った面影は窺えない。国際ピアノコンクールで1位を取ったピアニストであり、モデルでもある西宮出身の22歳の女優である。トークショーで監督が”この作品のために生まれたような女性”というコメントそのものである。幼なじみの鍵太郎とのピアニストとしての葛藤がメインのテーマのようだ。全体にモノクローム調の映像と抑制されたセリフが基調となって展開する。
 タイトルの「にしきたショパン」は文字通りこの作品のキーワードである。言うまでもなく”にしきた”とは阪急電車の西宮北口駅界隈である。舞台の多くがこの界隈で展開される。ショパンという作曲家をこの作品を通じてあらためて知った。ショパンはピアノとピアノ曲にこだわり続けたピアニストであり作曲家である。ピアニストたちにとって最高のあこがれの人物なのだろう。
 久々の映画鑑賞の心にしみた感傷に浸りながら会場を後にした。

学童保育卒業児の春休みの居場所2023年04月05日

 地区社協に地元小学校の学童(育成センター)の指導員の先生から相談があった。「3年次で学童を卒業する児童の中にはシングルマザー等の保護者によっては子どもの居場所探しに苦労している。せめて春休み中の何日かでも地区社協で対応してもらえないか」。
 学童指導員、市社協地区担当、地区社協、有志ボランティアの関係者が参加して春休み中の4日間の「子どものいばしょ」開催が企画された。
 その初日が4月3日の月曜日に地区社協の障害者サロン”青い空”とコラボする形で開催された。予約の児童とボランティアスタッフの子どもさんを含めて4人の児童が参加した。会場の安心プラザに子供たちが長時間集った初めての機会だった。障害者2名、支援者3名、ボランティアスタッフ3名、一般参加2名の総勢14名の参加者だった。
 午前中はボランティアスタッフ指導による”手ごね石鹸作り”、午後はみんなで公園に散策という過ごし方だった。”青い空”定番のほか弁を味わいながら昼食を共にした。
 有志の自発的な子育て支援活動を地区社協が応援するという地区社協にとっても初めての取組みだった。来期の事業計画には「地域活動支援制度」を折り込んでいる。その手始めの格好の取組みである。

塩野七生著「ローマ人の物語7」2023年04月06日

 「ローマ人の物語・第7巻」を再読した。「勝者の混迷(下)」というサブタイトル通りに、地中海世界の覇者となったローマが、紀元前1世紀初頭に内部から混迷を一層深めていく経過が克明に描かれる。
 登場人物は多彩である。マリウス、スッラ、ルクルス、ポンペイウスと小アジアの盟主ミトリダテスとの戦役を軸にした将軍たちの内部抗争の移り変わりが展開される。その過程で元老院体制というローマ社会を支えた枠組みが毀損され、徐々に独裁体制への布石が敷かれていくかのように描かれる。

さくら吹雪2023年04月07日

 満開のさくら並木も峠を越えた。天上橋から名来神社に至る有馬川土手道は見事なさくら並木が続いている。ところがこの並木も中国道の高架下を境に南北でさくらの移ろいに差があることを知った。
 天上橋から中国道までは比較的移ろいのペースは遅い。この間の並木は有馬川側に沿って続いている。川面に枝を差し伸べた並木には今もさくらの花びらをいっぱい身にまとっている。その枝ぶりの下で川面に二羽のコサギがたむろしていた。
 高架下を抜けるとさくら並木は、土手道の東の田圃側に移っている。そこで目にしたのは遠目にもわかるような無数の粉雪のようなさくら吹雪だった。土手道の路面は薄いピンクの絨毯となっている。残念ながらさくら吹雪を画像ではキャッチできいなかった。

町内老人会総会と食事会2023年04月09日

 町内の老人会の総会に参加した。31人の会員の内、21名の出席があった。68%の出席率自体は悪くない。ただ会員数は年々減少を続け、単位老人会としての成立条件である30人を割りかねない事態である。
 今年度から初めて女性会長が誕生し、2年任期で次年度も役員体制は継続された。11時に始まった総会が坦々と進行し11時半には終了した。総会後にはちらし寿司のお弁当と缶ビールが配られて食事会になった。お隣さんたちとのおしゃべりを交わしながらの食事だった。
 食事が終りかけた頃を見はからって、事前に会長の了承を得て、私から皆さんに情報提供という趣旨で話をした。コープ西宮北の退店後の跡地の食品スーパーの出店が決まったこと、コープの移動店舗の町内の公園入口での停車スポットが開始されたこと、国道176号線沿いのビルの2階に在宅診療所が開院したことの3点である。半数を占める男性陣は地域の情報に疎いのではないかとの想いからの発信だった。話しを終えた時、参加者からの拍手があったことに安堵した。
 12時半には閉会し会場を後にした。

子どもの居場所で読み聞かせとボッチャ2023年04月10日

 学童保育卒業児の春休み中の4日間の居場所づくりを地区社協が応援して企画した。初日に続いて最終日の7日にも参加した。
 それまで3回の会場はボランティアセンターのある安心プラザだったが、この日はコミュニティセンターが会場だった。当日は午前中は小学校の始業式でだったので午後1時半からの開催だった。
 あいにくの大雨だったが会場には児童7人と幼児1人という予想外の子どもたちの参加があった。女性ボランティア5人と私を含めて3人の社協の男性関係者が加わり総勢16名もの多数の参加者だった。
 読み聞かせボランティアを続けているお二人に交互に紙芝居や絵本の読み聞かせをしてもらった。おしゃべりしたり歩き回ったりするかと思ったが、話し内容に応じて笑ったりして聞き入っている様子が意外だった。
 その後、大人も含めた参加者12人によるボッチャ大会となった。子ども2チーム、大人1チームの3チームが各2ゲームを戦う総当たり戦である。投球ミスに思い切り悔しがったり、ナイスショットに両手をあげて飛び回る子どもたち。小学3年生たちはやっぱり無邪気な子どもだった。
 大会の成績は見事に3チームがそれぞれに1勝1敗で得点も同じ3点ずつという同成績で引き分けだった。実は最後のゲームまでは大人チームは2敗が必至の劣勢だった。ところが最後の1球を投じた私のボールがジャックボールに当てて対戦チームのボールを2個ばかり跳ね飛ばしながらジャックボールのくっついた。さよなら逆転満塁ホームランに匹敵する投球で、思わず右腕でガッツポーズした。
 子どもの居場所づくりの支援は多くのヒントを地区社協にもたらして無事4日間を終えた。

さくらウオークの反省と改善の積上げ2023年04月11日

 さくらウオークの4日後に地区社協のボランティア・コーディネーター会議があった。主たるテーマは「さくらウオークの反省」だった。
 17回に及ぶ”さくらまつり”は運営に当たっては積上げた回数だけ様々な工夫や改善が加えられ、円滑な運営ができていた。ところが”さくらウオーク”はコロナ禍で3年間の中止の後、昨年新たに実施したイベントである。それだけに運営面での反省点も多かった。今後も”さくらウオーク”としての開催が想定される中で、改善点の積上げでより円滑な運営が必要だ。
 コーディネーターからは様々な意見が出されたが、次にように課題を整理し、山口地区社協との実行委員会の反省会に提案することにした。①抽選会の在り方②来場者への告知の不徹底③カレーライス調理用の公民館厨房等の確保④より多くのボランティアが関われるような工夫⑤ボランティア用昼食負担の地区社協毎の負担方式の検討⑥テントや机等の備品準備と後片付けの要員確保
 ”さくらまつり”から”さくらウオーク”に衣替えした春のイベントの新たな歩みが始まった。

天上橋袂の有馬川護岸工事2023年04月12日

 3月下旬から散歩コースの一角の有馬川で護岸工事が始まった。風情のある石橋の天上橋の袂近くの護岸工事である。この工事現場で印象的な二つのことを目にした。
 ひとつは、工事現場の河川敷に停車したショベルカ―のすぐそばで真っ白なコサギがせっせと水面に首を突っ込んで餌をついばんでいる光景だった。自然を壊すための武骨な機械と自然の恵みを享受しているコサギの取り合わせの妙が、不思議な感傷をもたらした。
 いまひとつは、工事現場の上の土手道に立てられた看板である。看板には「この工事は完全週休二日制モデル工事です」と大書され、「建設産業の労働条件を改善するため、土曜・日曜の休工に取り組んでいます」と添えられていた。工事現場に立てられた通行人向けの看板にこうした内容のメッセージが発信されていることに、工事現場の労働条件と人不足の『時代』を感じた。