息子に伝言2017年08月17日

 娘夫婦がUターンした翌日、息子が帰宅した。昼食を挟んで父母と息子が久々に水入らずの懇談の機会があった。いい機会だと思い両親が終活に着手していることを告げた。
 エンディングノートの所在と閲覧方法を伝えた。PCソフトに終活に関わるデータはほぼ入力済みである。免許証・保険証や履歴等の基本情報、預貯金等の資産情報、医療介護・終末医療・告知・葬式・墓等の終活情報等である。
 口頭でも終末期医療での延命治療を望まないこと、尊厳死を希望していること、そのため近い将来リビングウイルを準備しておきたい等も告げておいた。
 以前にも少し話したこともあり、息子の方も淡々と聞いていた。終活という決して愉快ではないが避けることのできないテーマを家族で共有しておく年代になっている。

お盆のお勤めに花ちゃんが参加した2017年08月13日

 昨日の夕方に息子夫婦も帰省して、我が家は久々に三家族7人の大家族になった。早朝ウォーキングから戻ると玄関の三和土(タタキ)に並んだたくさんの靴が目に留まった。花ちゃん用の黄色とピンクのチッチャなクックも並んでいる。我が家で初めて目にする光景だった。
 夕飯前に家族そろって恒例のお勤めをした。仏壇の最前列に座っているじいちゃんの横に来て何やらしきりに話しかける花ちゃん。読経中のじいちゃんは応じるわけにはいかない。反応のないじいちゃんのそばを離れてどこかに消えた。すぐにクッションを引っ張ってきてじいちゃの隣に置いてちゃんこした。なにやらむにゃむにゃ呟いている。大人たちの真似をしたがるこの頃だ。
 我が家のお盆のお勤めに花ちゃんが初めて参加した。

早目の墓参と仏前のお参り2017年08月05日

 郷里・姫路の名古山霊園に両親の眠る墓がある。お盆中は子どもたちの一家がやってくる。お盆を控えて家内と二人で早目の墓参に出かけた。
 猛暑を避けて早朝に自宅を出た。7時20分には霊園に到着したがそれでも暑さは避けがたい。40分ばかり墓地とその周囲の除草や掃除をした後お参りした。
 お墓の背後に姫路城が望める。以前はお城全体の遠望が望めたがその後中間に高層マンションが建築され、眺望は半減した。それでも大天守と東小天守の雄大な姿が望める。
 墓参りを終えて久々に加古川の弟宅に立ち寄った。仏前で二組の夫婦でお勤めをした後、茶の間で歓談した。古希を越えた身で話題はもっぱらお互いの病状の交換に流れてしまう。とりわけ弟が抱えるのは10年来のパーキンソン病である。亡き母も罹患した病でDNAの共通性からいえば他人事ではない。日常の診断だけでは病名の特定はなかなか難しいようだ。発症の前兆などをつぶさに訊き早期発見を心した。
 1時間余り歓談して加古川を後にした。

家内の家庭菜園という”居場所”2017年06月20日

 家内が永年勤務していたパートを辞めて1年が経過した。当初はさすがに時間を持て余していたようだ。ご近所の仲良しさんと買物や時に食事をしたりして過ごしていたが、それだけでは間がもたない。何か自分自身の居場所となるものが必要だ。どうするのかとようすを窺っていた。
 最近ようやく居場所らしきものをみつけたようだ。家庭菜園である。我が家の敷地内に2カ所の菜園スペースがある。物干し前の花壇とリビング前の芝生スペースである。その両方で野菜づくりを始めた。キュウリ、トマト、トウモロコシ、シソ、ねぎ、レタスなどである。あらためて見てみるとそれぞれに小さな実や葉っぱがそれなりに成長している。毎日のように手入れを欠かさない。
 孫娘が誕生したとはいえ車で1時間の遠方に住んでいる。日常生活では関われない。身近に日々成長する野菜たちの世話は家内には格好の老後の居場所なのかもしれない。
 亭主の方は草抜きや庭木の剪定などの園芸にはとんと興味がない。病いで右手親指をなくしてからはその傾向は一層顕著になっている。そんな亭主に家内ははなっから家庭菜園の手伝いを求める気はなさそうだ。せいぜい収穫した野菜に感謝しながら美味しくいただくことにしよう。家内の家庭菜園という居場所づくりを内心で喜んだ。

花ちゃんが我が家を後にした2017年05月07日

 四泊五日の滞在を終えて我が家から花ちゃんが消えた。昨日の昼過ぎにチャイルドシートの花ちゃんの心なしか寂しげなバイバイ姿を見送った。数々の楽しい思い出と目を見張る成長ぶりに浸った五日間を満喫した。そしてその余韻とともに一抹の寂しさが訪れた。
 花ちゃんを見送った後、花ちゃんバージョンの我が家の1階の片づけをした。食卓の花ちゃんチェアー、リビングのアンパンマン自動車やチェア、和室のすべり台やお猿さんのメロディ玩具などを二階の和室に戻した。今やその部屋の半分が花ちゃん用の物置になっている。そして30数年ぶりに和室床の間に復活した鎧飾りも片付けた。怖がるかと思った花ちゃんだったが意外と平気だった。とは言え「ンギョッ(人形)!ンギョッ!」としょっちゅう近づいていた雛飾りほどの愛着はない。
 片付けた後の我が家の趣きが一変した。雑然とした賑やかな雰囲気が一掃され再び老夫婦だけの落ち着いた静寂が漂っている。

フルーツフラワーパークの今2017年04月28日

 ゴールデンウィークが近づいてきた。初孫・花ちゃんがやってくる。家内がご近所さんの孫守り話しを色々聞いてきて話してくれる。近場の遊園地などに行ってきたという話題も多い。そんななかで車で15分ほどのフルーツフラワーパークがリニューアルしたという。そういえば朝のバラエティー番組でも紹介していた。老夫婦二人で出かけることにした。
 神戸市の直営事業が民間委託されたようだ。久々に訪ねたパークは随所にかつての運営方式が見直されている。入場料が無料になり、「道の駅」やフードプラザがオープンしている。併設の遊園地も活性化しているようだ。平日のお昼過ぎながら子ども連れの大勢の来場者の姿があった。
 5日後には花ちゃんと久々に再会できる。数日間は滞在できるようだ。このパークにも連れてこれるだろう。遊園地のどの乗り物に乗れるだろう。そんな想像を膨らませながら老夫婦で広い園内を散策した。

五月人形に花ちゃんの反応は?2017年04月07日

 2月初めに我が家の和室床の間に雛人形が30年ぶりに復活した。娘の雛人形を孫娘に披露するためだった。先日まで我が家に滞在した花ちゃんはこの人形に大いに関心を示した。何度も床の間によちよち歩きをして、「んぎょ、んぎょ」と舌足らずの言葉で雛人形を指さした。
 4月に入り花ちゃんが自宅に戻った後、家内はせっせと雛人形の片づけを始めた。二階の押し入れに片付けたその足で今度は五月人形を収納した段ボールを持って降りた。ところがこちらは一向に飾る気配がない。「これはお父さんが飾るもの」というわけだ。
 我が家は一男一女である。二人とも独立して世帯を持ちとっくに家を出ている。子どもたちの祖父母にそれぞれに五月人形と雛人形を揃えてもらった。息子の成長とともに鎧人形が飾られることがなくなって久しい。30数年ぶりの復活である。孫娘に五月人形でもあるまいとは思うが、要は花ちゃんにみせてやりたいだけだ。
 段ボールを開け具足ごとに収納された鎧、兜を取り出した。簡単な飾り方の説明書きを見ながらあっという間に飾り付けを終えた。久々に眺める鎧人形はなかなかの迫力だった。今月末には再び花ちゃんがやってくる。雛人形ですら最初はおっかなびっくりだった。それでもしばらくしたなじんでくれた。今度の鎧人形はどうだろう。雛人形以上に怖がるはずだ。それでもすぐに怖いもの見たさの感情が芽生えるだろう。今度も「んぎょ、んぎょ」では芸がない。「ヨロイ、ヨロイ」と教えることにしよう。その日が今から待ち遠しい。

一足早いお彼岸の墓参り2017年03月12日

 お彼岸一週間前の昨日、夫婦二人で姫路・名古山霊園の実家の墓参りに出かけた。いつも近くに住んでいる弟夫婦に墓掃除の世話になっている。一足早く墓参をして墓掃除をしようと思った。
 朝10時過ぎに到着し、いつも駐車するローターに車を留めた。ふと見ると傍にいつの間にか駐車禁止の看板が立っている。長時間でないからいいかとそのまま駐車した。途中、水を汲みに再び車の近くの蛇口に来た時だ。パトカーがゆっくり巡回している。ヤバイとすぐに乗り込んで仏舎利塔前の公共駐車場に移動した。
 いつもより念入りに掃除をしてお参りを済ませた時は11時過ぎだった。歩いて数分の仏舎利塔前に向かった。おかげで今まで車で通過するだけだった霊園の風景がどこか新鮮な姿で目に入ってきた。ランドマークともいうべき仏舎利塔も久々に眺め直した。
 昼食をとるため名古山霊園から西に向かって車を走らせた。お目当ては新聞広告で知った「青山の辺竹林」という精進料理風の創作料理屋さんである。小さなお店を探し当てたが、数台しかない駐車場は満車である。店内で問い合わせると「今は満席で30分くらい後で来てほしい」とのこと。11時半頃には行けるとタカをくくり事前予約等の段取りを怠ったことを悔んだが後の祭り。すごすごと帰路についた。

復活!雛人形2017年02月09日

 昨日から我が家の和室の床の間に30年ぶりに雛人形が復活した。娘の誕生を祝って私の両親が初めての孫娘のために買い与えたものだ。板に書かれた人形の由緒書には「藤原雛・木目込み飾り・真多呂作」とある。派手な段飾りでなく素朴なぬくもり感のある3段の木目込みを私が強く望んだ記憶がある。娘の成長とともに飾らなくなったのはいつごろからだろう。小学校低学年頃とすれば30年前後になる。
 永遠に押入の片隅に仕舞われたままの筈だった雛人形に復活の機会が訪れた。言うまでもなく孫娘・花ちゃんの誕生である。生まれて間もない昨年は、そこまで気が回らなかった。今年は雛祭りには1歳3カ月を迎える。すくすくと成長しアンヨを始めたり片言をしゃべりだしたりするこの頃である。様々な玩具や本や道具に無邪気な興味を示している。
 「花ちゃんに母ちゃんの雛人形を見せとかんと」とFeceTimeで誘った。正月帰省以来久しく生・花ちゃんに会っていない。次のゴールデンウィークまで待ちきれない。絶好の花ちゃん来訪の口実を見つけたのである。3月中旬の三連休を利用した来訪を打診した。
 祖父母から娘に贈られた雛人形がようやく孫娘に引継がれようとしている。いつか花ちゃんの娘に引継がれるのだろうか。幸い装飾の少ない木目込み人形は40年を経ても健在である。「命のリレー」を超える「雛人形のリレー」を想った。

中山寺の安産祈願のお礼参り2017年01月03日

 子どもたちがそれぞれの自宅に戻った翌朝である。夫婦二人の生活に戻り初詣でを兼ねて二人で宝塚の中山寺に出かけた。里帰り出産した娘の安産祈願のお礼参りが主目的である。
 正月三日の中山寺は大勢の参拝客で賑わっていた。少子化時代の世相を反映して出産、安産を祈願する善男善女の参拝が絶えることはない。少子化は子供関連市場を縮小させているが、それだからこそ出産祈願のこの霊場はより一層賑わうのだろう。
 11時前に山門をくぐり本堂、太師堂、五重塔、大願堂(多宝塔)、中山寺古墳などを巡り、最後にお礼参りの受付を訪ねた。我が家に残された中山寺授かりの腹帯を返納し新しい晒を納める。併せて安産のお礼と健やかな成長の祈祷を依頼する。納め料、祈祷料を納めると観音さまのお守りとお供物を授かる。
 安産祈願が実ったのか否かは定かでない。それでも初孫花ちゃんが無事出産し1歳1カ月に至る健やかな成長が叶ったことを素直に感謝した。