障がい児子育ての夫婦の葛藤2017年09月11日

 8月のお休みを挟んで2カ月ぶりにつどい場”あん”が開催された。コープこうべの関係者や障がい者家族会の親子二組の初参加者を含めて合計20名もの参加があった。地域に開かれたつどい場”あん”として着実に定着し広がりを見せている。
 いつもは昼食後2時頃には帰路に就くのだが今回は面識のある障がい者家族会の方やコープこうべの方との懇談に花が咲き3時15分頃まで滞在した。懇談の話題はもっぱら障がい児の子育てを巡るものだった。
 子育てはどこの家庭でも通常は母親に委ねられる。障がい児もどうようである。ところで障がい児を抱える家庭では片親が多いようだ。聞けば子育ての考え方を巡る夫婦の葛藤が離婚にまで突き進んでしまうきらいがあるという。通常の場合でも子育てを巡る夫婦のスタンスの違いはしばしばバトルを招きやすい。ましてやそれが障がいのある我が子を巡る場合、母親の想いと心労が倍加し一層深刻化しやすい。その日常的な夫婦のバトルが我が子に与える影響を考えた時、バトルそのものを我が子から切り離す「離婚という選択肢」が現実味を帯びてくる。
 もうひとつ考えさせられる話題を伺った。両親が亡くなった後の知的障害のある知人の現状である。古風で体面重視の両親は息子の知的障害を頑なに認めようとしなかったという。その結果、障がい者福祉の一切の保障を受けられないまま成長し今に至っている。その両親が相次いで亡くなり年金も途絶えた。今や50代になったご本人は生活の糧もなく一気に困窮生活に直面する。行政につないで今は何とか生活環境は整ったようだ。その話は障がい者家族、とりわけ親たちには身につまされる深刻な問題である。親亡き後の我が子の行末をどこまで手当てしておけるか。
 2カ月ぶりのつどい場で貴重な話をお聞きした。

いきいき体操ボラセン版のスタート2017年09月08日

 住宅街の2番目のいきいき体操のグループが船出した。住宅街には3年前から老人会運営のいきいき体操が自治会館を会場にスタートしている。その後順調に登録者が増え今や常に40数名の参加者を数える。会場いっぱいで入りきれないほどの盛況である。新たな体操希望者の受入れ態勢が求められていた。
 そんな事情もあり地区社協のボランティアセンターが新たな運営グループの立上げを呼びかけたところをボランティア登録者を中心に20名近い応募があった。ボランティアコーディネーターを含めると30名前後の登録が見込める。そんな経過で9月7日にボラセン版いきいき体操がスタートした。
 会場の安心プラザ1階集会室は、自治会館に比べて手狭である。20数名の会場いっぱいの初回参加者があった。ちなみに男性はわずか4名だった。市から来てもらった理学療法士や看護師さんなど数名のスタッフの進行で始まった。ハンドブックによるいきき体操の概要や注意事項の説明があり、体力測定になった。
 移動能力(椅子に座った状態から3mほど先のコーンを回って元の椅子に座るまで何秒かかるか)と下肢筋力(椅子に座った状態から30秒間に何回立ち上がれるか)の2つの体力測定が行われた。それぞれの結果を性別年齢別得点換算表で1~5点の基準で評価する。結果は毎日1万歩以上のウォーキングを続けている成果もあってか移動能力は5点、下肢筋力は4点とまずまずだった。
 その後、いよいよいきいき体操本番である。5つの準備体操、10の筋力体操、3つの整理体操で構成された通常30分程度の体操である。各体操毎に注意点の解説をまじえながら初参加者にとっての初めてのいきいき体操が和やかに行われた。
 2時から始まった初めてのいきいき体操が4時ちょうどに終了した。

市社協の役員・評議員研修2017年08月31日

 西宮市社協主催の研修会に参加した。社会福祉法人の制度改革に伴い市社協の在り方の様々な改革が実施されている。28名の評議員のひとりとして必要な知識は修得しておこうと思った。制度改革を中心に兵庫県社協の地域福祉部職員と市社協の事務局長から各1時間のレクチャーを受けた。
 聴く機会の少ない県社協のレクチャーの印象的な話題を整理しておきたい。冒頭に日本の総人口の鎌倉幕府以来の推移が折れ線グラフで示された。それまでのなだらかな増加が明治維新以後急激に増加し、2010年の約1億3千万人をピークに今度は一気に減少する。2100年には約5千万人にまで落ち込むという。この変化は千年単位でみても類を見ない極めて急激な減少である。我々はこの急激な人口減少社会の真っ只中にいる。これからの地域福祉を考えるうえでの重大なファクターである。
 その他、無縁社会や経済的困窮が新たな課題をもたらしている。「ごみ屋敷」「引きこもり」「ダブルケア(介護と子育て)」「8050問題(安定収入のない50歳前後の息子と80歳前後の親の困窮家庭)」等々。
 最後のまとめでは「地域福祉のコーディネーター役としての社協の役割」が語られた。「生活・福祉課題の広がりと、福祉を進める主体の多様化が進む中では、多様な主体や資源をつないで組み合わせていきながら、地域福祉を推進していくことが必要です」と結ばれた。福祉ネットの目指しところとオーバラップする指摘であり、我が意を得たりという想いで受け止めた。

民生委員の相談が増えてきた2017年08月29日

 民生委員になって10年目を迎える。さすがに10年を経て高齢化が著しい。担当地区の65歳以上の高齢者は340人を数え高齢化率は35%である。
 そんな環境変化もあってかこのところ相談件数が増えてきた。緊急入院してようやく退院された80代の知人男性の介護保険申請の相談、昨年ご主人を亡くされ一人住まいになってようやく身辺整理に着手したご婦人からの廃棄物処分の相談、緊急時の駆けつけ態勢に不安な高齢独居女性からの相談等々である。
 高齢者あんしん窓口を紹介したり、廃棄物のゴミステーションへの移動支援を行ったり、セントポ-リアの24時間見守りサービスの紹介をしたりとそれぞれに必要な対応を行った。
 今後ますますこうした相談は加速度的に増えていくだろう。永年の民生委員活動でどんな相談にどう対応するかはかなり習熟していると思う。それだけスピーディな対応が可能だが件数増と自分自身の体力やキャパ゚との兼ね合いがある。はたしてどこまで対応できるだろうか。

隣接地区ボランティアセンター長の突然の死2017年08月24日

 昨日、市社協の地区担当から訃報連絡が入った。隣接地区社協が運営するボランティアセンターの責任者の事故死だった。私と同年齢の知人男性の突然の訃報が少なからず衝撃をもたらした。
 告別式の会場は三田のJA兵庫六甲三輪さつき会館だった。過去参列した近隣の葬祭会場としては最大規模のものだった。現役の地域組織の責任者の葬儀である。最大200名収容の式場に溢れるばかりの参列者が会葬した。鉄道マンだった故人の生前の多岐にわたる活動分野が喪主挨拶で語られた。ボランティア活動、障がい者支援、スポーツ21と卓球クラブ、畑仕事、現役時代のOB会等々。交遊の広さに加えて穏やかで誠実な故人の人柄がこれほどの参列者を招いたのだろう。合掌。

コープ委員会の署名活動2017年08月22日

 コープこうべが「核兵器廃絶国際署名」 の取扱い団体として署名活動に取組んでいる。最寄り店のコープ委員会でも実施することになった。店の1階正面入り口付近に椅子、テーブルを用意してコープ委員が時間帯ごとに分担し、日曜の朝11時からの1時間を担当した。
 10時から始まった署名活動は順調に進んでいるようだった。引き継いだ後も繁閑の波はあるものの予想以上に来店組合員の反応は良い。「核兵器廃止の署名活動にご協力願います!」という声掛けに主婦層を中心に敏感に反応しかなりの方がテーブル前に来られる。コープ組合員の平和に対する問題意識の高さに驚かされた。北朝鮮と米国のミサイル発射を巡る緊張した情勢に何か意思表示をしたいという気持の現れかもしれない。
 12時までの2時間で100名余りの署名が集まった。学生時代以来の何十年ぶりかの署名活動だった。ちょっとしたノスタルジーに浸りながら1時間を過ごした。

老人会の会員減少にどう歯止めをかけるか2017年08月21日

 住宅街の老人会の会員減少が続いている。それは市の老人クラブ連合会でも同じ傾向にあるという。超高齢社会を迎えて高齢者人口は増え続けているにも関わらず老人会員は減少している。既存会員は亡くなったり体力の衰えで活動が続けられなくなり退会していくのに、あらたに対象年齢を迎えた層の加入率は極めて低い。そこで老人会はあの手この手で老人会の魅力を伝えて新規加入を呼びかけるが成果は芳しくない。これが会員減少化の実態のようだ。
 私自身も会員のひとりだ。今後の地域社会での高齢者の居場所という点でも老人会の会員確保は欠かせない。福祉ネットとの関わりでも気になるテーマである。この問題について整理してみた。
 問題は二つあると思える。会員確保の視点と老人会自体の在り方の問題である。会員確保については新たな加入の働きかけに目を奪われ過ぎである。勢い比較的若くて元気なお年寄り向けの活動や行事に力が入る。体力が衰え活動や行事に参加できなくなった超高齢者は退会する他ない。
 会員確保という点では新規加入よりも退会者抑制の方が遥かに有効だ。そのためには活動や行事に参加できなくなった会員にも意味のある老人会であることが必要になる。超高齢社会を迎えて老人会こそ元気なお年寄りが元気でなくなったお年寄りを見守り支える場に脱皮する必要がありはしないか。
 老人会はかつての元気なお年寄りのサークル的性格が今尚色濃い。バス旅行や趣味・サークル活動、公園清掃等のボランティア等が活動の中心である。会員の多数が元気なお年寄りだった時代の名残りである。ところが超高齢社会では元気をなくしたお年寄りの構成比は拡大の一途である。元気なお年寄り対象の老人会では高齢者ニーズは掬えない。引きこもり勝ちになった会員を老人会でどう見守り支えられるか。民生委員、地区社協、ボランティアセンター等の高齢者福祉に関わる役職や組織とどう連携できるかが問われることになる。
 会員確保の視点を新規加入という入口でなく退会抑制という出口にシフトすることで老人会自体の在り方も見直しが迫られる。

地区社協の盆踊りでの活動2017年08月20日

 住宅街の盆踊り大会が開催された。自治会主催で各地域団体がこぞって参加する一大イベントである。昨年から関係団体の一員である地区社協の代表としてハッピ着用で参加した。
 地区社協の盆踊りの協力内容は、老人会と一緒にお年寄り向けの敬老席での接待がメインである。これに小学生未満の幼児向けに自治会の用意したお菓子を配るという役割もある。子育て支援の地区社協活動の乳幼児向けの活動と言えなくもない。
 そうした従来の活動に加えて今年は二つのあらたな取組みがあった。ひとつは障がい者施設からのお二人の車椅子での盆踊り参加があり、その応接という役割だった。今ひとつは地区社協として初めて盆踊りで募金活動を実施したことだ。敬老席に「北部九州豪雨災害支援募金」の箱を設置して来場者の募金を募った。
 5時前から9時過ぎまでそうした役割に関わりながら、久々にお会いする多くの知人たちとコミュニケーションを交わした。

山口地区での認知症カフェ立上げの模索2017年08月18日

 予てから地域の介護施設スタッフ、市社協地区担当、あんしん窓口、認知症地域支援推進員等のメンバーで山口地区での認知症カフェ立上げの模索が続いていたようだ。福祉ネットでも前回の役員会で話題になったばかりで個人的にもこの地区に認知症カフェはぜひ必要だと思っていた。そんな時、福祉ネットのオブザーバーである介護施設の責任者から認知症立上げグループの情報を得て会合参加のお誘いを受けた。
 初めてその会合に参加した。市社協担当者、あんしん窓口スタッフ、施設関係者が中心で住民代表は私だけだった。初参加でもあり福祉ネットの紹介を広報紙最新号の地域支援マップを材料説明し、このマップに欠けている最大のテーマが認知症カフェでありそのためにもその立上げには積極的に協力したいと結んだ。
 その後様々な議論が交わされた。設立をめざす認知症カフェのコンセプトは何か。対象エリアをどうするか。それに念頭に会場はどんなところがベターで運営主体はどんなメンバーがふさわしいか。地域組織、事業者、専門職はどんな支援が可能か。立上げ準備会のメンバーの補充は必要ないか等々。
 10時半から12時過ぎまで中身の濃い議論を重ねた。参加者のひとりから今回の会議で従来になく一歩進んだ議論ができたという感想が漏らされた。個人的にも貴重な情報と人脈が得られた会合だった。

地域ケア会議と福祉ネット2017年08月08日

 6月にある独居高齢女性の地域支援のための地域ケア会議が開催され、その女性の担当エリアの民生委員として出席した。会議後、主宰者でもある地域包括支援センターの責任者とのやりとりで、この会議は正確には「個別地域ケア会議」ということだと知った。そこで「地域ケア会議」と「個別地域ケア会議」との違いを含めてあらためて「地域包括ケアシステム」の全体像を調べてみた。
 「地域ケア会議」は、厚労省が推進する「地域包括ケアシステム」の実現のための根幹の会議体のようだ。厚労省発信のネット情報では「地域ケア会議は、高齢者個人に対する支援の充実と、それを支える社会基盤の整備とを同時に進めていく、地域包括ケアシステムの実現に向けた手法」とある。ここでいう「高齢者個人に対する支援」が個別地域ケア会議」なのだろう。そして「それを支える社会基盤の整備」が「地域ケア会議」の役割ということになる。
 個別地域ケア会議を主宰する地域包括支援センターの責任者に訊くと個別会議は何度か開催したが地域ケア会議は開催していないとのこと。前述の情報では日常生活圏域(概ね中学校区)毎に設置された地域包括支援センターが個別ケア会議を主宰すると同時に圏域ごとの地域ケア会議も開催するようだ。
 ところが個別会議のメンバーである医療、介護の専門職と民生委員、地域住民で「社会基盤の整備」という地域ケア会議を開催するにはかなり無理がある。地域包括支援センターの責任者が自治会、地区社協、老人会、ボランティアセンターなどの住民組織に会議参加を呼びかけるのは現実的には難しい。
 そんな整理をしながら思ったのは、福祉ネットこそが「地域ケア会議」の役割を担っているのではないかということだ。福祉ネットの役員、オブザーバー、アドバイザーの構成メンバーは厚労省がイメージする地域ケア会議の構成員そのものであるし、高齢者、障がい者、介護者支援という福祉ネットの目的は地域ケア会議のめざす社会基盤整備とオーバーラップする。
 ここに至って福祉ネット立上げ時に想定した「住民主体の地域包括ケアシステムの構築」というイメージが現実的なものとして結びついたと思った。