家内の家庭菜園という”居場所”2017年06月20日

 家内が永年勤務していたパートを辞めて1年が経過した。当初はさすがに時間を持て余していたようだ。ご近所の仲良しさんと買物や時に食事をしたりして過ごしていたが、それだけでは間がもたない。何か自分自身の居場所となるものが必要だ。どうするのかとようすを窺っていた。
 最近ようやく居場所らしきものをみつけたようだ。家庭菜園である。我が家の敷地内に2カ所の菜園スペースがある。物干し前の花壇とリビング前の芝生スペースである。その両方で野菜づくりを始めた。キュウリ、トマト、トウモロコシ、シソ、ねぎ、レタスなどである。あらためて見てみるとそれぞれに小さな実や葉っぱがそれなりに成長している。毎日のように手入れを欠かさない。
 孫娘が誕生したとはいえ車で1時間の遠方に住んでいる。日常生活では関われない。身近に日々成長する野菜たちの世話は家内には格好の老後の居場所なのかもしれない。
 亭主の方は草抜きや庭木の剪定などの園芸にはとんと興味がない。病いで右手親指をなくしてからはその傾向は一層顕著になっている。そんな亭主に家内ははなっから家庭菜園の手伝いを求める気はなさそうだ。せいぜい収穫した野菜に感謝しながら美味しくいただくことにしよう。家内の家庭菜園という居場所づくりを内心で喜んだ。

花ちゃんが我が家を後にした2017年05月07日

 四泊五日の滞在を終えて我が家から花ちゃんが消えた。昨日の昼過ぎにチャイルドシートの花ちゃんの心なしか寂しげなバイバイ姿を見送った。数々の楽しい思い出と目を見張る成長ぶりに浸った五日間を満喫した。そしてその余韻とともに一抹の寂しさが訪れた。
 花ちゃんを見送った後、花ちゃんバージョンの我が家の1階の片づけをした。食卓の花ちゃんチェアー、リビングのアンパンマン自動車やチェア、和室のすべり台やお猿さんのメロディ玩具などを二階の和室に戻した。今やその部屋の半分が花ちゃん用の物置になっている。そして30数年ぶりに和室床の間に復活した鎧飾りも片付けた。怖がるかと思った花ちゃんだったが意外と平気だった。とは言え「ンギョッ(人形)!ンギョッ!」としょっちゅう近づいていた雛飾りほどの愛着はない。
 片付けた後の我が家の趣きが一変した。雑然とした賑やかな雰囲気が一掃され再び老夫婦だけの落ち着いた静寂が漂っている。

フルーツフラワーパークの今2017年04月28日

 ゴールデンウィークが近づいてきた。初孫・花ちゃんがやってくる。家内がご近所さんの孫守り話しを色々聞いてきて話してくれる。近場の遊園地などに行ってきたという話題も多い。そんななかで車で15分ほどのフルーツフラワーパークがリニューアルしたという。そういえば朝のバラエティー番組でも紹介していた。老夫婦二人で出かけることにした。
 神戸市の直営事業が民間委託されたようだ。久々に訪ねたパークは随所にかつての運営方式が見直されている。入場料が無料になり、「道の駅」やフードプラザがオープンしている。併設の遊園地も活性化しているようだ。平日のお昼過ぎながら子ども連れの大勢の来場者の姿があった。
 5日後には花ちゃんと久々に再会できる。数日間は滞在できるようだ。このパークにも連れてこれるだろう。遊園地のどの乗り物に乗れるだろう。そんな想像を膨らませながら老夫婦で広い園内を散策した。

五月人形に花ちゃんの反応は?2017年04月07日

 2月初めに我が家の和室床の間に雛人形が30年ぶりに復活した。娘の雛人形を孫娘に披露するためだった。先日まで我が家に滞在した花ちゃんはこの人形に大いに関心を示した。何度も床の間によちよち歩きをして、「んぎょ、んぎょ」と舌足らずの言葉で雛人形を指さした。
 4月に入り花ちゃんが自宅に戻った後、家内はせっせと雛人形の片づけを始めた。二階の押し入れに片付けたその足で今度は五月人形を収納した段ボールを持って降りた。ところがこちらは一向に飾る気配がない。「これはお父さんが飾るもの」というわけだ。
 我が家は一男一女である。二人とも独立して世帯を持ちとっくに家を出ている。子どもたちの祖父母にそれぞれに五月人形と雛人形を揃えてもらった。息子の成長とともに鎧人形が飾られることがなくなって久しい。30数年ぶりの復活である。孫娘に五月人形でもあるまいとは思うが、要は花ちゃんにみせてやりたいだけだ。
 段ボールを開け具足ごとに収納された鎧、兜を取り出した。簡単な飾り方の説明書きを見ながらあっという間に飾り付けを終えた。久々に眺める鎧人形はなかなかの迫力だった。今月末には再び花ちゃんがやってくる。雛人形ですら最初はおっかなびっくりだった。それでもしばらくしたなじんでくれた。今度の鎧人形はどうだろう。雛人形以上に怖がるはずだ。それでもすぐに怖いもの見たさの感情が芽生えるだろう。今度も「んぎょ、んぎょ」では芸がない。「ヨロイ、ヨロイ」と教えることにしよう。その日が今から待ち遠しい。

一足早いお彼岸の墓参り2017年03月12日

 お彼岸一週間前の昨日、夫婦二人で姫路・名古山霊園の実家の墓参りに出かけた。いつも近くに住んでいる弟夫婦に墓掃除の世話になっている。一足早く墓参をして墓掃除をしようと思った。
 朝10時過ぎに到着し、いつも駐車するローターに車を留めた。ふと見ると傍にいつの間にか駐車禁止の看板が立っている。長時間でないからいいかとそのまま駐車した。途中、水を汲みに再び車の近くの蛇口に来た時だ。パトカーがゆっくり巡回している。ヤバイとすぐに乗り込んで仏舎利塔前の公共駐車場に移動した。
 いつもより念入りに掃除をしてお参りを済ませた時は11時過ぎだった。歩いて数分の仏舎利塔前に向かった。おかげで今まで車で通過するだけだった霊園の風景がどこか新鮮な姿で目に入ってきた。ランドマークともいうべき仏舎利塔も久々に眺め直した。
 昼食をとるため名古山霊園から西に向かって車を走らせた。お目当ては新聞広告で知った「青山の辺竹林」という精進料理風の創作料理屋さんである。小さなお店を探し当てたが、数台しかない駐車場は満車である。店内で問い合わせると「今は満席で30分くらい後で来てほしい」とのこと。11時半頃には行けるとタカをくくり事前予約等の段取りを怠ったことを悔んだが後の祭り。すごすごと帰路についた。

復活!雛人形2017年02月09日

 昨日から我が家の和室の床の間に30年ぶりに雛人形が復活した。娘の誕生を祝って私の両親が初めての孫娘のために買い与えたものだ。板に書かれた人形の由緒書には「藤原雛・木目込み飾り・真多呂作」とある。派手な段飾りでなく素朴なぬくもり感のある3段の木目込みを私が強く望んだ記憶がある。娘の成長とともに飾らなくなったのはいつごろからだろう。小学校低学年頃とすれば30年前後になる。
 永遠に押入の片隅に仕舞われたままの筈だった雛人形に復活の機会が訪れた。言うまでもなく孫娘・花ちゃんの誕生である。生まれて間もない昨年は、そこまで気が回らなかった。今年は雛祭りには1歳3カ月を迎える。すくすくと成長しアンヨを始めたり片言をしゃべりだしたりするこの頃である。様々な玩具や本や道具に無邪気な興味を示している。
 「花ちゃんに母ちゃんの雛人形を見せとかんと」とFeceTimeで誘った。正月帰省以来久しく生・花ちゃんに会っていない。次のゴールデンウィークまで待ちきれない。絶好の花ちゃん来訪の口実を見つけたのである。3月中旬の三連休を利用した来訪を打診した。
 祖父母から娘に贈られた雛人形がようやく孫娘に引継がれようとしている。いつか花ちゃんの娘に引継がれるのだろうか。幸い装飾の少ない木目込み人形は40年を経ても健在である。「命のリレー」を超える「雛人形のリレー」を想った。

中山寺の安産祈願のお礼参り2017年01月03日

 子どもたちがそれぞれの自宅に戻った翌朝である。夫婦二人の生活に戻り初詣でを兼ねて二人で宝塚の中山寺に出かけた。里帰り出産した娘の安産祈願のお礼参りが主目的である。
 正月三日の中山寺は大勢の参拝客で賑わっていた。少子化時代の世相を反映して出産、安産を祈願する善男善女の参拝が絶えることはない。少子化は子供関連市場を縮小させているが、それだからこそ出産祈願のこの霊場はより一層賑わうのだろう。
 11時前に山門をくぐり本堂、太師堂、五重塔、大願堂(多宝塔)、中山寺古墳などを巡り、最後にお礼参りの受付を訪ねた。我が家に残された中山寺授かりの腹帯を返納し新しい晒を納める。併せて安産のお礼と健やかな成長の祈祷を依頼する。納め料、祈祷料を納めると観音さまのお守りとお供物を授かる。
 安産祈願が実ったのか否かは定かでない。それでも初孫花ちゃんが無事出産し1歳1カ月に至る健やかな成長が叶ったことを素直に感謝した。

花ちゃんワールドに浸る2016年12月31日

 一昨日の夕方、埼玉から息子夫婦が帰省した。一足先に帰省していた娘夫婦と合わせて年末恒例の三家族7人の大世帯となった。今年はいつもの風景と一味違う。なんといっても1歳1カ月に成長した花ちゃんが話題の中心に居る。
 花ちゃんの得意技は「アッ!アッ!」と声を出して気になったものを指さすことだ。お気に入りのおもちゃだったり、絵本だったり、テレビ画面のワンワンだったりする。その愛らしい仕草にじいちゃんは思わず反応する。ブロックを手渡しし、絵本の読み聞かせを始める。初孫の一挙手一投足に翻弄される。
 子宝に恵まれなかった息子は半年ぶりに姪の成長ぶりに目を細める。ぎこちないあやし方で相手をするが、いかんせんすぐにはなついてもらえない。手で払いのける仕草で拒否される。それでも一日も経てば慣れてきて花ちゃんも嫌がらずに相手になっている。
 夕食前に恒例の子どもたちと一緒に仏壇に向かってお勤めをしていた時だ。後ろで父ちゃんの膝にいた筈の花ちゃんがいつの間にか私の隣に這ってきていた。手にはいつもじいちゃんに読み聞かせてもらっている絵本を持っている。絵本を差し出して声を出す。「アッ!アッ!」。思わずお経を中断して微笑んでしまった。花ちゃんには一切の制約はない。
 天真爛漫、天衣無縫、自由奔放、時に乱暴狼藉な花ちゃんワールドに浸っている。

名古山墓参とご当地グルメ2016年09月11日

 早目のお彼岸の墓参りに出かけた。実家の墓は姫路の名古山霊園にある。朝9時過ぎに墓前に到着した。空地だった隣接の墓地には真新しい墓が建っている。周辺の墓地でも墓の建立が相次いでいるように見えた。超高齢社会を迎えて多死社会が現実化しているのだろうか。墓掃除を済ませて墓前でお参りし、10時前に霊園を後にした。
 墓参の際には、姫路駅前のお店で昼食をして帰るのが常である。前回の5月の墓参ではあなご料理を味わった後、JR姫路駅構内の「ピオレ姫路おみやげ館」内の「播州うまいもん処」を目にした。「加古川かつめし」「播州骨付鶏」「姫路おでん」などの播州を代表するご当地グルメ5店舗が軒を連ねていた。次回はぜひここで食べていこうと思っていた。
 JR姫路駅南口東端にある第2ジャンボパーキングに駐車し駅構内に向かった。播州うまいもん処の開店まで構内のショッピングゾーンで過ごした後、11時過ぎに「加古川かつめし亭」のカウンター前に立った。お目当てはB-1グランプリにも出展した「元祖加古川かつめし(1200円)」である。一緒に隣りの「姫路・玉子焼き」の「たこ焼き(300円)」も注文した。かつめしはご飯にデミグラスソースをかけたビーフかつにボイルキャベツを添えたものだ。まあこんなものかといった感じでとりたててコメントはない。むしろ玉子焼きを値段の割に美味しくいただいた。
 墓参の際のもうひとつの定番コースに向かった。実家近くのお肉屋さんである。ここのコロッケが家内のお気に入りでご近所さんのお土産にも喜ばれている。コロッケとミンチカツを買い込んで帰路に就いた。車内でお肉屋さんにおまけしてもらったあつあつのコロッケをいただいた。やわらかいとろけるようなジャガイモを久々に味わった。

姪を挟んだ久々の兄妹の風景2016年08月18日

 子どもたちのお盆の帰省も後半に入った。息子の配偶者は実家に戻り、娘の配偶者は出勤を控えて帰宅した。我が家に両親と息子娘の束の間の家族水入らず風景が訪れた。10数年前に息子が結婚して家を出るまでは当たり前だった風景がプレイバックした。
 ソファーで寛いでいた息子の傍にようやく慣れてきた花ちゃんが近づいた。愛想を振り巻くかのような花ちゃんの仕草におじちゃんが思わず抱っこした。途端に花ちゃんがむずかりはじめ手足をばたつかせて脱出を試みる。たかだか三日ばかりでは抱っこされるわけにはいかないとでもいうように・・・。ソファーの反対側にいた母ちゃんの膝に無事脱出した。
 この顛末を微笑ましく眺めながら思いついて写真におさめた。一抹の感慨がよぎった。兄妹二人の写真を撮ったのはいつのことだろう。花ちゃんが加わった十数年ぶりの兄妹のツーショットにこの間の歳月を想った。兄妹が巣立ってそれぞれの生活を始めて久しい。帰省しても共通の話題がなくなった二人が言葉を交わすことも稀になった。花ちゃんという新たな血のつながりが、兄妹のコミュニケーションを促している。